小学校におけるプログラミング教育~あさがおを植える~

こんにちは、寿限無です。前回はプログラミング教育というとコードを書くことと思いがちだけど、小学校段階では、プログラム=計画をつくるということに注目してはどうか。ということを書きました。今回はその具体例をあげてみたいと思います。

あさがおを植える

都市部の小学校では生活科の定番になっているのではないでしょうか。夏休みに持って帰って、あさがおの観察日記を書く、なんてのは小学生の夏の風物詩になっていると思います。

あさがおの育て方の手順を考えると
 種を植える
 ↓
 双葉が生える
 ↓
 本葉が生える
 ↓
 (夏休み)
 花が咲く
 ↓ 
 種ができる
といった感じです。

これのどこにプログラミング要素(今回は、プログラミング=計画をつくるです)があるのでしょう。

1年生の場合は「なんでもはじめて」のことが多いでしょう。年上の兄弟がいたり、幼稚園や世の中の話を聞いてなんとなく分かっている、ということもあるかもしれません。そこで、とりあえず何かを育ててみます。
1年生や2年生であさがおを育てる学校が多いと思います。
ここであさがおが選ばれるのは、前の学年もそうしてたし、なんならずっとそうしてきたでしょ。という先生がほとんどかもしれません。(それはまずいですよ・・・(笑))

あさがおは、「ふたば」が出ます。(中学で習う、双子葉類に分類)
そのあと、本葉が出てつるが支柱に巻き付き花の色もさまざま長期休暇の夏休みに花が咲き(一番楽しいところが学校の休みの期間に起きる)、種は次に入学してきた一年生にプレゼントすることができる(そしてまた次の一年生が・・・というループまでできる)と1年生の学習教材にぴったりなのです。


話が少しそれましたが、1年生たちはこの「あさがお育てる」ことを通して、植物(あさがお)の成長の過程や、そのために水やりをしないといけないこと、人にプレゼントをすることなどを学ぶことができるでしょう。


 たねをうえる
 ↓ (水やりをしないとかれてしまう)
 ふたばがでる
 ↓
 ほんばがでる
 ↓
 はながさく (人によっていろはちがう)
 ↓
 たねができる (できたたねはしん1ねんせいにプレゼントしよう)
 

つまり、小学校におけるプログラミング教育とは、こういった過程を大切にすることが重要だと考えられます。

2年生になったら何を育てる?

さて、1年生(2年生)ではあさがおを育てましたが、2年生(次の学年)では何を育てましょう?
あさがおを育てた経験から、また花の咲く植物を育てたいと言う子どもたちが多いのではないでしょうか。
自身の経験では、2年生では、マリーゴールドとほうせんかのどちらからか選択して育てました。うわさ(上の学年から誰ともなく聞いてきた)に聞いた通りマリーゴールドが大繁殖して大変だったり大盛り上がりしたり、最終的に増えすぎてホウセンカを選んだ人まで株が回ってきた、そういう記憶が残っています。ほうせんかは数こそ増えませんでしたが、みんなが実を割って種を飛ばして盛り上がっていました。


まとめ

一度あさおを育てた子どもは、「前は枯れてしまったから水やりをしっかりしたい」だとか、「もっとたくさん花が咲いてほしかったから、たくさん種を植える」だとか、反省を生かしたアイデアがでるかもしれません。大人はそれに対して、ある程度答えを持っているはずです。小学校の先生や生活科のアドバイザーならなおさらです。それらを子どものアイデア(=興味・関心)に乗せてうまく伝えられるといいと思います。


最後までよんでいただきありがとうございました。
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