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都内ライブ中継テストリポート

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/blog/archives/2006/07/post_65.html
投稿日時:2006年07月9日16:05

韓国の「オーマイニュース」の特徴の1つに、サイト上でのライブ中継があります。何か大きな事件や事故が起きた時、その場所にビデオカメラスタッフを派遣し、逐一映像を流すというものです。
日本のオーマイニュースでも、ライブ中継できれば面白いのではないかということから、韓国から技術スタッフが来日し、都内3カ所でテストを行いました。今日はその同行リポートをお届けします。

最初のテストポイントはたくさんの若者が集まる原宿・竹下通り。
このシステムの肝は、中継地点からインターネットにアクセスできるかどうか。無線LANを使ってインターネット接続を試みたのですが、アクセスポイントから離れていることもあり、まったくつながりませんでした。
ビデオカメラとパソコンを抱え、うろうろする私たちは怪しい集団と化し、瞬く間に往来を行く人々の注目の的に。みなさん「なに、なに!?」といった表情でパソコンを覗き込みながら通り過ぎていきました。
場所を表参道方面に移してみるとようやくインターネット接続に成功。カメラを固定しライブ中継テスト開始です。
ビデオカメラの存在に気付くと、ちょっと髪型を直したり身だしなみを整える人、カメラを避けて通る人、私たち一同を奇異な視線で見つめる人、と道行く人々の反応はさまざまでした。
テストは順調に進行していたのですが、しばらくして警備員が近づいてきて撮影をやめるようストップがかかりました。ビデオカメラをセッティングしていた場所が私有地に少し入っていたことと、公道であっても通行人の邪魔になることは避けるようにとのことでした。

やむを得ず次のテストポイント、渋谷のスクランブル交差点前へ移動することに。しかし、ここではインターネットに接続できず、テストは断念せざるを得ませんでした。

最後のテストポイントは老若男女が多数行き交う銀座・中央通です。渋谷・原宿とはまた違った雰囲気のこの街で、どうにかアクセスに成功し中継テストを開始。せっかくなので、ここでは通行人へのインタビューを試みたのですが、なかなか応じてもらえず、インタビューをとることの難しさも実感することになりました。

今回のテストは韓国のオーマイニュースのシステムを使って配信したのですが、読者はライブ中継されている動画に対してもコメントがつけられるようになっており、ライブ中継の最中に続々とコメントが寄せられ、現場で撮影しているスタッフも読者の反応を見ながら撮影できるというのは大変興味深いことでした。
ぜひとも日本のオーマイニュースでも実現したいシステムですが、都心でさえ無線LANの環境がきちんと整っていないことや、公共の場での撮影方法といった問題もありますので、もう少し時間がかかるかもしれません。
(編集局)

【画像省略】
場所によってつながったり、つながらなかったりと、どこからでもというわけにはいかないようです。

【画像省略】
韓国オーマイニュースの技術スタッフも四苦八苦!? 皆さんお疲れ様でした。

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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無線通信の中継技術というと今でも真っ先に430MHz帯のレピータが出てくるロートルなのですが、都心だと高層ビルでのゴーストもあるでしょうしピンポイントで波を拾うアンテナを密に配置しないと、って5Gですね。

軍事技術であったフェーズドアレイアンテナも半導体化・1チップ化が進みごく当たり前のようにそこかしこに存在しています。インターネットと同じでそこにあることさえ気にしなくなるようになるのかな。【1日前】