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We are a part of it

最近ふと立ち寄った本屋でこの本を見つけ思わず購入した。著者の石川さんは10代の頃から、バックパッカーで色んな国へ訪れ、そんな経験談がこの本には凝縮されている。色んなハプニングやエピソードがてんこ盛りで、読んでいると「確かに旅の途中は思うように進まないよね、でもそんな体験ができるって本当に貴重だよね。」と共感する部分もたくさんある。私も17歳の時、初めてグランドキャニオンに行ったけれど、突然現れるごつごつした赤茶色の岩肌が果てしなく続く姿に、言葉が出なかったのを覚えている。そのときTシャツとジーパンでサンダルを履き、手にはトートバックを抱えて私は歩いていたのだけれど、もっとふさわしい恰好があったのではないかと今では突っ込みたくなる。
著者は旅の途中、様々な山に上っているが、そんな話を聞くと私も山に登りたくなり、さっそく1,2万円くらいの登山靴を買い、これからの秋の紅葉シーズンにどの山に登ろうかと、今からワクワクしながらコーヒー片手に考えている。
話は少しそれるけれど、よく広大な自然をみると自分がちっぽけに見えるという人がいるが、私の感覚だと少し違う。これはダイビングをしていた時に凄く明確に感じたことなのだけれど、私は"part of it"地球の一部なんだと思った。感覚と意思を持った何かの一部という感じ。目の数センチ先を魚が泳ぎまわり、同じ海の中を浮遊していると、自分と相手の境界がなくなってくる。私は海の一部で、山の一部で、自然の一部であり、それは皆同じで、だから私は一人じゃないんだと感じる。

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