好きな作曲家について語りたい(そのⅠ)

auvic氏が作る曲について語りたい。

EDMとか、洋楽とか。名前は聞いたことあるけどよく知らないな…
そんな人に向けての話。(自分もよく分かっていない)
何より語りたい。auvic氏の曲はもっと知られてほしい。

(氏と付けるのは呼び捨てに違和感を感じたから)


出会い

筆者は小学生の頃、ボカロにドハマりしていた。よくコメ欄で歌詞やmvから考察が行われていたが、そういうのも含めて音楽だと思っていた。
youtubeで音楽を知ったため、音楽は「聴く」というより「見る」ものだった。(日本でヒットする曲で歌詞とmvのない曲を見かけたことがない)

中学生、そこからarcaeaという音ゲーにハマり、歌詞のない曲に魅力を感じるようになってきた頃。
arcaeaには多様なジャンルの楽曲が収録されているが、その中で「何か他の曲とは違うなぁ」「めっちゃお洒落だなぁ」と感じる曲があった。それがCosmicaCoastal Highwayである。

今までこういうタイプの曲は聞いたことがなかった。メロディは勿論存在するが、音で遊んでいる感覚が不思議だった。
どちらも難易度は高くなく、BPMも音ゲー曲の中では低め。遊びやすい譜面だ。
調べた所どうやらこの2曲はGlitch hopというジャンルに属するらしい。
Glitch hopについて調べた所、ちょうどCoastal Highwayのコンポーザーである千円札ぅ氏によって書かれたブログを見つけた。↓

【音楽】Glitch Hopのオススメ曲 Part1(アンセム編) | 流れよ我が音楽、と千円札ぅは言った

↑から辿って、出会ったのがauvic氏のHeal meである。

なんだこの曲は…!?と衝撃を受けた。お洒落すぎる
ピアノの美しさと低音の重み、時々入る遊び心のカットが耳に心地いい。
まるで別世界に連れて行かれたかのような、情景がありありと想像できるような没入感が驚きだった。
(今まではmv、歌詞、はたまた譜面など、必ず音以外の何かに惹かれる所があった。純粋に音楽として衝撃を受けたのはこれが初めてだ。)
この出会いをきっかけに、彼の楽曲を探るようになった。

Heal Within

Heal Meの続編として、Heal Withinという曲がある。
auvic氏がこの2曲についてコメントを残しているため、ここで紹介しようと思う。彼はこれらの曲にどんな思いを込めたのだろうか。

私の拙い翻訳よりも、まずは曲を聞いて欲しい。もう素晴らしいとしか言えない。


Heal Withinの概要欄

この曲は、私が今まで書いた曲の中で一番のお気に入りだ。
Heal Meの続編であるこの曲は、「回復の旅」がテーマだ。
(this piece tells a story of the journey of recovery.)

数年前にHeal Meという曲を書いたが、この曲では私の人生に起きた、精神的に衰弱した際の出来事を描いている。
それは本当に辛く、感情がまるで亡くなってしまったかのようだった。その辛い出来事の情景と、それを克服するための信じられない程の困難について書いている。
自分で感情をどうにもできない苦しさから、私は自然のような雄大な存在に助けを求める気持ちで、この曲に''Heal Me''というタイトルを付けた。それほどまでに落ち込んでいたのだ。

実は私は、歌うことが夢だった。しかし、私は自分の歌声に自信がない。正直に言うと、センスもない。代わりに、自分の声で伝えたいことを音楽のシンセリードに取り込んでいる。
Heal Meでは、絶望の底から助けを求める叫び声を表している。しかし、Heal Withinは別の話だ。そこから進んで、回復するプロセスを描いている。

以降は曲の細かいパートに移るので、ここで一度切ることにする。


最後に、「Heal Meは現状に対する嘆きを表しているが、Heal Withinは葛藤を続けながら前進する様子を表している。」と綴ってある。
そして「私は確かに前進している。しかし、このような葛藤が完全に消え去ることはない。」と書いて締めている。

この記事を書くために色々探っていたら見つけた文章だが、これでむしろ納得した。ここまで人の心を揺さぶる曲を作れるということは、伝えたい何かがあるということだ。
どちらもお洒落な曲だが、この2曲の根源はむしろ逆。辛い出来事だった。
私自身も深く落ち込んだ経験があり、彼の言葉に納得できる所があった。


しんどい時に音楽に救われた人は多いだろう。私もその一人だ。
Heal Withinが収められたアルバムUnearthedは、どんな時でも変わらない、美しい自然を想起させる。例えば下の曲はどうだろうか。

Unearthed- Arcane World

bubstepと美しいピアノをここまで両立できるのか…
この曲を家のスピーカーで聞いたら、感動で背筋が震えた。
音楽ってこんなに様々な音が組み合わさって成り立っていて、こんなにも聞いていて面白いんだ、という衝撃をこの曲で受けた。
(この頃から安物のイヤホンで満足できなくなった)

アルバムUnearthedには、他にも素晴らしい曲が沢山収められている。是非soundcloudやspotifyで聞いてみて欲しい。

あとがき

まだ語りたいことは多いが、それは随時更新していく予定だ。
auvic氏の曲は本当に唯一無二だ。もっと知ってほしい。そういう気持ちでこの記事を書いた。
もし少しでもEDMや、歌詞のない曲に興味を持ってもらえたなら幸いだ。





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