新人VTuberが再生数・登録者数・同接数を伸ばして収益化するためのずるい裏技を考案してみた
こんにちは。タケシです。
本業はエンジニアで、noteでは主に「IT業界の実務未経験からエンジニアに転職する方法」についてのエントリーを書いています。
そんな私がVTuberについてのエントリーを書こうと思ったのは、今のVTuberと私が転職相談にのった若手エンジニアを取り巻く環境が似ているなと感じたからでした。
少しだけ自分語りにお付き合いください。
昨今、企業勢や個人勢を問わずVTuberは増え続け、ユーザーローカルによると今年1月15日に累計1万人を突破しました。
※ソース:VTuberが1万人を突破 生き残りかけ個性派がひしめくVTuber界のリアル
そして我々エンジニアも、平成終盤から売り手市場が続いた影響で大量供給が起こり、今もなお増え続けています。
近年はプログラミングスクールが乱立しており、その卒業生が増え続けながら転職市場に大量流入していますし、私が派遣SEとして働いていた企業でも、IT知識ゼロから数ヶ月程度の研修を受けただけの中途社員を毎月数十人単位でエンジニアとして派遣していました。
自分と似た存在が大量にいる。他人と同じことをしてるだけじゃ新人は埋もれる。いかに差別化を図り生き残るか。そのために何をするのか。
これが同期や後輩に量産型人材がたくさんいる若手エンジニアに突きつけられた課題です。
技術力だけあってもダメで、マーケティングもできないと仕事がもらえず、給料も増えません。
ウノアキラ氏(旧:VTuberの烏丸さき)もこのような動画を出していますし、エンジニアが抱える前述の課題はVTuberにも当てはまるのではないでしょうか。
私自身もエンジニアとして専門知識を高めたり経験・スキルの差別化を図ってきましたが、その過程で身についた思考がVTuberの配信を見ているときに働き、今回の考案に至りました。
動画再生数、登録者数、配信の同時接続数などが伸びずに悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。
新人VTuberが伸びるための正統派ノウハウ
おそらくこれが収益化を達成するための正統派なノウハウです。
著者も半年ほど配信活動をしたり、コンサルとしてVTuber事業の立ち上げに関与したそうなので、再現性も高そうです。
ただし、私が読んだ限り「強者の理論」であり、そのまま活動を続けていけばそこそこファンを獲得したり事務所のオーディションも突破できるだけの才能やセンス、ポテンシャルの持ち主向けだなと感じました。
私みたいに「絶望的にトークスキルが無い」「色彩やデザインのセンスがないのでサムネがダサい」「ブス声」「笑いのセンスが皆無」な人間の場合は『どうしようもねぇなこいつ』と言われて切り捨てられるでしょう。
筆者がコンサルしている事務所ではそんな人材はオーディションで落として終わりでしょうが、もって生まれた声や才能・センスがどうしようもないけどVTuberとして成功したいと願う人はもう諦めるしかないのでしょうか。
来世や異世界に期待して転生するしかない?
いやいや。そんなことしなくても、どうにかする方法があるはずです。
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差別化し、露出を増やし、収益化を達成するためのアイディア7選
1. 強烈なキャラクターを後付けする
私が大学3年生で就職活動をしていた時、自己PRとしてシドニーマラソンを完走した体験やフィリピン・ワークキャンプに参加した体験を話していた学生たちがいました。
面接後に仲良くなって詳しく話を聞くと、どうやら自己PRで話せるネタがないので、ネタ作りのために海外へ行ったらしいのです。
自己PRはこれまでの陳腐な人生経験の中から捻り出すしかないと悩んでいた私にとっては衝撃で、まさにコペルニクス的発想でした。
この学生たちの行動をまねて、VTuberとしてのキャラクターを後乗せしましょう。
今から必死に特定分野について勉強して詳しくなりそれに特化したVTuberになるとか、一般の人は行かないような場所に行くとか、普段ならできないような体験をするとか、ゲームでプロ級の実績を残すとか、一般人はやらないような方法でゲームをクリアするとか、努力や行動によって他のVTuberにはない個性を獲得します。
あなたの認知度が高まればその分野の先駆者であるYoutuberやVTuberとのコラボ、関連企業の案件獲得も狙えるかもしれません。
2. モデルの品質改善&性別、種族、次元を変える
これはいわゆるバ美肉を推奨しているわけではありません。
既存のモデルの反応が良くない場合、モデルの性別を変更したり、種族を動物や魔物から人間に変えたり、考察系Youtuberキリン氏のように2Dと3Dを行き来したりしながら、Youtube・SNSの反応やGoogleアナリティクスの数字を分析して視聴者の反応が改善される最適解を見つけましょう。
また、そもそもモデルの品質がよくない(企業勢や個人勢のトップ層と比較して著しく劣る)場合は高品質なものに代えましょう。
企業勢だとそんな権限そもそもないでしょうし、個人勢でもモデルを変えるほど予算がない場合は厳しいでしょうが、一つの選択肢として挙げてみました。
3. 流行りのゲームに便乗&企業勢と似たサムネで配信
VTuber事務所のツートップ「にじさんじ」と「ホロライブ」では、同じ時期に同じゲームを複数人のVTuberがそれぞれのチャンネルで配信しだすことがよくあります。
ポケモン、どうぶつの森、マリオカート、リングフィットアドベンチャー、ARK、夜勤事件など枚挙にいとまがありません。
この現象を逆手にとって、にじさんじやホロライブのVTuber(ライバー)と同じ時期に同じゲーム配信をして、彼ら彼女らと似たようなサムネにしておきます。
そうすれば、自分の推し以外でそのゲーム配信をしているVTuberを探している視聴者がYoutubeで検索をしている最中、偶然あなたのアーカイブを見つけて視聴するかもしれません。
また、サムネが似ているため「聞いたことない名前だけど、にじさんじやホロライブの新人かな?」と勘違いしてあなたのアーカイブにたどり着く視聴者も出てくるかもしれません。
一例ですが、月ノ美兎氏(にじさんじ所属)が2020/04/17にシャニマス(アイドルマスター シャイニーカラーズ)配信を行いました。
その後、(月ノ美兎氏の実況から影響を受けたと明言した湊あくあ氏以外)偶然なのか意図的なのか、ホロライブでもシャニマスの配信が続々と行われます。
サムネの左側にシャニマスのイラストとロゴ、右側にVTuberの立ち絵、赤とオレンジの文字で「初見シャニマス」と書かれたサムネを用意したら、ホロライブに詳しくない人だと「新人かな?いまシャニマス配信している先輩も何人かいるし、この子も先輩に影響されてはじめたんだろうな。」と勘違いしてしまうかもしれません。
その方がホロライブのVTuberに好感をもっていたら、いい機会だし新人(と勘違いしたあなた)のアーカイブもチェックしようかなと思うでしょう。それを狙います。
天音かなた氏(2020/04/21)
湊あくあ氏(2020/04/23)
紫咲シオン氏(2020/04/24)
星街すいせい氏(2020/04/26)
4. 視聴者参加型配信で有名視聴者や人気切り抜き師に来てもらう
湊あくあ氏(ホロライブ所属)のスマブラ配信で華麗なプレイや煽りを行い有名になった視聴者が星川サラ氏(にじさんじ所属)のスマブラ配信にも進出。彼らが登場したときのコメント欄を見ると、多くの視聴者に認知されておりそのプレイを楽しんでいる様子が伺えました。
あなたもスマブラを購入して視聴者参加型配信を行いましょう。
有名視聴者が参加してくれればそれだけで配信が盛り上がりますし、彼らのプレイ見たさに視聴者がアーカイブを見に来てくれるかもしれません。切り抜き動画もあがることでしょう。
湊あくあ氏(ホロライブ所属)のスマブラ配信切り抜き動画を数多く投稿している「切り抜きすぎて」氏のように、人気のある切り抜き師が配信に参加してその場面を切り抜いた動画をあげてくれることも期待できますね。
VTuber自身が面白いリアクションやトーク、プレイができなくても、有名視聴者が来てくれれば神回になり自然と面白くなるという他力本願な作戦ですが、その配信や切り抜き動画が拡散されれば露出が増え、再生数アップも狙えます。
5. 人気VTuberの配信で取り上げてもらい売名する
例えば月ノ美兎氏(にじさんじ所属)の「百個怖い話言うまで帰れない放送」、緑仙氏(にじさんじ所属)&因幡はねる氏(あにまーれ所属)の「緑仙&はねるのすべるかもしれない話」など、VTuberが参加できる企画に動画を応募したり出演したりして露出を増やすのはいかがでしょうか。
過去には舞スバ(ホロライブ所属の大空スバル氏とにじさんじ所属の舞元啓介氏)の年末地獄企画にて個人勢のアリア・てれいん・バイパー氏が不用品として出品され、話題となりました。
にじさんじやホロライブ、774 inc.などの企業勢VTuberに配信内で取り上げてもらえるよう、全身全霊を注ぎましょう。
個人勢が応募できるような企画がなくても、佃煮のりお先生の作品をレビューして犬山たまき氏に取り上げてもらうとか、DWU氏のコスプレAVをレビューするとか、思いつくアイディアを片っ端から試してみましょう。
6. 神絵師さんにファンアートを描いてもらう
これは人気がでないと難しいかもしれませんが、まずは裏で絵師さんと仲良くなるなりしてファンアートを書いてもらえるようなコネを作っておくといいでしょう。
7. 配信を辞めて2~3分の動画を毎日投稿しブランディングを図る
個人勢(元にじさんじネットワーク)のふぇありす氏についての記事で、彼は以下のように語ったと書かれています。
元にじさんじ所属の雪汝氏も動画をメインに投稿していた記憶があります。
ただ、雪汝氏レベルのクオリティの動画を作るには編集技術やセンスが必要ですし、動画の投稿頻度が少ないと伸び悩む新人VTuberはすぐに忘れられてしまうでしょう。
そこで参考にしたいのが「リロ氏のひとり遊びちゃんねる」。
主にHSM(ホットサンドメーカー)を使っていい意味で雑に料理を作り、それをつまみにしてお酒を飲む2分ほどの動画を投稿しています。
余計なトークやテロップ・効果音はなく、調理音はまるでASMR。シズル感があり食欲がそそられる内容に引き込まれるでしょう。
リロ氏のチャンネルは動画のジャンルや内容が一貫しており、一度気に入ったら関連動画も見たくなる(1本2~3分なので複数の動画をはしごしやすい)→ファンになるというサイクルが生まれます。
とっくんのYouTubeチャンネル(自分を大蛇丸と信じて止まない一般男性)の動画も2分程度の動画で内容も一貫(自炊した料理とビールで優勝する)しており、隙間時間にさくっと視聴できるし、投稿主や動画の内容について記憶に残りやすいうえに関連動画もみたくなるんですよね。
配信が伸び悩んだら、このような動画投稿を試してみてはいかがでしょうか。
おまけ. 事務所の枠を超えた企画主催者と仲良くなりコラボに呼んでもらう
これは主に企業勢の新人が対象です。
にじさんじだと緑仙氏、あにまーれだと因幡はねる氏、のりプロだと犬山たまき氏(もといママの佃煮のりお氏)のような、事務所の枠を超えた大型企画を主催するVTuberがこれに該当します。
にじさんじの新人ライバーならデビュー後に伸び悩んでいても、裏で彼ら彼女らとのつながりを作ればその大型コラボに呼んでもらえるでしょう。個人勢でも名取さな氏、しぐれうい氏、天開司氏、甲賀流忍者 ぽんぽこ氏のような銀盾クラスまで成功できたら呼んでもらえるかもしれません。
まとめ
私はこれまで、全ての能力が私の上位互換なうえに私にはない才能、センス、コネ、陽キャな容姿と人格と人脈を持ち、周りから愛される奴ばかりの中で差別化を図りながら、私より結果を出している奴に追いつこうと努力してきました。
誰からも見向きもされず「底辺」「ゴミくず」と罵声を浴びせられては
自分の低スペックさに嫌気がさし、チャンスがつかめた人たちに劣等感を抱えて心の奥底で涙を流しながら、自分の可能性を諦めきれずにあがいてきた人間です。私の存在を、価値を、作り上げた成果物を認めてほしいという想いが私を動かしました。
勝手な妄想ですが、競合がたくさんいる中で伸び悩みを感じつつもVTuber活動を続けていらっしゃる方々の中には、これと似た想いを抱える人もいるのではと感じます。
このエントリーを読んでくださったVTuberの活動が報われますように。
ここまでお読みいただきありがとうございます!
また、貴重なお時間をいただき
ありがとうございました。
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