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シュタイナー教育とモンテッソーリ教育の違い。私の場合、幼児期の教育で役に立った🤗

私が最初の子を出産した頃、母子家庭のようだと感じたことがあります。
それは、両方の実家からも遠く、身内も近くにいなかったからです。核家族で夫の帰りも遅く、今でいうワンオペ育児でした。

ワンオペ育児という言葉が使われ始めたのは2015年頃からのようです。私の場合は、それより前になります。

初めての育児に私が頼りにしたのが、自治体が主催する「母親教室」(今もこう言うかしら?)と図書館での育児についての情報でした。

その中で新米ママに刺さった幼児教育について、紹介したいと思います。

図書館で「シュタイナー教育」というものを知り、その考え方を我が子の育児に実践しました。すると子育ての不安が和らぎ、楽しく子どもと向き合えたのです。

子育て中のママさんが多いnoteの世界で、少しでもママさんのお役に立てたら嬉しいので記しておきます。

この「シュタイナー教育」も有名ですが、他に「モンテッソーリ教育」があります。私も学校で習ったわけではないので、詳しくは知りませんが、よく比較されるので、2つ違いをわかりやすくまとめてみました。


・シュタイナー教育とは


創始者・・オーストリアやドイツで活躍した哲学博士。ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)、神秘思想家、教育者。一人一人の個性を尊重し、個人の持つ能力を最大限に引き出す教育。知識だけでなく体全身を使って豊かな心を育む教育法。

教育法・1919年、ドイツで誕生した「ヴァルドルフ学校」がシュタイナー教育を初めて取り入れる。別称「ヴァルドルフ教育」と言われる所以。
 
特徴として、発達段階にあわせた音楽・芸術活動。自然の中で自由に遊びを展開させる。担任やクラスを変えず、同じ環境の中で個性を尊重した学び。

年齢で分ける成長周期の考え方、授業方法。発達段階ごとに分ける「7年周期」がある。

シュタイナー教育の7年周期とは

①身体を育てる 0歳〜7歳 遊びや運動により、しっかり身体を作り意志力を育てる。厳選された環境構成が必要。

私の場合、この幼児期の考え方を意識しました。自然の中で遊ぶ機会を多くし、なるべく手作りのおもちゃを一緒に作ったりしました。シュタイナー教育でのおもちゃは、石とか小枝などを使った自然のものが多いです。

どうしても、一冊は本を手元に置いておきたくて、この本を買いました。↓

       ラヒマ•ボールドウィン
         合原弘子訳   学陽書房


②心を育てる 8歳〜14歳 感情をゆさぶるような美しい音楽や芸術に触れ、豊かな想像力や表現力を養う。

③頭を育てる 15歳〜21歳 思考力や判断力といった、自立に必要な力を身につける。個人の思いを尊重する環境が必要。

音楽を中心とした活動「オイリュトミー」(体を動かす)、芸術を中心とした活動「フォルメン」(線を描く)ことで、自分の気持ちを表現することや、高い集中力や芸術的な感性を育てる。

クラスや担任を変えない、8~12年間の一貫教育を導入し、子どもの成長を注意深く見守る。同じ環境で学べることで、子どもの心を安定させ、個性を伸ばすことを目的としている。

エポック授業」約100分の授業時間。様々な教科の時間割はなく、すべての学年が同じ教科を数週間にわたり、勉強する。

メリット

◎音楽や芸術活動を重視し、学びよりも感じる事を大切する。幼いころからの自然体験で、豊かな感受性を育てる

◎流行りのおもちゃや、テレビゲームなどを避けて、自然のなかで学ぶ、創造力や行動力が身に付く

◎早期教育とは異なり、学力で子どもを判断せず、のびのびと個性を発揮させて、人間力を伸ばす。自分だけでなく相手の意見も大切にできる。

デメリット

◎エポック授業を取り入れているため、学力をテストの点数で判断しないことで、学習スピードや質に差が生じてくる。

◎日常生活でも自然を求める必要性があるため、テレビを見ない、オーガニック中心の食生活をするなど、さまざまな制約がある。家族全体のスタイルにも変化が求められるため、負担が大きい。

◎常に同じ人と生活を共にするため、価値観が狭まる恐れがある。社会性に乏しくなる可能性がある。

参照:https://tryt-worker.jp/column/hoikushi/detail/ho532/

・モンテッソーリ教育とは


創始者・・20世紀初頭、イタリア、 医学博士のマリア・モンテッソーリ 精神病院の医師、教育家。知的障害児の知的能力の向上に成功し、貧困層の健常児に向けてもこの教育法を発展させる。保育施設「子どもの家」設立。

教育法・・各個人のペースに合わせて進める学習を重視、子どもを観察して子ども自身がもつ、自立・発展していこう自己教育力を見出し、その発達に見合った物的環境・人的環境を整える。

メリット

◎自主性の促進
教師が指示するのでなく、子ども自身が興味をもった活動に取り組むことで、創造力や独立性が養われる。

◎感覚を通じた具体的な学習
モンテッソーリ教具を中心として、視覚的、触覚的に物事を理解する力がつく、

モンテッソーリ教具とは=知育玩具のようです。
例えば
0ヶ月~ ・モビール・センサリーボトル
3~4ヶ月 ・キャンディスティック(にぎにぎ)
4ヶ月ごろ~ ・キッキングボール・スターコマ
6ヶ月ごろ~ ・ひもひっぱり台
8ヶ月ごろ~ ・玉落とし・ストロー落とし・ポットン落とし
2歳ごろ~ ・洗濯ばさみおもちゃ等です。
他にも、はめ込みパズルや絵カード合わせ、地球儀など、年齢にあわせての感覚教育や、日常生活の練習、数の教育、言語教育、文化教育(科学や地理)に遊びながら触れることができるようになってます。

わかりやすい表を下に貼付しておきますので、関心がある方はご覧になってみて下さい。

◎個別化された学習プラン
子ども一人一人の教育プログラムが計画。無理なく能力を伸ばすことが可能になる。

デメリット

◎教育環境への投資
 特別に設計された教具や環境を整えるために初期費用や維持費が高額になることがある。

◎標準的なカリキュラムの不足
 興味をもったことだけを追求するので、一般的な学校システムへの移行は難しくなる可能性がある。

◎教師に専門性が必要
 子どものニーズにあわせた柔軟な対応が求められる。高い専門性と継続的な学びが必要。それが出来ない場合は教育の質が保たれないことがある。

最適な時期は
 生後6ヶ月から3歳までの乳幼児期。小学校入学前になるが、初等教育、中等教育、12歳または15歳までのプラグラムもある。一部の学校では高校卒業までのところもある。

参照:https://kids-laboratory.co.jp/content/montessori/montessori-equipment/

まとめ


シュタイナー教育とは、個性を大切にする教育方法。自然や芸術活動を通してテストの点数では量れない人間力を育みます。大人の子どもの関わり方として、大人は子どもの模範となるように関わります。

モンテッソーリ教育とは、子ども自らが持つ力を引き出すことが重要。大人は子どもの自発的な行動をサポートする存在であるとしている。

シュタイナー教育やモンテッソーリ教育は、どちらも哲学者や医学博士等の超専門家が考え出した教育法です。一般的な家庭で全てを取り入れるのは、お金も時間もかかります。

日本では、モンテッソーリ教育法をとっている幼児施設が多いようですが、中等教育、高等教育にいくとデメリットがあるようです。それは、シュタイナー教育も同じで、日本の一般的な学校教育とはかけ離れているからです。転校とかの場合に、子どもの負担が大きくなるようです。

私はそこまでは知らずに、子どもが小さい頃は、自然に触れさせる、大人が模範になる、というシュタイナーの教育法に感化されました。今でもそう思ってます。

でももし私が、障害をもっている子の親になっていたら、モンテッソーリ教育のように、どんなことでもいいので、子どもの小さな才能の芽をみつけ、それを伸ばしていくように全力で働きかけるでしょう。

どちらにも共通しているのは、「子どもの自立心を育てる」ことだそうです。
子育てに無知な新米ママにとって、育児についての知識は有り難かったです。知っていると知らないとはでは、子どもの成長にも母親の精神状態にも雲泥の差があります。

楽しく育児をするために、知識のいいとこ取りは必要ですね。あなたの参考になれば嬉しいです。

最後に

◎シュタイナー教育を受けた有名人:(俳優)斉藤工、村上虹郎、坂東龍太、サンドラ ブロック、ミヒャエル エンデ、フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェなど。
学校:学校およびフリースクールは世界中に1000校以上、日本国内では学校法人となった2校を含む8校(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

◎モンテッソーリ教育を受けた有名人:ヘレンケラー、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、ジェフ・ベゾス、ピーター・ドラッガー、アンネ・フランク、藤井聡太など。
学校:世界中には数万ある小・中学校。日本でも1960年代に紹介され、保育園・幼稚園や子どもの家が多数設立。(出典:NES インターナショナル スクール)


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