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ドキドキもん

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/blog/archives/2006/06/post_3.html
投稿日時:2006年06月02日18:03

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「OhmyNews 開店準備中blog」を今日開いてみて自分のことながらいよいよ始まったんだなあ、といささか感慨無量ですバイ。
私は九州は筑後の出身なので時々まれに筑後弁が混じるのはしょうがなかですけん。こらえてつかーさい。すみません!

さて、「創刊まで87日」などと出ていると、読者には分かりやすいでしょうが、中で作業しているものたちにはこりゃあもうほんなこつドキドキもんですばい。
でも少しづつスタッフ全員の努力で前進しています。
もう何件か「市民記者をやってみたい」「私も何かしたい」という問い合わせが編集局に届いています。
私がこの「オーマイニュース」の仕事に参加してみようと思ったのは、こうした何かを表現したい、ものを言いたい、何かを伝えたいという思いを抱いた人が日本のみならず、外国で日本語でネットを見ている人達の中にも大勢いらっしゃるということを知ったからです。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は1999年の暮から糸井重里さんに誘われて「ほぼ日イトイ新聞」に4〜5年間、途中病気などで中断はありましたが、ほぼ毎日更新するスタイルでニュースに関するコラムを書き綴っていました。
「あのくさ、こればい」
これが私のコラムコーナーのタイトルです。この時に世界中の方々からたくさんのメールをいただいたのです。ネットの広がりというのも実感しました。今は病後のため余裕がなくて中断状態ですけど、過去の原稿としては「ほぼ日」で見ることが出来ますので、見たい人は見て頂けたら幸いです。(で、「あのくさ、こればい」の方も近くまた再開しようかと思っていますので宜しく!!)

さて、このところテレビのニュースを見ているとNHKから民放のあらゆる番組で「盗作問題」を何回も何回もやっていて、もういいじゃん!といささか食傷気味ですばい。例の「和田さんVSスギさん」バトルです。確かに映像があって最もテレビ向きではありますが、だからどうしたのよ?、と最後には言いたくなります。
「盗作」は良くないことではありますが、別にそれで私たち日本人の生活にこれといって影響がある訳じゃなかろうし、どうしてこげんみんな熱心に「和田さんVSスギさん」のバトルを見たかとじゃろうか???はてなあ???ですばい。
それよりテレビがちゃんと取り上げた方がいいニュースがあるんじゃなかですかねえ?
例えば、イラクで米海兵隊員に虐殺されたというニュースが今、アメリカでは大ニュースになっています。でも日本では新聞が小さく扱うぐらいでテレビじゃ殆ど取り上げているところはありませんね。もちろん和田さんの「盗作」問題に比べるとテレビ的、映像的ではありません。これじゃあ説明にしかならないから数字が取れないという判断になるでしょうね。
しかし、海兵隊の情報部隊が別行動でこの虐殺を写真に撮って行ったという報道もあり、ブッシュさんもこれはちゃんと公開するといってますし、これから「アブグレイブ収容所」どころの話じゃなくなる可能性がありますよね。
日本のメディアはアメリカが何かアクション起こすまで待っているんでしょうかねえ?。あれだけイラク戦争を報道し続けた日本のメディア。イラクはアメリカ軍が侵攻する前より数段ひどい状態になっているということをなぜ書かないんでしょうか?
イラクの人のために自衛隊を送る、つまり人道復興支援という言葉に私は「ほう?あなた方はいつからそんなにイラクの人のことを考えるようになったの?????」と思うんです。自衛隊を出すと主張した評論家や政治家の偽善ぶりも私はテレビで何度も指摘してきました。
しかし、なんですね・・・・こうやってみると、自衛隊派遣なんて小泉さんがブッシュさんの顔を立てるために作り出された偽善この上ない愚かしい行為だったことが見えてきませんか?
そういうことを日本のメディアはもう忘れてしまっているらしい。

私たち「Ohmynews」はニュースを一過性としてとらえるつもりはありません。あれはどうなった???という意識を持っていつまでもしつこく追い続けるつもりです。

今日の新聞でも驚きましたよ。

「出生率1.25 最低更新」「5年連続 少子化止まらず」

このニュースも映像化しにくいので、アナウンサーがちょろっと原稿読んでそれでおわりでしょう。しかし、これは私たち日本に取っては重大な問題なんですね。
団塊の世代の人達は現在60歳近く。ということはこれから20年先、団塊の世代の人達が80代、まさに介護世代に突入した時にはそれを支える20代の若者はメチャメチャ少なくなってるということですたいね。
団塊の世代…愉しみ…娯楽…介護…仕事…地方のコミュニティでは?
などなど私たちは「登録された」市民記者とともに日本の本音部分についてドンドンみんなで掘り起こして行きたいですね。

2回目の「編集長日記」でした。

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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鳥越俊太郎編集長の多方面へ興味を持つ人柄が伺い知れるエントリです。「私たちは「登録された」市民記者とともに日本の本音部分についてドンドンみんなで掘り起こして行きたい」との熱い思いを語られています。