弟子1号(笑)ミヤカワご挨拶
こんにちは、ミヤカワです。『AZ-LAB.』という事務所で撮影やデザイン、メディアコンテンツ制作、それから平成墓嵐大阪支部である『平成墓嵐wEST』のフランチャイズ運営スタッフをはじめ、アイドルマネジメントをしています。
自分が地下アイドルという文化を全く知らないまま初めてライブハウスに行ったのが2年と2ヶ月前。Webメディアの取材として出会った夕月さんに弟子入りをお願いして、"インターン"として平成墓嵐のスタッフ業務に同行させていただくようになったのが1年と7カ月前。大阪に移住するタイミングで"フランチャイズ"として平成墓嵐wESTのマネジメント業務を請け負わせていただいたのが1年前。
そしてこの度、12月18日に弊事務所初の制作イベント『標白祭』の開催、ならびに初のプロデュースまで手がけるオリジナルアイドルグループ『アンリック』の活動がスタートすることになりました。
それぞれのリーダー論、ということで、最初に自分が今回運営を始めるアンリックについて少しご説明させてください。
アンリックは大阪を拠点に活動する1期生3人+研究生1人のグループです。キャッチコピーは「ここから特別になっていく、後悔総返上リライブアイドル」。メンバーは元々AZ-LAB.で一緒に活動していた姫乃を除き、全員オーディションで募集しました。
募集条件に経験の有無やスキル、年齢の上限は設定していません。グループコンセプトに沿い「後悔を持っている人」ということ、あとはとにかく「一緒に活動していける人」かどうかを見てメンバーを集めています。
そんなグループを作るにあたって、面接時からメンバーに説明・約束をしている運営コンセプトがあります。
それは、「誰も後悔しない/させない活動を作ります」ということ。リーダー論とは…と思っていましたが、自分の中ではこれみたいです。
これを読んでいる方はご存知かと思いますが、地下アイドル業界は回転率というか…入れ替わりのスパンがすごく短い業界です。方向性の違い、プライベートの事情、健康状態の悪化など様々な事情で演者も運営も目まぐるしく人が変わったり、グループ自体が解散となることも珍しくない世界です。
その中で、活動の場としてこのグループを選んでくれたメンバーにも、そのメンバーを好きになってくださったファンの方にも、このアンリックというコンテンツが終わった時に「やって良かった!」「推して良かった!」と思ってもらえる活動を作り上げていくことが、企画者としての一番の責任だと思いこの運営コンセプトを掲げました。
始まる前から終わりの話をするんかい、という感じですが、これもうちの特色なんじゃないでしょうか。
通常、運営の仕事は「いかに所属をコントロールしてコンテンツを継続させていくか」だと思っています。コントロールというとちょっと聞こえが悪いですが、関わる全ての人や次の制作にお金を回すため、そしてコンテンツを好きになってくれたファンへの責任として、コンテンツの成長と継続を優先して考える仕事です。なので全体とのすれ違いがあれば所属から離脱する人間が出ることもあります。
だけどそのやり方じゃあまりにも目的地に近づけずバラバラになってしまうグループが多いから、じゃあどうせゼロからだしうちは違うやり方で、継続のための活動ではなく活動のための活動を。終わった時に後悔が残らないようにその時その時で全員で活動のことを考えつつやってみよう、試してみよう。というのが自分たちのやり方です。
とはいえど、芯となる部分はちゃんと運営側から提示してメンバーがどの方向にいけば良いのか迷わないようにしなければいけない、という部分はあって。そこをしっかりと形作る大切さが、自分が夕月未終オンラインサロン(!?)、もとい弟子入りで教えていただいた一番の事だと思います。
そこには先に出した「企画者の責任」も含まれます。プロデュースも含めた運営とは、ただブッキングやスケジュール合わせなど各種手配や作業ほかコンテンツなどを決めて回すこと、そして発生してしまったミスの処理などの行動のみではなく、
魅力的なメンバーをどうやったら少しでも多くの方にお届けできるか、ちょっとした言い回しひとつでもグループ内外の誰かのマイナスに取られかねない可能性は無いか、応援してくれる方に最大限の恩返しができるのはどのやり方なのか。
そういった無限の(本当に無限の!)選択肢から少しでもいい方向に近づく決断をし続けるという事とそのやり方を、もちろん完璧とまではいえませんがこの2年弱で勉強させていただきました。
先の記事で夕月さんが書いていた通り、責任者は「自信を持ってリーダー然としなければ」いけないポジションです。
自分は全くの自信が無い人間で、本来ならばその立場に向いてない…ということだけには、逆に自信があります(?)。ですが今まで積ませていただいた経験値があること、そして今ご協力くださっている周りの方や共に活動してくれるメンバーに対して自分に出来ることがあるというのは事実で、それに向き合う覚悟はなんとか整えることができました。
メンバーも、お客さんも、ほか関わるすべての人がずっと先に振り返った時にこの活動を「大好きだった」と言ってくれるように、自分も含めた全員が後悔を残さない活動を目指します。
運営付きのアイドルグループの中では色々とイレギュラーに近いこともあるかもしれません。それでも、こんな自分たちだからこそ、グループ全体でチームとして作りあげていくやり方も在るんだということをお見せしていけたら嬉しいです。ミヤカワ
いえーい!夕月未終でーす!
ちょっとこれから見出しの作り方とかも学んでいくね〜?むずいわーなんかよくわからん。
ミヤカワ、サイコーじゃないですか?ほんとに真面目で自信がなくて、できることがたくさんあるのに腰が低くて、わたしはあんまり懐いてくれんなーと寂しがってたりもしてるんですけど、時折りしっかり狂った気合の言葉がでてくるんですよね、そこで、私はあーこの人も墓嵐なんだなと実感します。
大阪で、アイドルをやるという意志。関東で産まれて過ごしてきて働いて。墓嵐の大阪遠征にも見に来てくれていました。お金を払って、チェキも撮ってくれて。チェキを撮りに来てくれるのは、オタクだからじゃないんですよなんつーか。もちろん墓嵐のファンでもいてくれてると思うんですけど、知り合いだから、同業を目指しているから、と私たちの時間を平気で対等に割り当てられるとは考えてなかったんだと思います。わたしと話をするにも、チェキを撮ってくれた。
その時のミヤカワの対応としては、細心の注意とリスペクトを以って完璧すぎるくらいだと思った。だけど、それじゃこの先勝ち上がれない。まずは私がこの子を尊重して経歴をつくれば、この子は戦えるようになる、そんな風に勝手に思ってたかも。
話せば話すほど、私の見解も一意見として受け入れてくれるし、なによりその上で自分がどう振る舞うのかを迷いながらも人前でやるなら、と芯をもって行動する人だと感じてるんですよ、だからかっこいい。
自分でアイドルグループをやることになって(私は関東の子が大阪でアイドルの何かをやりたいみたいな話を聞いてめちゃくちゃ応援したくなったし叶うと思ってた)それが決まってきて、どんどん変わってきててほんとに嬉しくなったし私が言ってた意味わかんないこともこーゆーことだったのかなって想像してくれたら嬉しいな。
心配性で、自信がないことは強みだ。
細やかな気配りもきっとできる、想像力が豊か。だからこそミヤカワにしかできないやり方と寄り添い方があるのかなって思います。
楽しみだね。