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うつ病はコントロールが大切

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/mob/News.aspx?news_id=000000001957

わたしは随分と長くうつを煩っている。そろそろ15年ほどのつきあいになると思う。
うつと思われる症状が出始めたのは20代の前半、昼間の頭痛と倦怠感に寝付きが悪くなったが始まりだったと思う。その頃はうつという病気だとは思わず、市販の鎮痛剤を飲み続けて日々の仕事をしのいでいた。
会社でも、自分の勤務態度が問題になっていたようで、派遣先の人員削減に応じるという形で転勤で新しい派遣先に移った。転勤で環境が変わったのがよかったらしく、しばらくはうつの症状が出なくなっていたのだが、転勤から3年目程から症状が再発し、残業を終えて帰宅前に派遣先で倒れて入院してしまった。そのときの診断は「慢性疲労症候群」というものだったが、うつによる体調不良に過労が重なったようだ。
この入院を契機にわたしは退職を決意し、大学病院の「総合診療科」への通院を開始した。「総合診療科」は症状による判断が難しい症状の患者を受け入れ、検査結果などを基に最適な診療科を紹介してくれたり、うつの症状をもつ患者への治療を担当してくれる診療科でる。この段階で、わたしは「大鬱病」(うつの症状が深刻で、そう状態もあらわれる)と初めて診察された。
大学病院への通院をしつつ、抱えていた仕事の引継を終えたわたしは退職し、うつの治療に専念し始めた。治療は投薬による症状のコントロールとカウンセリングによる生活環境の整備が中心となった。
うつの治療には投薬が欠かせないが、薬の種類は作用によって複数あり、どの薬が効くかは最低3週間は飲み続けなければ判断は難しいそうだ。副作用で頭痛などが出ることもあるので、薬の量の調整も大事だ。うつに伴う睡眠障害に対応するため「睡眠導入剤」が処方されることもあるが、こちらも体に合う薬と量を見極めるのが大切だそうだ。
うつの患者は、天候が下り坂になると体調が崩れる人が多いそうだ。曇り出すと頭痛や倦怠感が出始めて、雨が降り出すとケロリと症状が収まるという経験は日常茶飯事だ。天候の変わり目や季節の変わり目には、ひたすら体調の悪化に耐えることも多い。
うつ病は、何につけても自分で自分の体調をコントロールするのが大切な病気なのだ。

モバイル版オーマイニュース(日本版)より

この記事の投稿者は不明、投稿日時はおそらく2006年9月30日、「ライフ」カテゴリへ投稿されました。


この投稿は後日正式採用されました。

うつ病とはどんなものか、記者さん自身の体験をつづった記事です。うつとはどんな状態なのかが知れるなかなか良い記事だと思います。