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【第8回】人に話すことで癒やされること

引用元URL:http://ohmynews.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_e3b3.html

鳥越俊太郎のOhmyNews編集長ブログ

【第8回】人に話すことで癒やされること 2006年10月16日(月)配信

音声ファイルより

こんにちは、こんばんは。オーマイニュース編集長・鳥越俊太郎です。

みなさん、お元気ですか。えーと、今日はですね、少し、健康とか医療といった話をしてみようと思います。

人間の生活の中で、まぁ、一番基礎的なことは、衣食住といわれますよね。えー、着るもの、食事、住まい、衣食住。もちろん衣食住に関するニュース、それからその他にもちろん政治とか事件とか経済とか、そういうこう非常に大所高所なニュースももちろんありますよ。しかし意外に、みなさんが一人一人になった時に、家族の中でそして、自分自身にとって、一番大事なのはやっぱり命なんですよね。命ということは、健康・医療ということが実は一番大事なんです。

わたくしも、えー、去年の、2005年の10月6日に、えー、直腸ガンの手術をしました。そしてそれからちょうど1年経ちます。ま、幸い、いー、再発とか転移という話は今のところはないんですけれども、やっぱり常に、いー、毎月毎月医者に行って、検査をし、血液検査をし、CTをとり、えー、レン、レントゲンをとり、エコーをとり、というこう、毎月毎月つまりまぁ、ひと月先のことはわからないというような生活を、やっぱりガン、に一度かかるとですね、やっぱり今後生きてる間はずっとしてやっていかなきゃいけない。それは、いつどこで、えー、新たなガンの細胞がですね、再発するかわからない。ま、それはそれで、あの、ま、つらいと思い出せばつらいことですけれども、ま、そういうものだと、そういう生活に慣れてくると、ま、別につらいというよりも、それが日常生活になってしまうということもあるんですね。

ま、これはわたくしの例ですけれども、えー、おそらく、この、お聴きのみなさんのですね、本人、え、みなさん何らかの健康のトラブル、病気をお持ちの方がいらっしゃると思います。それから、ご本人はまだ、本当に健康なんだけれども、父が実は前立腺ガンなんだよ、とかね、お母さんが、ちょっと、おー、子宮筋腫なんだよ、とかね、そういう話は誰でも持っているんですよ。ただ普段は、そういう、う、医療とかそういう話については他人(ひと)に話をしないので、ま、割とこの、お、病気の話というのはプライベートなことなので、あんまり他人(ひと)に話しませんよね。だから、あ、自分の中でじっと抱えているわけですけれども、本当はいろんな所でどんどん自分の医療の、あの、病気の話とか、あー、健康上の問題はですね、こう、明らかにして、誰かに相談をして、話をして、そうすると、実は私もそうよとか、私の、うーん、父や母もそうや、そうだよとか、そういう自分だけが悩、あのー、病んでるわけじゃない、自分だけが悩んでるんじゃない、周りの人たちもいっぱいそういう人たちがいるんだということがわかるんですよね。そうすると、そういう中でいろんな話をすることによって、精神的にまず癒されます。あぁ、俺だけじゃないんだ、私だけじゃないんだ、みんなそういう風にし、健康の問題を抱えながら生きているんだ。そして、こういう症状にはこういう薬とかこういう療法とかね、これはもう治療方法はほんっとにいろいろあります。西洋医学から、その西洋医学もどこの病院がいいとか、どの先生がいいとか、どういう薬がいいとかいうその治療方法の問題から、西洋医学だけじゃなくて、東洋医学、ま、漢方ですね、漢方がいいとかね。ま、そういう風に、ま、様々なこの、えー、ことがですね、わかってくるんですよね。だからそういう話を、こうオープンにする。オーマイニュース上にこう、原稿で書いていただいて、ほんで、えー、市民記者どうしの中で情報交換する。

病気の話はホントにね、僕は情報の問題だと思うんですね。えー、医療の問題はあまりにも今まで情報が閉鎖的だった。情報がもうほんとにごく一部に限られていたので、一般市民、普通の市民の方が病気になったり、健康上のトラブルを抱えた時に、その情報がわからない、ま、最近インターネットなんかでお、わかるようには多少なってきましたけれども、もう少し進んで、その、誰かと、こう、ネット上で相談をしたりするというようなことは、あま、なかなか難しいんですね。で、それは、オーマイニュースではそういうことを、あの、僕は可能になってくると思います。もちろんその場合、どうしてもプライバシーということで、名前はね、出せないという時は、これは登録市民記者として登録をされているわけですから、その場合はペンネームでお書きになればいいわけですよね。で、そうすることによって、ま、いろんな人の情報が得られる。え、市民記者の中には、あの、お医者さん、医者の方もいらっしゃるし、医療関係の方もいらっしゃるわけです。だから、そういうところから、え、貴重な情報が得られる、病院情報も得られる、というようなことが、やっぱ(り)あると思いますね。

でー、実はわたくし事になりますけれども、この間、わたくしはもう、2000年にメニエル病、メヌエル病とも言いますけれども、えー、昔はメニエル氏病という、”氏”というのをつけていましたけども、最近は”氏(うじ)”というのはつけませんね、メニエル病、もしくはメヌエル病という風に、あの、呼んでますけれども、それを2000年に、私の場合は、まず耳鳴り、難聴から始まりまして、半月ほど入院しましたけども、基本的には治らないんですね。で、その後ずーっと、ま、薬飲んだりしてますけど、で、いろんな方がいろいろ言っていただきましたけども、ま、なかなか全快するというわけにはいかない。で、これは、わたくしの場合は、もう加齢現象といって、えー、高齢化に伴ってある程度耳の中の内耳というね、一番耳の奥ですね、内耳の中の蝸牛(かぎゅう)と言われるところ、カタツムリの格好をした、蝸牛の中に、えー、体液が流れてますが、その体液が渋滞状況を起こす。そのことによって、ちょっと、これまでとは違う音が発生する。これが、あ、耳鳴りといわれてますね。それから、お、同じ耳の、内耳の中に三半規管という、え、人間の平衡感覚をつかさどってるところがありますが、ここがやはり、いー、その体液の関係で少しトラブルを起こすとですね、え、突然こう、立って、人間が立っておられるのはですね、この三半規管がちゃんと働いてるので、普通に立ってい、おられるわけです。で、三半規管が、え、故障を起こしますとですね、普通に立っておられないんですね。グルグルと地球が回るようになって、まっすぐに歩けなくなります。私も、もうここ最近二度ほどメヌエル症、あの、特に目まいが発生しまして、えー、ま、激しい目まいと嘔吐ですね、ま、こうなるとちょっともう、あの、なんにも出来ないんです。もう寝てるしかない。ま、私の場合は、え、耳鳴りと難聴でずっときたんですけど、医者は「目まいは、お、なぜ起きないのかな」って、いつも言われてましたけど、やっぱり目まいが起きてしまいました。

で、そのことを私もちょっと、オーマイニュースの中で、えー、メ、「メヌエル病に苦しんで」ということで原稿を書かしていただきましたけれども、コメントはいろんなコ、コメントがあってね、うー、こんな病人で苦しんでるのにそこまで、ね、さらに痛めつけるようなことを書く、うー、心ない人も、コメントを書く人もいれば、それからやっぱりあのいろいろと、こうしたらどうですかとかいうね、メヌエル病に対する治療法の自分たちがそ、これまで経験したこと聞いたことについて情報を私に、え、与えていただける、そういう方もいらっしゃるし、う、ネットの世界ってのは実にいろいろですけれども。

ま、こういうメニエル症候、メニエル病だけではなくて、そこに、何ていうんですかね、その、本当に、い、病院に行かなきゃいけない、もう、たとえばガンだとかですね、えー、子宮が筋腫だとか、その、もうほ、ほんとに手術をしなきゃいけないとか、治療をしないともう出血してとか、そういうものとはまた別に、成人病みたいなもの、生活習慣病ってのがありますよね。こういうものは、やっぱり、いーあのー、日頃のみなさんの経験が一番いい情報になると思います。こういう風にして生活をする、こういう食事に気をつける、こういうものは食べないようにする飲まないようにする、それから睡眠時間はこうする、というような生活上のいろんな注意をですね、あの、いろんな経験、体験談として、その、お寄せいただくとですね、これはおそらく非常にためになる話だと思いますね。で、そういうのが出来るのはオーマイニュースだと思います。コメントだけじゃなくて、記事としてもそれは載っけられるること、載っけることが出来ると思いますから、ま、ぜひ、あの、そういう医療関係の情報もですね、ぜひオーマイニュースにこれから寄せてください。待ってます。

私のメニエル病についても、何かいい話があったら情報ください。それではまた、次の機会まで。さようなら。

(女性のアナウンス)オーマイニュースのホームページアドレスは http://www.ohmynews.co.jp/ です。アクセスをお待ちしています。

【第7回】創刊から1カ月が経過しました(2006年10月2日(月)配信)分のmp3ファイルが行方不明なので、先に【第8回】分をアップします。【第7回】配信分については資料が見つからなければデータ消失という扱いにします。

医療や介護は当事者にならないとわからないことも多いので、それに関連する記事はとてもありがたく読ませていただきました。