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「ひとりひとりのお話が、ひとつひとつの小説のように」

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/0815a.html
(投稿日時:2006年08月15日)

8月10日(木)、創刊を目前に控えた編集局に集まった若手の「市民記者団」は、編集局スタッフ対して「記者会見」取材に挑みました。(詳しくはblogでご報告します!→こちら

「記者会見」に参加してくださったA元N子さん(25歳・神戸大学を卒業後、現在、関西で販売業に従事)に感想を聞いてみました。

【画像省略】
「記者会見」の合間に笑顔を見せるA元さん

――オーマイニュースのどこに期待されますか?

 「記者会見」の質疑応答でも話が出ましたが、たとえば、先日の市営プールの児童死亡事故を、未然に防げたかもしれないと思ったんです。

 一人の市民記者が「あそこのプールの柵、危ないわよねえ」という記事を書いたとします。また別の地域で、ある市民記者が、プールの柵が危ないということを書く。そうした小さな声が集まり、周知のものとなり、事故が起きる前に問題化するかもしれない。

 関わっている従業員が、潜在的な危険性に気付かなかった訳がない、それなのに誰もその危険性を指摘しなかった為に起こってしまった事故などを未然に防げるとすれば、それはこの新しいメディアの、注目すべき可能性だと思います。

 つまり、今までのメディアが「死者が出るまで記事にしなかったこと」を早期に取り上げられるかもしれないという点ですね。

――どうして市民記者になろうと思われましたか?

 勤め人の立場から普段を省みて申し上げれば、「何かおかしい、これでいいのか?」と思いながらも、日常業務の中で解決を先送りにしておざなりにしている問題が多々あるものです。

 ひとりひとりの「気付き」と、専門家の方の知識や経験が結びつく場所になれば、新しいメディアとして成功だと思います。

 どのような形であれ問題提起することが、結果的に生活の安全を確保することに繋がるモデルケースとしてオーマイニュースに期待しています。

――どんな記事が書きたいですか?

 誰もが知る有名人ではなくて、街にいる方のお話を聞いて、記事にしたいと思うんです。

 家具販売の仕事で多くのお客様に接していて、いろいろなお話を伺います。

――どんなエピソードがありましたか?

 たくさんの顔が浮かびます。旅行の記憶を再現して、イギリスのプチホテル風の一軒家を建てられたご夫婦。ご主人を亡くされて一人住まいを始めるために家具を買いにこられたお婆さま。

 ひとりひとりのお話が、ひとつひとつの小説のように味わい深いものなのです。

 そのような、秘密の宝物のようなお話を記事にしたいと思っています。

(2006-08-15)

※引用文中【画像省略】は筆者が附記
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この記事は2006年8月15日19:56以降、2006年8月16日00:34までの間に掲載されました。