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アップライツ社について質問状を出しました

OKWAVE再生のカギを握ると言われる子会社アップライツについて、前回質問をした際には満足いく回答をいただけなかったので、再度質問状を提出しました。
会社側には開示も求めているので開示されることを祈りますが(おそらく、何らかの回答は開示されるのではないかと思いますが)、質問内容について公開します。

※(以前の関連記事)

質問をしたのは、以下の3点です。

(1)アップライツ社の業績貢献度について

アップライツに10億円もの出資を行うにあたって、前回、アップライツの企業価値評価(プレバリュー10億円、ポストバリュー20億円)の根拠と具体的なシナジーを数字で示してほしいとお願いしました。回答は、「事業計画は開示していないので開示はしない。なお、業績への貢献は大きいですよ(8月9日)」という回答をいただきました。現経営陣側は、会社への再生プランとしてアップライツを主軸としたエンタメ事業に注力することを述べていますので、いただいた回答から業績へのプラスの貢献を期待していました

しかし、そのわずか6日に発表された2022年6月期の決算と、OKWAVEから開示された業績予想との乖離の説明資料によると、「将来事業計画からの乖離が生じ特別損失に 437 百万円を計上(8月15日)」となっています。

わずか6日間のIRで、こんなに逆に振れることがあり得るのか?本当は、8/9の回答の時点で業績の影響について下振れすることが分かっていたのではないかとも思います。

それで、まずは「業績の貢献について、プラス、マイナスのどちらにあるのか」について尋ねたうえで、再度アップライツの事業計画と企業価値算定についてと、重ねて、決算書または月次の試算表等の開示を求めました。

(2)長期預け金363百万円の貸倒引当金計上について

2021年6月期には計上されていなかった長期預け金ですが、2022年6月期に入ってから計上され始め、3Q決算で767百万円あります。ここから推察するに、どうやらアップライツには767百万円の長期預け金があったようです。
そのうち、363百万円もの金額を同社の取引先に対する長期預け金の回収可能性等を勘案し貸倒引当金を計上するとのこと。8か月前の投資実行の際、10億円もの金額を投資する判断をするために、いったいどんなデューデリジェンスを行ったのか?とても疑問に感じます。

また、投資実行時のアップライツの開示資料によると、アップライツ単体の総資産は72百万円、子会社含め連結で150百万円しかありませんから、この長期預け金767百万円は、OKWAVEからの出資で得た10億円の中から長期預け金として外部に預けられたものと推察されます。
それが、わずか8か月後に貸倒引当金に計上するというのは、どういうことなのでしょうか?M&Aオンラインの記事にある通り資金流出の疑惑もありますが、本当にそれが行われているのかも、と感じられる内容です。

従いまして、長期預け金767百万円の預け先の内容の開示と、なぜ出資額10億円のうち767百万円が長期預け金に計上されたのか、その詳細の開示を求めています。

いずれにしても、M&Aオンラインの記事によればアップライツを投資案件として持ち込んだのがエムズ・コンサルティングの代表取締役・佐久間将司氏で、CVCの設立のコンサルティングとその代表も佐久間氏のようですから、記事の通り資金流出があったのか・・・、と感じられることもあり、OKWAVEには速やかに回答をいただきたいと思っています。

(3)最後に

ここまで書いてとても感じたのが、CVC設立とアップライツへの投資については、実はとても問題が大きいのかも・・・、ということ。
Raging Bull社への運用委託の問題が起こっていなければ、私自身、今年の9月の定時株主総会で、例年通り現経営陣に対して賛成票を入れていたかもしれません。これは、自分自身深く反省すべき点だと感じました。


以上です。

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