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教科書を最初から最後までやりきるぞ!「初歩のロシア語」佐藤純一著・昇龍堂出版  62歳からのロシア語⑨


生まれて初めて文法教科書完全実施を目指す

  基礎を徹底的にやろう。つまり発音・文法・単語をたくさん練習しようと23年4月2日にロシア語独学プロジェクトをスタートさせたのだが、いちばんむずかしいのは文法である。

 自分なりに特訓をはじめて、いまこれを書いている時点で7か月経過したのだが、「文法」が私の前に巨大な壁のように立ちはだかっている。

 いくら教科書を読んで理解し、練習問題を何百問とこなしても、分かららない、使えない、のだ。すぐに忘れてしまう。

 それでも、今回のロシア語スタートにあたって、教科書を最初のページから最後のページまで、100パーセントやろと決めていた。

 いまや絶版となっている「初歩のロシア語」(佐藤純一著・龍竜堂出版)を最初から最後までやってみた。 

教科書は音読し、練習問題をすべてやる

 ハードカバーで、いかにも教科書という雰囲気がいいなあと感じつつ最初の一歩を歩み出した。

カバーをはずすと重厚感を感じる教科書

 まず、教科書に書いてあることを音読する。音読はロシア語部分だけでいいはずだが、やっていると自然に日本語説明部分も音読になってしまう。
 
 その自分の姿を思い浮かべると、すこし滑稽である。なぜ音読かというと、眠気に対抗するため。

 単語とかYouTube動画を利用した学習は楽しいが、一番つまらないのは文法学習だから、眠くなってしまう。

 だから、椅子でなく立って教科書を黙読と音読を繰り返していった。

 あっ、それから練習問題の問いも回答もぜんぶ音読です。

 第34課でつまずく 
 けっこう楽しくすらすらと文法教科書を進めたものの、第34課くらいから急に難しくなり、はじめて躓いた。

 指示代名詞ЭТОТ(これ、それ)、ТОТ(あれ)、所有代名詞  МОЙ (私の)、再起所有代名詞СВОЙ(自分自身の)・・・となってくると、とたんに格変化を間違えるようになってしまった。

 とくに単数、複数、の性数格変化が心もとない。変化表を見て口に出して唱えてはみたが、これは効率が悪い。必要にせまられときに教科書や辞書を確認すればいいや、と軽く考えることにした。

 そして、完璧でなくても先へ進む。

練習問題正答率は83%

 単語だろうが文法だろうが、無理してすべて理解しようとすると、そこに停滞してしまいストレスがたまるばかり。そこで90パーセントや95パーセンの達成率はあきらめて、80パーセントできたら次に進むことにした。

 練習問題も同じ。この教科書には練習問題が764問あったが、正答率が83パーセントだったので、つぎの文法書に移ることにした。

 ところで、最後まで2回やり通した後に83パーセントの正解率だったので第1回目の結果ではないから、我ながら物覚えが悪い。

 それでも大切なのは、生まれて初めて文法教科書を最後までやりとげたことである。

 ほんの少しだけ充実感を味わった。本来なら、一冊の文法書を完璧にしたほうがいいのだろうが、もう飽きた。

 新しい刺激も長続きさせるには必要だろう。

 だから、2冊目の教科書をさがし、それもすべて勉強してみよう。(つづく)


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Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト
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