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向きの話

もう、残暑の季節。というか夜になるとだんだん肌寒くなるのが、北の街でございますな。皆さん元気にお過ごしでしょうか。

夏は過ぎ風あざみ。気が付きゃ奥田民生先生がソロファーストアルバムを出した年齢になっちまいました。何も変わらないつもりでいても、歳を重ねたなと思う出来事が矢継ぎのようにあって。

門出に弔い、そして祝福。

もう感情がグルグルとかき乱されて、喜んで良いのか、哀しんで良いのか。

それでも生きてかなきゃいけないし、仕事もするし、飯も食わなきゃいけない。

だから、向きを変えようと。前だけ向く。そんだけさ。

なんて、クッセー台詞。言えるかボケ。後ろを見る時はあっても良いじゃねーか。時間も何もかも勝手に進む。嫌でも前に進む。

背負うとそれに引き込まれちまう。だから抱えながら、向きを変えよう。いつもより少し向きを変えたら何か思う事があるかもしれない。

なんて、考える。夏と秋の狭間。



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