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禁酒法制定でも叫ぶつもりなのだろうか

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/mob/News.aspx?news_id=000000001953

飲酒運転に対する罰則が、理性を失った行き過ぎのないように
酒気帯び運転で、懲戒免職、自主退職など罰則強化の流れがこの国を覆っている。
しかし国民の多くが車を運転する状況で、同時に飲酒を許す社会であれば、当然飲酒運転が一定割合で発生するリスクも許容している事を忘れてはならない。いくら禁煙を叫んでも、死の危険を冒しても煙草を吸い続ける人がいるように、われわれ人間は酒を手放せない。そして人間が便利な移動手段として車を運転する限り、飲酒運転はなくならない。この人間の性を理解すれば、飲酒運転のリスクをゼロにしようなどと、不可能な目標を立てるべきではない。

当然、死亡事故などをおこせば、殺人罪と同じ厳罰に処するのは当然であろう。更に逃げ得などを許さない法の改正も必要だ。また運転するのが分かっていて、酒を勧めるのも罪が問われるのも仕方ない。合理的な法律の改正は必要だが、現実を無視して実現不可能な目標を達成する為に、行き過ぎた罪を問う事はどうかと考える。

事故を起こしていないのに、検問で酒気帯びにより捕まっただけで、即刻の懲戒免職は行き過ぎではないだろうか。特に最近、公務員ということで、見せしめ的に免職にするとの報道がなされている。社会が理性を失い、ヒステリックな判断をすると、1920年代の米国の禁酒法時代のような事になりはしないか、危惧するものである。

以下に警察庁から発表されている、平成17年の飲酒運転に関する結果を示した。減ってきているとはいっても、実に14万人もの人が飲酒運転で捕まっているのである。この人々を全て免職にしろというのだろうか。家族を養う大黒柱が職を失う事は、死刑宣告を受けたようなものであり、実際この何%かは自殺するかもしれない。たぶん現在の飲酒運転起因で死亡する707名を大きく上回る事はまちがいないだろう。免職ではなく、もっと実際的な、二度と飲酒運転が出来ないような、合理的な罰則の適用を願いたいものだ。

平成17年飲酒別取締、事故及び死亡件数(警察庁調)

違反取締件数 事故件数 死亡件数
酒酔い 1,675 657 146

酒気帯び 70,608 7,234 301
(0.25以上)
酒気帯び 68,590 2,087 77
(0.25未満)
基準以下 - 2,629 76

検知不能 - 1,268 107

計 140,873 13,875 707

モバイル版オーマイニュース(日本版)より

この記事の投稿者はK藤 T氏、投稿日時はおそらく2006年9月30日、「社会」カテゴリへ投稿されました。


この記事は後日正式採用されました。

編集作業前の記事と編集作業後の記事を比べても、タイトルのつけなおしと改行位置の変更程度しか修正されていないことがわかります。記事内容にはノータッチ。

この市民記者さんの論調は理解できないでもありません。要は「デブを自身の食欲の制御ができない社会不適合者としていいのか? デブを社会的に許容するべきではないのか?」と同じ論法です。

大事なのはバランスですね。なかなか難しくはありますが。

書いた感想が矛盾していると感じておられる方もいるでしょうが、矛盾はしていませんw 正しいかそうでないかという点でみれば矛盾しているように見えるだけです。