5月28日 大阪府泉南市 長慶寺のアジサイ その1
みなさまこんにちは。
今日は休みでしたので、朝から長慶寺に行ってきました。
長慶寺は、神亀年間(724年頃)行基により創建され、聖武天皇の勅願寺であったと伝えられています。
ですが、天正年間に信長・秀吉による根来攻めの際、焼失してしまいました。
後に、唯一残った観音堂を、慶長年間に豊臣秀頼の命により移築。
その当時の年号「慶長」を逆にして「長慶寺」になった、と伝えられています。
境内は広く、本堂のほか、形式の異なる2つの三重塔や開山堂があり、見ごたえは十分です。
また、境内には「西国33か所」「阪東33か所」「秩父34か所」の本尊である観音石仏を祀ったお堂があちこちに建てられています。
長慶寺へは、JR阪和線・和泉砂川駅から、徒歩15分ほどです。
グーグルマップで検索すると、徒歩のルートが表示されます。
和泉砂川駅から、線路に沿って歩道があるので、そちらから行くとほぼ1本道です。
駅から徒歩で行く場合、境内裏の駐車場側からお寺に入る形となります。
さて、ここから100段ある石段を上ります。
…といっても、アジサイを見ながらのんびり歩くので、それほどきつくはありません。
紫陽花の花は、これからが見ごろ…というところでした。
ですが、日当たりが良い所ではよく咲いていて、目を楽しませてくれました。
常夜灯とアジサイ。
これからもっと咲きそうです。
紫陽花を楽しみながら、石段を上ります。
さわやかなブルーのアジサイ。
こちらは、もう間もなく梅雨入りしそうです。
この石段ですが…
女性は33段目、男性は42段目で厄除祈念すると、ご利益があるようです。
(今知りました)
裏側から見たアジサイ。
紫陽花と燈籠。
仁王門が見えてきました。
立派な仁王門です。
石段脇のアジサイは、5分咲きといった感じでしょうか。
まだまだこれから、たくさん咲きそうでした。
仁王門。
今日は撮っていませんが、長慶寺の仁王さんは表情がどこかコミカルです。
今年の4月29日撮影。
仁王門脇の燈籠。
仁王門付近の石仏。
観音菩薩です。
仁王門をくぐると、三重塔が見えました。
鐘楼の回りには、カシワバアジサイが見ごろを迎えていました。
紫陽花と、小さなお堂。
鐘楼近くの燈籠。
サツキが、まだ少し咲いていました。
長慶寺は、「あじさい寺」と呼ばれる通り、本当にたくさんのアジサイがあります。
カシワバアジサイ。
長慶寺本堂。
本堂の周辺にも、たくさんのアジサイが。
色鮮やかな青。
近年は、色んな色のアジサイがありますが…
私は、定番の青が好きです。
ま、紫もきれいですけどね。
ガクアジサイもかわいいんですけどね。
アジサイの「花」は、実は中心にある小さな粒状の部分です。
粒状は、まだつぼみ。
今後、これが「ぱかっ」と咲きます。
昨年撮影。
中心部分が「ぱかっ」と開いているのが、おわかりいただけますでしょうか。
通常「花」として見られているのは、|萼《がく》が大きく発達した装飾花なのです。
まぁ能書きは良いとして…
素直にアジサイの花を楽しむことにします。
長慶寺・三重塔。
一見、6段あるのでは?と思いますが…
小さい屋根は「裳腰」と呼ばれる装飾です。
普段は扉が閉まっているのに…
今日は開いておりました。
拝観してビックリ。
高野山の霊宝館に安置されている、快慶作の孔雀明王にそっくりでした。
模刻か、あるいは快慶作の孔雀明王を参考にしたと思われます。
こちらは、よく見かけるタイプの三重塔です。
この三重塔も、今日は扉が開いていました。
中心に祀られていたのは、大日如来でした。
大日如来は、密教では中心となる仏様です。
境内の一角は、庭園になっています。
小さな庭園ですが、存在感がありました。
名残のサツキが、きれいに咲いていました。
本堂付近。
本堂とアジサイ。
本堂の前に置かれている金色の物体は…
相輪と呼ばれるものです。
三重塔の、てっぺん部分です。
長慶寺は、今年の春に三重塔の相輪を作り替えたのです。
今年の4月撮影。
足場が組まれていました。
同じく、今年の4月撮影。
これは、もともとつけられていた相輪のようです。
多宝塔の近くに、カエルさんがいました。
なんとも愛らしい表情だったので、1枚撮りました。
おみくじを結ぶ所のすき間から、ひょっこり(笑)
本堂。
午前中は、人もそれほど多くなく…
ゆっくりとアジサイを楽しむことができました。
続きます。