【知らないと損】住宅ローンを何年で返すのがお得?なるべく長く借りるべき3つの理由
この記事では、銀行員として住宅ローン業務に従事している経験を基に、住宅ローンの借入期間についてお話しします。
結論から言うと、住宅ローンは長期間での借入れがおすすめです。
この記事を読むことで、住宅ローンの返済に対する不安が解消され、より安心して住宅ローンを組むことができるようになります。ぜひ、参考にしてくださいね。
住宅ローンの借入期間は最長35年が一般的
住宅ローンの借入期間は最長35年が一般的です。
ただし、銀行ごとに完済時年齢を設定しているため、ローンを借りる年齢によって組める年数は制限されます。
たとえば、完済時年齢80才未満の銀行は多いですが、ソニー銀行では完済時年齢を85才までに設定しています。
つまり、ソニー銀行ならローン借入時年齢が49才以下なら35年ローンを組むことができます。
40年ローンや50年ローンも登場
最近では、更に長期間の40年ローンや50年ローンも登場しています。
特に若い年齢層や収入増加することが見込まれる人には、より長期間で返済負担を分散させることができるため、選択肢として注目されています。
ただし、40年・50年ローンを利用すると金利が上がる住宅ローン商品もあるのでしっかりと確認をしましょう。
住宅ローンはなるべく長く借りるのがお得な理由
住宅ローンの借りる期間が長いか短いかで、メリットとデメリットを説明します。特に「毎月の返すお金の額」と「払う利息の合計」の違いが大きいです。
借入期間が短い
メリット:支払う利息が少ない
デメリット:毎月の返済額は多い
借入期間が長い
メリット:毎月の返済額は少ない
デメリット:支払う利息が多い
住宅ローンを長く組むと支払う利息が多くなるものの、以下の3つの理由から「住宅ローンは長く組むべき」と考えています。
住宅ローンは低金利だから
住宅ローンの金利は他のローンと比べて低水準です。
低金利が続く限り、長期間で借り入れることで、低いコストで資金を調達できるという大きな利点があります。
資金繰りがしやすくなるから
長期間のローンを利用することで、月々の返済額を少なく抑えることができます。これにより、家計の資金繰りがしやすくなり、他の生活費や投資にも余裕を持たせることが可能です。
団体信用生命保険を有効活用できるから
住宅ローンには団体信用生命保険が組み込まれており、万が一の場合にローン残高が保険金で完済されます。
長期間のローンであればあるほど、この保険を有効活用できる期間が長くなります。
住宅ローンを長期で借りるときに注意すること
長期の住宅ローンを利用する際には、いくつかの注意点があります。
支払う利息は多くなる
ローン期間が長くなるほど、トータルで支払う利息額も増加します。
しかし、支払う利息をできるだけ減らすことよりも、毎月の返済額を少なくしてお金の管理を楽にすることや、団体信用生命保険を上手に使うことのほうが、メリットが大きいと考えています。
諸費用が高くなることも
ローン契約時に発生する手数料や保証料などの諸費用も、ローン期間に応じて高くなることがあります。(参考)りそな銀行:保証料(https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/fee/detail2.html)
これらの追加コストも総合的に検討する必要があります。
定年後の返済計画を考える
長期間のローンを組む場合、定年後も返済が続くことを考慮に入れる必要があります。退職後の収入減に対応できるよう、前もって返済計画を立てて、少しずつ貯金や資産形成をしましょう。
借入期間が長いと金利が高くなることも
銀行よっては、借入期間が長いと金利が若干高く設定される住宅ローンもあります。
フラット20:年利1.800%~3.110%
フラット35:年利1.960%~3.270%
フラット50:年利2.390%~2.860%
なるべく長く組むことをおすすめはしますが、借入期間によって金利が異なる場合、返済計画に応じた選択肢も変わってきます。
心配な人はライフプランの相談もおすすめ
住宅ローンの返済計画に不安を感じる場合は、専門のファイナンシャルプランナーに相談することも一つの手です。
ライフプランに合わせた住宅ローンの選び方や、将来の資金計画について具体的なアドバイスを受けることができます。
まとめ:住宅ローンを長く組むメリットを知っておこう
住宅ローンは低金利で保険もつくので、長く組む方が住宅ローンを有効活用できます。
ただし、住宅ローンの借入期間を長くするときは以下の点について注意しましょう。
支払う利息は多くなる
諸費用が高くなることも
定年後の返済計画を考える
借入期間が長いと金利が高くなることも
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どんなサービスなのかは以下の記事で解説しています。