呼吸が聞こえた。
はじめまして。
吉留明日香です。
2021年は、自分の中の決めつけを壊すべく、
『毎日ひとつでも思い込みを発見する』
を目標にかがけました。
発見したことを、ここに書いていきます。
どうぞよろしくお願いします。
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2021/2/3
『呼吸がきこえた』
電車に乗りました。
ぎゅうぎゅうではないけども、少し人は多め。
隣の人の肩と私の肩の間にもう1人いたらぎゅうぎゅうだな、くらいの、満員電車。
駅で止まって、扉があいて、冷たい風が入ってきて、50代くらいに見える男性が乗ってきました。ちょっと息が上がってる。急いだのかな。マスク越しに呼吸の音がきこえる。
もう二駅くらいすすんで、今度は60代くらいの男性が乗ってきました。呼吸の音がする。
この人も急いだのか、、
と思ったら、
ふと、電車のあちこちから、
みんなの呼吸の音がすることに気づいた。
いろんな呼吸のスピードがあって、今隣にいる60代くらいの男性が、携帯をいじるのをやめて目を閉じると、呼吸の音はきこえなくなった。
でも目を開けて携帯をいじりだすと、また呼吸の音がする。
なぜ!
ふしぎ。
そうよね、深呼吸してくださいって言われたら息の音するよね。ドントブリーズって映画見たことあるんだけど、殺されないように音を立てないように必死に息を殺して殺して隠れてた。
駅と駅の間を走行中の電車はしーんとして、誰も喋らなくて何も音がしないから、息が聞こえたのかな、とおもったけど、そう思ったら電車のガタンゴトンが聞こえてきた。おお、なんか映画の電車のシーンとかできくのと同じだ。
みんなの呼吸がきこえたら、
みんなそれぞれ人がそこにいるんだなぁと、改めて思った。
真っ暗な舞台上に次々にピンスポットが当たって、人が現れてくるような、そんな感覚。
みんなどんなこと考えてるのかなぁ、
この電車に乗るまでになにがあったのかなぁ、
なんて考えた。
満員電車で、まわりに人はたくさんいるのに、何だか変な、発見でした。