仕事をしながら1年以内にTOEIC L&Rで465→640(3か月)→770(6か月)→810(11か月)にした最短で結果を出す学習戦略【独学、留学なし】②
さて、前回
に引き続き、1年以内にTOEIC800点を取得する戦略について説明します。
〇学習の進め方
以下の章立てで戦略の説明をしていきます。
ー公式問題集・タイムマネジメント
ー単語
ーPart 1 ←今回はここからです。
ーPart 2
ーPart 5
ーPart 3
ーPart 4
ーPart 6
ーPart 7
前回までで公式問題集を購入し、一度実際の試験時間で解いたことと思います。
そして、単語アプリもインストールし、単語学習を日々のスキマ時間に行うことを決めました。
今回各Part毎の対策を説明します。
〇リスニング
リスニング対策は基本的に、公式問題集の問題を解く→ディクテーション→シャドウィングとなります。
この手順で、一つの問題に対して徹底して理解を深める、TOEICの世界を自分の中にインストールすることができます。
TOEICテストは、TOEICの世界を自分の中にインストールすることがとても大切です。
なぜなら、TOEICの世界で繰り広げられる会話や起こる事件はある程度決まっているからです。
リスニング対策としては、基本的には公式問題集を使い続けますが、
補助的に一冊参考書を購入しても良いと思います。
参考書選びのポイントは、TOEICあるあるが豊富に書かれていることです。
私の場合、書店でリスニング対策の参考書を一通り見て、最もTOEICあるあるが書かれている参考書を選びました。
私は『世界一わかりやすいTOEICテストの授業〈Part1-4リスニング〉』を選びました。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/bookfan/bk-4046016051.html?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title#ItemInfo
なるべく最新のものを選ぶといいでしょう。
問題の多さよりも、TOEICあるあるの記載の多さを意識しましょう。
参考書にある問題も解く→ディクテーション→シャドウィングの流れで学習します。
参考書はリスニング力を身につけるというより、TOEIC対策のテクニックを磨くために使います。
リスニング力は公式問題集だけで伸ばせます。
働きながらのTOEIC学習は時間がないので、毎日リスニング15分、リーディング15分と時間を決め、
リスニング・リーディングともに習慣化しましょう。
それでは、各パート毎の対策です。
〇Part 1
Part 1は写真に対しての正しい説明を選択する問題です。
写真の中で何が起きているか音声が流れる前に見ておきましょう。
また、A~Dまで集中している聞いていると、
どの選択肢が正解だったか忘れてしまうことがあるので、間違えてマークしないことを心がけましょう。
回答用紙の正解と思わしきも選択肢の上に、ペン先をつけて聴く方法がおススメです。
(消しゴムの位置で間違いを防止する方法もあるようです。)
Part 1は簡単なように見えて、意外と悩む選択肢が用意されています。
そのため、「どっちだったかな?」と気になってしまうことがあります。
しかし、前の問題を気にしていると先の問題を集中して聴けないという事態が出てきます。1問くらいはたいして失点ではないです。
切り替えが大切です。
気になったことすら、すぐに忘れるようにしましょう。
Part 1の学習法は、
繰り返し公式問題集の音声を聞き、まずはディクテーションをしてみてください。
ディクテーションの細かいやり方は検索していただけば沢山出てきますが、
基本的には繰り返し音声を聞き、言っていることを全て書き取ることです。
何度も音声を止め、繰り返し聞き、「聞こえていることは全て書いた。」というところまで行いましょう。
ディクテーションが終わったら、答えをみて自分の書き取った文章と実際に流れていた音声を見比べてみましょう。
今度は答えを見ながら繰り返し聞き、その文章に対しての英語の発音を覚えていきます。
このとき、音声に合わせて発音してみましょう。
何度か聞き返し後は何も見ないで、流れた音声を真似して発音してみます。
これが「シャドウィング」です。
詳細はこちらも、検索していただければ沢山説明されているサイトだ出てきますが、
要するに、「お手本を聞いた直後に音をそのまま真似する」ことです。
シャドウィングのコツとして、まず徹底的にリスニングすることが挙げられますが、
ディクテーションを行うことで徹底的にリスニングすることができています。
学習の初期はPart 1の1問を解くだけで、それなりに時間がかかってしまうかもしれません。
その場合は1日1問だけでも構いません。毎日ディクテーション→シャドウィングを行うことが大切です。
〇ワンポイントアドバイス2
リスニングのコツとして、弱形・強形を知っておくことが大切です。
リスニング問題を解いていて、聞き取れなかった部分は、答えを見て再度聞いてみても聞き取れないことがあります。
ここで「自分の耳がおかしいんじゃないか?」「才能がないのではないか?」と思う必要がありません。
聞き取れないのは、耳がおかしいからでも、才能がないからでもなく、そもそも発音していないからです。
英語には「強形」と「弱形」があり、
「強形」とは、単語を単独で発音する場合の発音であり、単語の発音としては標準的な方の発音です。
「弱形」とは、アクセントが置かれない弱く曖昧な発音です。
詳細の説明が選んだ参考書にあれば良いですが、ない場合は下記リンクなどを参考にしてみてください。
https://eikaiwa.weblio.jp/column/study/pronunciation/strong-vs-weak-forms
これは実際に問題の中で探してみて意識付けを行ってください。
弱形を知ることで、自分の耳が悪いのではなく、そもそも発音していないということが分かります。
〇Part 2
公式問題集は2回分のテストとサンプル問題がのっています。
まずは一回分のテストを解き、Part 1のディクテーション→シャドウィングが終わったと思います。
Part 1のディクテーション→シャドウィングが終わったら、まったく同様の手順でPart 2のディクテーション→シャドウィングを行います。
Part 2は二人の人物の会話問題です。
片方が質問をし、もう片方がそれに回答します。
正しい回答が3つの選択肢の中に一つだけあります。
ディクテーション→シャドウィングは質問、回答両方でディクテーション→シャドウィングを行います。
とにかく、流れる音声全てをディクテーション→シャドウィングすることが大切です(各パートの説明は除きます)。
Part 2のコツは5W1H を聞き取ることです。つまり質問の最初の単語です。
ここを聞き取れるだけでも正答率はあがります。
例えば、
Q. Where ------(聞き取れない)?
A. I don't ----(聞き取れない)
B. Yes, I am.
C. At -----(聞き取れない)
という問題があったとします。この場合、おそらくCが正解でしょう。
"Where"と"at"の2語だけで正解できたことになります。
これは極端な例ですが、それくらい5W1Hは大切です。
このあたりのテクニックを参考書から学ぶようにしましょう。
(Whyの質問には、becauseよりtoで答えるパターンの方が多いなど)
Part 2には、ひっかけ問題もありますが、気にしなくて大丈夫です。
最初のうちは、ひっかけ問題での失点は大して痛手ではないです。
正直に答えることの方がスコアにつながります。
また、リスニング力がつき、ある程度のスコアが取れるようになれば、
多くのひっかけ問題は聞き取れるようになります。
〇リーディング
さて、リスニングでPart1/2をディクテーション→シャドウィングしているとそれなりに時間がかかります。
サンプル問題と1回分の公式問題集で1ヶ月ほどかかるかもしれません。
その間も同時にリーディング対策を行っていきます。
〇Part5
リーディングのおいても、TOEICの世界を自分の中にインストールすることが大切です。
しかし、このPart5に関しては、TOEICの世界をインストールというほどのものは必要ありません。
確かに問題に傾向はありますが、基本的には文法力や単語力を問われるオーソドックスな英語の問題だからです。
Part5の対策としては、参考書があると良いです。
具体的にはとにかく問題数が多いものです。
単語の学習は、「Mikan」で全て行うので、単語問題で分からないものは仕方ないと割り切ります。
一方、品詞や文法の問題は、数多く解いていくなかで自然と身についていきます。
特に品詞は、身につけると文章を読まずとも、瞬時に回答できるので、おススメです。
私は『TOEICテスト最強攻略PART5&6 (パート別攻略シリーズ)』を使いました。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4864540632/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
最新のもので、問題数の多いものを探しましょう。
また、Part5の学習として、分からなかった箇所をノートにまとめるなどはしなくて大丈夫です。
私の戦略では、リーディング学習にノートを使いません。書き写す作業は、思考停止になりやすく効率が悪いです。
ノートを使うのは、リスニングのディクテーションだけです。
また、品詞の学習など参考書の覚えたい箇所はちぎって持ち歩くことが有効です(これは簿記2級を3か月で取得したときにも使ったやり方です)。
私は小さいものは名刺入れ、少し大きいものはビジネスバックにいれていました。
「Mikan」同様、ふとしたスキマ時間にチラッと目を通すだけでも、圧倒的に記憶に定着します。
前回投稿のタイムマネジメントの項目で述べましたが、
私のやり方では多くの方が推奨されている以下のタイムマネジメントよりもさらにPart7にかける時間を長くします。
Part7で簡単な問題を落とすのはもったいないです。
一般的なタイムマネジメントは以下です。
Part5を7~8分で解くことをおススメします。
逆にPart5でパッと見て分からない問題はいくら悩んでもわかりません。
とにかく、問題数をとき、瞬時に判断できるように意識付けをします。
Part 3/Part 4/Part 6/Part 7の戦略は明日の投稿に続きます。
次回がTOEIC学習戦略の最終回になります。
〇ワンポイントアドバイス3
モチベーションを維持して学習するタスク管理の方法にタイムアタックがあります。
TOEICは時間との戦いの側面が強いので、日頃の学習からタイムアタックを心がけましょう。
具体的には、タスクを10分程度でやるべきところまで(Part5/Part6/Part7のダブルパッセージなど)に細分化し、その時間内に必ずタスクを完了させることです。
細かなタイムアタックと休憩を繰り返し、ダラダラと長時間学習することのないように、全身全霊をかけて取り組みましょう。