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専門家と一般の読者をつなげる架け橋としてのnote

 ある記事のコメント欄にて先日、読者の方からnoteの運営に関して有益なご助言を頂戴しました。頂戴したご助言は、noteにおいて専門家と一般の読者をつなげる情報を発信することで、私が専門とする分野の内容も読者に興味を持っていただけるのではないかといった内容でした。自身が専門とする分野は読者を選ぶため、noteでの投稿は控えている旨を述べところ、読者の方から上述のご助言を頂戴したのでした。ご助言を頂戴した方には感謝しています。

 私は学術機関の職をあえて辞して民間の研究者になったので、現在は論文を投稿する機会は皆無に近いのですが、学術機関に所属する多くの研究者たちは論文によって評価されます。そのため、競うように論文の本数を書かざるを得ない状況に陥るのですが、私を含む研究者は研究の成果を世に発信することも大事な仕事です。その役割を担う一端こそが学術論文ではあるものの、学術論文は専門外の方たちが気楽に読めるような代物ではありません。専門家と区分されるような私ですら、他の分野の論文は本腰を入れないと読めません。そのため、同じ分野の狭い範囲の専門家たちだけが学術論文を読むような閉じた世界になりがちであり、専門外の方たちに対して研究の成果が届けられるまでには何年もの月日を要してしまうのです。

 そのような事態を避けるために上述のご助言は大いに参考になります。私は分野を問わず、多くの方たちに自身の記事を読んでいただきたいと考えています。そのため、私はnoteにおいて分野を問わずに様々な方たちをフォローしているのですが、一人の研究者として様々な方たちが自身の専門分野に関する記事に対しても関心を持っていただけるのであれば喜ばしいことです。「noteにおいて専門家と一般の読者をつなげる情報を発信すること」は容易なことではありませんが、書き手の技量が十分であれば、noteにはそのような潜在的な力が内包されているのではないかと考えます。

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ハカセさん
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