【静岡/グルメ】純喫茶ハンバーガー〈キャンン〉で味わうラスポテト
読めば心の引き出しが半開きになり、忘れていたはずの青春時代の思い出がよみがえると評判の、お待ちかね「青春ハンバーガー探訪」のコーナーです。
さぁ一緒に、あなたの地元にもあるかもしれない、地元バーガー(地バーガー)を探す魅力と、出会う喜びに浸りましょう!
絶滅が危ぶまれてから、もっと前から行っておけばよかったと後悔するのが世の常ですが、まだ価値付けをされていないものに、価値をつけてあげることができれば、そこに広がる終末の世界を味わうことができるのです。
というわけで、今回はポテトが懐かしくてたまらないと評判の青春ハンバーガー屋さんのご紹介です。
現在ではあまり見かけることがなくなってしまった「ラスポテト」というオランダ産のフライドポテトです。
じっさい、マックよりもモスよりも、ケンタよりも、私はおいしいと思いました。外はカリカリで、中はホックホク。やみつきになるスナック菓子のジャンキーな味のなかに、ジャガイモ感が隠されている。
たこ焼きでいうところの〈銀だこ〉的味わいでしょうか。「カリッ」と「トロ~」のギャップがたまらないお味でした。
店舗の様子もレトロな純喫茶とファーストフードのハイブリッドな佇まいで、とてもよかったです。さあ、行ってみましょう。
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【目次】
1. サカナ推しの焼津
2. 喫茶店とファーストフードの間で
3. 二代目マスターが語る店の歴史
4. ラスポテトと家庭系ハンバーガーの味わい
5. 継ぐ幸せ、継がれる幸せ
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1.サカナ推しの焼津
▲〈ベーカリーキヨスク 焼津〉※どうやら閉店してしまったようです
焼津といえばサカナ。2010年には漁港別水揚高で日本一に輝いた焼津漁港を擁する町である。焼津港は日本一の座をかけて最大のライバルである千葉県銚子港と毎年熾烈な首位争いを繰り広げており、2015年は5年連続2位に甘んじてはいるものの、日本を代表する漁港である。とにかくたくさん獲れるのだ。
とくにマグロは有名。JR焼津駅のキヨスクでは「焼津バーガー」という、ご当地バーガーも売っていた。が、ご当地バーガーよりもお目当ての地元ハンバーガーショップ〈キャノン〉に急ごう。なんせ駅から遠いのだ。歩いて20分。
▲「やいづ黒潮温泉」を使用した足湯
JR焼津駅を降りると、駅前広場の足湯のなかには、カジキマグロがいた。いやがうえにも、サカナで盛り上がらざるをえない状況だが、ここは肉で。
▲駅前から続いているアーケード式の〈焼津駅前通り商店街〉
駅の南口から垂直に伸びている駅前通り。寂しい商店街が旅情をそそる。
▲昭和通りの入口で目印になる〈メトロパチンコ〉昼
▲昭和通りの入口で目印になる〈メトロパチンコ〉夜
焼津の駅から〈キャノン〉へ歩いて向かうと、3つの商店街を通ることになる。駅前通り商店街、昭和通り、神武通りである。この〈メトロパチンコ〉は、昭和通りの入口付近に建っているので、よい目印になる。さあ、お店が近づいてきました。
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