【岩手/グルメ】理想的なファーストフード感〈エイトビートバーガー〉
こんにちは、青春ハンバーガーのお時間です。
マクドナルドのようなフランチャイズのチェーン店ではなく、最新のグルメバーガーでもない、ご当地バーガーともちょっと違う、地元民のための地元民によるハンバーガーショップを探しているうちに、こんなことに気づきました。
青春ハンバーガーは、神出鬼没だということ。
生粋のファーストフード店だけでなく、喫茶店、コンビニ、弁当屋、移動式の屋台など、いろいろな合わせ技で運営されることも多いようです。
前身が喫茶店兼バーだった〈キャノン〉や、小売りの青果業を営んでいたため日用雑貨も扱うコンビニとしての役目も持っていた〈うずや〉は、もともとハンバーガー屋としてオープンしたのではなく、基盤となる商売があって、どこかの時点で新機軸としてハンバーガーを導入していました。
キャリアの最初から、ファーストフード店として出発しているお店には、なかなか巡り合えずにいましたが、発見しました。
本日ご案内する岩手県の二戸駅前〈エイトビートバーガー〉は、最初からハンバーガーショップとしてオープンした、ファーストフード感覚溢れる店舗です。
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【目次】
1. 二戸で唯一のハンバーガーショップ
2. 店内に溢れるファーストフード感覚
3. 手作りのハンバーガーを食べる
4. 放課後の子供たちの居場所を守る
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1、二戸で唯一のハンバーガーショップ
二戸は岩手の北部にある、青森との県境の町で、とても長閑だ。
どのくらい長閑かというと、郊外の風景を画一化させたと後ろ指をさされることの多い、チェーン店の代表的存在のマクドナルドですら、二戸には存在しない。二戸駅から最寄りのマクドナルドへ行くには、隣の青森県八戸駅前まで40~50km。車で1時間弱のドライブが必要だ。
どこにでもあるものが、ない。
だからこそ、もうどこにもないものが存在する余地があるのかもしれない。
ここにマクドナルドがあったら、私は二戸という町を知ることも、訪れることもなかったと思う。
▲JR二戸駅
2002年に東北新幹線が八戸まで延びたときに、新幹線も止まる駅になったため、駅舎はすこぶる立派。
しかし平日の夕方に訪れると、駅前広場に人の姿はなかった。
▲二戸の駅前を降りると方言で歓迎される
▲駅前商店の終末度も高い
駅前のメインストリートには、駅前食堂などが4店舗並んでいて、たいへん香ばしい様子だった。
▲反対側もこのとおり
メインストリートの両側の建物はいずれも終末化が著しく、たまたま休みだったのではなく、シャッターを下ろしてからだいぶ風化しているように見えた。
散歩者の目を喜ばせてくれる意匠のすぐれた建物もあるけれど、駅前だというのに蜃気楼のように頼りない感じだ。
▲味わいのある駅前地図
駅前地図は、かなり年季の入ったもの。懐かしいというよりも、知らない町に迷い込んだ感触。旅人の心をくすぐってくれる。
目的地〈エイトビートバーガー〉を確かめると、すぐそこだ。
▲二戸駅東口から徒歩1分の好立地
駅前のメインストリートを歩いていくと最初の交差点に、オレンジ色のファサードが目印の〈エイトビートバーガー〉が見えてくる。二戸駅前‟最後の砦”といった印象。
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