伯父の13回忌に88歳の母と共に
母の長姉の夫、輝光伯父が亡くなって12年が経っていた。年忌法要の13回忌が昨日あり、年老いた母と弟妹達と向かった。
母にとっては、懐かしい故郷に帰ることになる。
今年の4月に96歳で亡くなった長姉の葬儀で訪れてはいるが、その際は急なことであり、母も動転していたと思う、動きにくい体でやっと出席できた感じでした。
今回も、当日まで出席を迷っていた母である。遠出の外出は体にきついらしい、
私はお世話になった伯父、伯母であり、父の葬儀、法要にも、遠方からいとこ達がかけつけてくれたご恩がある。
これが、伯父の最後の法要となるとのことで、是非出席してほしかった。内心は気晴らしになるから、故郷の方達に会うにもいいのでは思っていたので、
しかし、無理はできない体である、母には体調が良かったらでいいんじゃない?無理しなくてもと話していた。
私達弟妹は、行くつもりであり、私は有休をとろうと考えていた。いとこ達には、母は足が悪いから悪いけど行けないかもと伝えていた。
だけど、昨日は、天気が良かった、このところ、雨天が続いていたけど、神様が、私の気持ちと、母の背中を押してくれたようで、実家では、外出する準備していた母がいた。
一人で喪服に着替え、髪をセットする母。体はくの字に曲がっていても、気持ちは昔のままの気丈な様子に私は母の強さをみた気がする。
弟の車で向かう道中、外の景色をみながら、子供時代の思い出を話す母。それはいつものことではあるが、今回はとてもしんみりと聞いてしまう、あと何回、母はこの景色を見ることができるのか。
伯父の家では、母の姿を見て、いとこ達がとても喜んでくれた。「おばさん、ありがとう」と、
主を失って、空き家になっていた家をこのために、綺麗にしたとのこと。私たちにとっても、毎年、お正月、お盆には子供を連れて挨拶にきた懐かしい伯父の家です。
仏壇には、伯父伯母と共に、母がお世話をしたことがある、3才でなくなった姪の名前があり、母もそのことをよく覚えていたようです。姪の写真をみて懐かしむ母。私にとっては初めて聞く話です、母を慕ってくれる親戚とも会え、ゆっくり話が出来る時間が持てたこと、いとこ達とも昔話ができ、母が来れて良かった。母もそう思っている様子です。
帰りは疲れたと、まっすぐ家に帰りたがる母でしたが、今回、親戚と会えたこと、家に帰ってゆっくり思い出しながら、たのしい瞬間にしてくれたらと思います。
母が楽しめる瞬間を作ってあげることが、私にできるせめてもの親孝行になるのかもしれません。
伯父伯母を偲んで、この記事を残します。
皆さんの少しでも、参考になれば嬉しいです。
見出しの写真は、道中、故郷の山々に一本だけ咲いていた、トックリキワタのピンクの花を母が見つけました。この花は私も好きな花です。咲く時期がちょうどこの頃です。 母との思い出に選びました。