弱さを楽しむ
所持金 3万円。何もない。
一つも残ってなかった。
人生終わったな、と感じた。
弱い人間だった。
都会には頼る人も知り合いもいない。
人ゴミの中に紛れていればわからない。
吹けば飛んでしまう一人だと思い込んでいた。
偶然、知り合った人に助けられた。
記憶力が悪くてあんまり覚えていない。
だけど、どーにかして生きてきたんだな。
苦しかったけど、おもしろかった。
何年もかかって、この場所にたどり着いて、
今、こうしてカタカタ文章を書いている。
出会った人は、みんな、優しかった。
いろんなことを教えてもらった。
「楽しみなさい、強くならなくていいから」
何を話したのか覚えていない。
だけど、泣きながら笑ってた。
辛くなっても、苦しくなっても、大丈夫。
いいじゃん、弱くても。
笑ってたら、楽しくなるよ。って。
なるようになるよ。
苦しくなった時は、その言葉を思い出している。