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帰国して思うこと

 5月末に1年9カ月過ごしたニュージーランドを出国して、暫く旅に出ていた。今はその旅も終えて約2年ぶりに日本に帰ってきた。ようやく文章が書ける精神状態になったので、少し今の気持ちをまとめてみたい。

 年単位の時間を海外で過ごして帰国することはもう3回目だからか、帰国初日から思ったよりも気持ちはニュートラルだった。遥々遠いところから帰ってきた感動はあまりなかったけど、同時に「元の場所」に戻ってきた安堵感はあった。そして改めて同じ場所に戻ってくることでNZで過ごした時間を客観視したり、この2年間の自分自身の変化も認識し始めてもいる。

 約3年半メキシコで働いた会社を辞めて、南米を放浪してから帰国したのが2016年の年末だった。当時はまだ自分の中で消化不良で、「もう1度海外生活をしたい」という気持ちが当初からあった。1-2年日本で過ごしてまた海外に行こうと思っていたのだけど、計画通り資金が貯まらなかったり心が病んでしまったり、案外日本の生活が楽しかったりパンデミックが始まったりして、結局NZに渡航したのは2022年8月末だった。実に5年半以上の時が流れていた。

 NZでの生活は予想以上に素晴らしいものだったし、今後の人生に大きな影響を与えるものになった。そもそも何か目的意識があってNZに行った訳ではなくて、どちらかと言えば「NZに行けば少しは人生が拓けるかもな」「辛かったらすぐ帰ってこよう」と、当時半ば引きこもり状態だった僕は思っていた。それでも今こうして現地での時間を振り返ると、様々な面で長年自分の心が必要としていたような日々を過ごすことができたと思う。大自然、旅、人間関係、仕事、休日の過ごし方…とても満足できるものになった。

 帰国後しばらくは「もう人生には大満足だ」と達成感に溢れていたのだけど、今後も人生は続いていく訳で、また再び自分の「生きやすさ」を模索する日々が始まっている。日々を過ごす中で少しずつ、この2年間で自分が変化したことにも気付けている。渡航以前はこだわりがもっと強かったこと、人からの目をとても気にしていたこと、どこかで周囲の人々や社会から受け入れらていない感覚があったことを思い出したし、この2年を経てその不安定さがかなり改善されたように思う。今後も今持っているこの感覚を大切にしていきたい。

 今回は2カ月ぶりの投稿となった。やはり時間が空くと、最初の1段落を書くまでにエネルギーが必要となる。まだまだ自分の気付きがあったり言葉で表現したいことがあるし、時間があれば旅の話も文章化したい。楽しく文章を書くことが目的なのであまり自分にプレッシャーはかけないけど、また近いうち投稿できればと思う。

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