夫婦で起業した話。なぜ兼業派遣社員か。
私と夫の起業、兼業派遣社員な件
派遣社員の私は、兼業派遣社員である。
私と夫で立ち上げたビジネスがある。
現在は、このビジネスだけで、家族で生活するには困らないくらいの利益を上げられるようになった。
(でも、私は派遣社員を続けている。)
私は以前の記事にも書いたが、夫は外国人である。
外国人夫は日本でも何とか働いてきたが、
日本の会社のシステムが肌に合わない。
日本では自分の意見をはっきり言うよりは、黙って上司の言う事に従っていればいいような風潮だったり、
お客様は神様で自分たちを犠牲にする風潮。
無駄に残業するのが善というような風潮。
夫の中で、日本の会社で働きたくないという気持ちが次第に強くなった。
そこで、私たちは自分たちでビジネスを始めることにしたのだ。
起業の準備は働きながら
生活があるので、今ある仕事を全てやめて起業するのは危険だ。
(蓄えが十分にあればこの限りではない。)
私と夫は仕事が終わった後で、起業する準備を進めた。
日々、寝不足になりながら、休みもなく色々と作業した。
1年ほど経過した。
ある程度稼げるようになり、夫は仕事をやめて自分たちが始めたビジネスに専念することになった。
私は仕事が終わってから、一緒に夫とのビジネスに参加していたが、現在はほぼサポート的なことしかしていない。
ビジネスの可能性を探る
ビジネスというのは一馬力だと限界を知るようになり、何馬力もなり、大きな利益を生むことができる、ということが多い。
なので、私も一緒に加われば、利益も増えるかもしれないと思った。
自分なりにこのビジネスを分析しはじめた。
(現在の段階では匿名性を守りたいので何の事業かは伏せさせて頂きたく、分かりにくくて申し訳ありません。)
多くの商売はずっと毎月同じように利益を上げられているというよりは、ピークと閑散期があるように思う。
それは私たちのビジネスでも同じで、ピークがあれば閑散期があったのだ。
需要があれば、供給をし続けるほど利益を出すことができる。
しかし、閑散期は需要があまりないので、供給し続けても利益は出ない。
一定期間、そのビジネスの動向や上下する原因を探れば、今後の展望が見えてくる。
日々、ライバルは現れている。
供給は大きくなっていき、そこでライバルたちとどう差をつけていくかも重要になってくる。
売上を伸ばすどころか維持するのもかなり労力のいることだ。
そして私は兼業派遣社員を選んだ
私なりにマーケティング(といっても大したことはしていないが)した結果・・・
もう一馬力として私が派遣社員を辞めて、夫とビジネスに注力すれば、利益は単純に2倍になる・・・というわけではなさそうな結果だった。
資金がなければビジネスの可能性は限られてしまうので、まずはお金を貯めた方がいいと思った。
私は派遣社員を続けながら、夫のサポートという形でビジネスを支えている。
(正社員への転職はどうか、というのは話が長くなるのでここでは割愛します。)
派遣社員は会社から守られている
(派遣花子ということで、派遣としてちょっと書かせて頂く。)
派遣社員というのは不安定だ。
しかし、個人事業主はもっと不安定だ。
私は社会保険に入っているが、夫は国民健康保険だ。
私は厚生年金に入っているが、夫は国民年金だ(※外国人も日本に住民票がある人は払わなければならない)。
国民健康保険というのは、社会保険よりは手薄だ。
私は、有給を取得しようと思えば取得できる。
私は、ケガをして働けない場合は傷病手当を取得できる。
私は、失業すれば失業給付を取得出来る。
しかし、夫はそれが全て無いのだ。
「一人で生きていけるんだろ」と荒波に投げ出されかのように、保障が無くなる。
貴方が正社員なら、派遣社員よりも福利厚生は手厚い。
それを手放すということについて、少し考えて欲しい。
フリーランスになりたい人へ、準備は入念に!
慎重に進めながらも、時には思い切った決断が必要だ。
夫は仕事を辞めるという思い切った決断をした。
何せ、仕事をしながらできることというのは限られている。
自分のビジネスに全力を注げば、それなりの結果が返ってくるかもしれない(し、そうでもないかもしれない)。
夫は仕事を辞めて、今の仕事をして本当に良かったと思う。
準備の段階で現実をしっかり見据えてきたので、今があると思う。
フリーランスになりたい人は、まずは事業計画書を書いてみよう。
そこから、自分が今からやるべきことが見えてくる。
私たちの場合は、お互いがそれぞれの仕事をしながら準備していた期間は、需要があるかどうかを探っていった。
その中で、お客様が他にどういったことを求めているかも知り、
その求められていることの中で、出来ることや出来ないことの線引きをした。
線引きをしないと、こちらが疲弊してしまうからだ。
マーケティングは実際に始めないと分からないことはたくさんあるので、可能ならばお試し期間を設けてやってみることをオススメする。
いきなり、フリーランス。というのは自分も自信が持てない中で始まってしまうので、精神的にも良くない。
また、成功した人たちの話を聞いて、自分も成功した気持ちになって始めるのも少し待ってほしい。
ノウハウが出てきている事は下火になっていて、その情報を売れるうちに売る、という場合もあるので、オイシイ話には少しだけ冷静になる目も必要だと思う。
シンドイかもしれないが、出来るだけ他に収入がある状態でまずは取り組んで欲しいと思う。
最後に
私たち夫婦が始めたビジネスは、まだまだ成長途中だが、この段階で少しメモがてら書いてみたいと思った。
少しでもこれから起業したい人に「へぇ」と思ってもらえることがあれば嬉しい。(具体的なことは書いてないので、あまり参考にならないかもしれないですが。)
派手なことは書いていないけれど、現実に近い話はしていると思う。
自分でビジネスをしたい人を応援したいし、私も自分の挑戦は終わっていない。