「それってほんとの恋したことないだけだよ」とか。
前置きと注意事項。
上の記事が、思っていたより伸びたので、私の性的指向の話を一つ。身バレした時にすこーしだけリスクがある話ですが、書きたいんで書きます。まず、性の認識は人それぞれ。これは“私”と言う人間、たった1人の意見です。LGBTQ+の人全員とはもちろん、私と同じ性的指向を持つ人とでも、認識の違いはあります。そこを理解した上で、読み進めていってください。
私の性的指向。
まず、私は誰かに恋愛感情を抱いたことが一度もありません。そんな私の主な性的指向の判断材料と言える要素は下の五つ。
身体の性・・・・・女性
性自認・・・・・・女性
表現する性・・・・女性
恋愛対象の性・・・なし
性的欲求の対象・・なし
シスジェンダーのアセクシュアルのようにも見えますが、性的欲求がないわけではないので、実際はシスジェンダーのアロマンティック。ひとまとめにされがちですが、少しだけ違いがあります。
もう私は別に悩んでない。
最初に気付いたのは、小学校の高学年の時、周りが好きな男子の話をしてた時、意味がよくわからなかったんです。友達とか、クラスメイトとか以外の感情を抱かないから。それ以降、ほぼ男子のいない生活を送ってきたので、もうよくわからないですが。
性的指向について 私は 悩んでないだけです。私のように悩んでない人もいるし、悩んでる人だってたくさんいる。私の意見が全てではありません。感覚は人それぞれ。どの性にだって悩みはあります。
だけど、私は、なんとなく大人になって、なんとなく付き合った人と結婚して、子供産むんだろうなと思ってます、今でも。恋人にバレなきゃ良くない?って思ってるし、私はこれについて悩んでもないし、カミングアウトしても「あっそう。」ですまされそうな感じ。今だって、なんとなく成り行きの相手と、連絡とって、告白されたから付き合って、なんとなく流される。“体目当ての男”ってよく言うじゃないですか。あれの逆、“体目当ての女”。付き合ってないのに、って言われるから、一応付き合うだけ。ほんとはデートもいらないし、会わなくたっていい。
たしかに、アロマンティックは、他のLGBTQ+の方よりは、不便なことは少ないと個人的には思います。(シスジェンダーなのも大きいかもしれませんが…)恋愛感情がないから、恋バナに入れないことくらいかな。(まぁ、久しく恋愛とは縁遠い生活をしてるので、ほんとに恋したことないだけの可能性だってないわけじゃないと思いますが。)
苦手な質問。
でも、「好きなタイプは?」っていう質問が難しい。恋人関係になる必要はないし、男でも女でもいいし、正直顔だって理想的な顔だったらラッキーくらいにしか思ってない。だから、好きなタイプを聞かれた時に、「好きって言ってくれる人」って言うんです。言われないとわからないから。「言動でなんとなくわかるじゃん」とか言われても、わからないんです。
でも、この回答にも欠陥があって、実は「好き」って言われるのも少し苦しいんです。返してあげられないから。きっと、私の好きとあなたの好きな意味は違うんだろうなって思って申し訳なくなるんです。でも、愛されたい願望はある。まぁ、これが自己愛モンスターにも繋がるんですけどね。
後天性のものかもしれない。
何かの記事(多分自己紹介)でお話ししましたが、一時期振った男の子がストーカーになった時期がありました。駅で待ち伏せされて家までついてこられたり、塾の前で待ち伏せされてちょっと離れたところからずっと見られてたり、声をかけられない分、尚更気持ち悪かったです。
あれからなんだか、恋愛感情って気持ち悪いなって思うようになったんですよね。そんなもの人に向けるべきじゃないと思うと同時に、向けられるのが怖いって。そんなのに応えてあげられないなって。だから、恋愛感情に関してあまり肯定的じゃないんです。愛されたい願望と矛盾してるんですけどね。
「いや、好きって言ってくれる人がタイプって言ったじゃん」と思われるかもしれませんが、こっちにだって選ぶ権利はあります。別に誰とでも付き合うわけじゃない。恋愛感情がないからといって、生理的に無理な人とは付き合えません。これ勘違いしてらっしゃるストレートの方多いから。別にヘテロセクシュアル(異性愛者)だからって異性なら誰でもいいわけじゃないでしょ?それとおんなじ。こっちにだって、最低限のラインはあります。
カミングアウトの予定はない。
母親はともかく、うちの父親は、恥ずかしいほど性的マイノリティに理解のない人間なので、口ではなんとでも言うだろうけど、本当の意味では理解されないだろうし、別に結婚して、子供まで産んじゃえばいいかなと思ってるんで。子供は実際に欲しいし。これが、アロマンティックじゃなかったら、話は別かもしれませんが、相手が理解してくれるなら結婚できるかなとは思ってるので、私の場合はあえて拒絶される可能性のあることを言う必要はないかなと。
推しは違うじゃん。
「好きなアイドルとかいるじゃん。」ってよく言われるんですが、推しと恋愛感情って別じゃん。(一概には言えないけど。)恋愛感情が存在しなくとも、好きな顔はあります。男女ともに中性的な人がタイプです。でも、それが、この人と付き合いたい!とかに直結しない。そもそも、交際の必要性が感じられないんです。倫理的に付き合ってない人とどうこうみたいなのが、だめだと言う考えは理解できるので、一応付き合うだけ。
まとめ
性的マイノリティは「11人に1人」「左利きとほぼ同じ割合」と言われています。でも、気づいていないだけの人ってもっとたくさんいると思うんです、「周りに彼氏(彼女)ができたから、なんとなくこの前告白してきた子と付き合おうかな。」とか、「彼女(彼氏)が妬いてよって言ってくるけど嫉妬心とかないな」って思っている人。みんな一回、自分の性としっかり向き合って欲しい。本人からすれば、自分の性なんて知らない方がいいことかもしれない。私だってそうだった。調べなきゃ気付かなかった。でも、性的マイノリティと呼ばれる人が本当にマイノリティなのか、自分もそうじゃないかって考えて欲しい。みんなときっとそんなに変わらないから、腫れ物扱いしないで欲しい。性別なんて関係ないただ一人の人間として向き合って。
以上、左利きのアロマンティックの話でした。