■はじめに
こんにちは、「チーム メタモンVMAX」のはじめ(@Scenariocode)です。今回は、PJCS2022 にてベスト16まで到達し、WCS2022への出場権を獲得することができた【ヒスイウインディ】についてご紹介します。
本来は本業が忙しすぎるため、記事にする予定は全くありませんでしたが、前回同様記事にしてほしいとの声が多かったため、その需要に答えたいと思い、合間を縫って執筆しました。
この記事では自分がどういった考えでこのデッキを選択したのか、どのような動きをするのか…などのゲームデザイナーである経験を活かし、より幅広い考えを言語化しております。
また、初心者の方でもできる限り読みやすい文章で執筆したので、「最近ポケカを始めた!」という方にも安心して読んでいただけるかなと思いますので、もし気になった方がいれば一部だけでも読んでいただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします!
※本記事は一部有料記事となっておりますが、こちらで得た収益はすべてWCS2022への渡航費及び宿泊費に使用させていただく予定です。
■用語解説一部(※初心者向け)
一部、略称や相称で説明している部分がありますので、以下で簡単に解説させていただきます。
これからポケカを始める、もしくは始めたばかりの方や、本記事を読んでいて意味が分からない方は、こちらを参照していただけますと幸いです。
※中級者以上の方は読み飛ばしていただいて、問題ありません。
※記事の見方補足
【 】⇒【デッキ名】
《 》⇒《カード名》
ワザ「 」⇒ワザ「ワザ名」
特性「 」⇒特性「特性名」
■当日のマッチアップ
【予選8-2: 54位】
【最終順位:ベスト16】
WCS2022 出場権利獲得!
■環境変化に伴う環境考察
●~CL愛知2022
当時のシティリーグやジムバトルでは、CLで優勝した【ミュウVMAX】を中心に環境が回っており、【ミュウVMAX】をメタるための【アルセウスジュラルドン】、純粋な安定力と対応力の高さを売りにした【アルセウスうらこうさく】及び【アルセウスビーダル】、VSTARを一撃できぜつさせることができる【白馬アルセウス】、新しく登場したダークホース【WTB】が環境の半分もしくはそれ以上を占めていた環境です。
流行っている上記のデッキに対して思った共通点としては、ほとんどのデッキの一度のダメージ平均が230前後であることに注目し、《チェレンの気くばり》で耐久しつつ《ゾロアーク》の特性「げんえいへんげ」で有利なアタッカーで戦っていく【幻影トゲキッス】を握ってCL愛知2022に出場することにしましたが、結果は4-3という形で終わってしまいました。
CL愛知2022使用デッキ:【幻影トゲキッス】
デッキコード:【p3yyRy-6AYC4k-SpX3yp】
●CL愛知2022結果
優勝:【アルセウスうらこうさく】
準優勝:【ミュウVMAX】
結果としましては、【アルセウスうらこうさく】が優勝、【ミュウVMAX】が準優勝という形で想定通りTier1デッキが活躍することで終了しました。
環境予想が合っていただけに不甲斐ない結果で終わってしまいましたが、練習不足によるプレイング及びデッキ構築の甘さが原因で敗北したため、まだまだ努力が足りなかったなと思い知らされる大会でした。
●CL愛知2022~CL横浜2022
CL愛知2022終了後の4月8日(金)に『タイムゲイザー』と『スペースジャグラー』が同時発売し、【オリジンパルキアVSTAR】だけでなく【オリジンディアルガVSTAR】や【レジギガス】などの新しいデッキタイプが環境に参入しました。
特にTier1に属する【オリジンパルキアVSTAR】は特性「うらこうさく」を持つ《インテレオン》ラインと組み合わせて、安定力と高いダメージ量及び高い対応力を兼ね備えた環境の中心となるデッキとして君臨することになります。なので、《オリジンパルキアVSTAR》の弱点をつくことができる【アルセウスカプコケコ】や【ゼラオラファイヤー】という雷タイプを主軸としたデッキが環境に登場しました。
こういった環境の流れがあるため、このCL横浜ではTier1である【オリジンパルキアVSTAR】と【ミュウVMAX】への勝率が勝利へのカギになるのではないかと考えています。
【アルセウスジュラルドン】は【オリジンパルキアVSTAR】が出現してから数を減らすと考えておりましたが、【アルセウスジュラルドン】側が【オリジンパルキアVSTAR】の対策をすることで、徐々に数を増やしていく流れとなりました。
ほかにも【れんげきウーラオスVMAX】といった闘タイプのデッキが減ったため、【アルセウスうらこうさく】などの《アルセウスVSTAR》を軸としたデッキが実際増えていった印象です。
●CL横浜2022結果
優勝:【ミュウVMAX】
準優勝:【アルセウスうらこうさく+《なみのりピカチュウVMAX》】
CL愛知2022と同様【ミュウVMAX】と【アルセウスうらこうさく】が上位に勝ちあがる結果となりました。やはり安定力とダメージ量が高い上記2つのデッキが優勝・準優勝を収めるのは必然だったかと思います。
ですが、やはり【オリジンパルキアVSTAR】を重く見ているデッキが多く、準優勝した【アルセウスうらこうさく】には《なみのりピカチュウVMAX》が採用されていたため、この成績まで上がることができたのかなと考えております。
逆に【オリジンパルキアVSTAR】が重く見られていたせいで、上位にはほとんど勝ち上がれていなかったようです。
●CL横浜2022~PJCS2022
5月13日(金)に新パック『ダークファンタズマ』が発売しましたが、CL横浜以降、大きく環境が変化することはありませんでした。
『ダークファンタズマ』で登場した【ヒスイゾロアークVSTAR】が環境入りしましたが、相変わらず【オリジンパルキアVSTAR】と【ミュウVMAX】が環境の3~5割を占めており、この2デッキを攻略する必要があります。
その際に注目されたのが、《サンダース》と《グラエナ》です。
《サンダース》の特性「じんらいのめざめ」は水ポケモンの特性を止められるため、現在上位にいる《インテレオン》ラインを採用しているデッキにはほとんど刺さるという点、《グラエナ》はエネルギーを使うことなく《ミュウVMAX》を一撃できぜつさせることができるため、これらをうまく使えるであろうCL愛知の際に使用した【幻影トゲキッス】をベースにデッキを構築してみることにしました。
ですが、どうしても《オリジンパルキアVSTAR》のダメージが高く、《トゲキッスVMAX》が一撃で倒されてしまうという問題に直面し解決の糸口を探していました。
その糸口が見つからず1週間ほどしたある日、以前ワザ「すっからかん」を持つ《グランブル》を組んでいたこともあり、遊びで《ヒスイウインディ》を軸としたデッキを組んだところ、構築を工夫すればあらゆる対面に対応できる可能性を秘めていることに気づき、細かく調整してみることにしました。
その結果、今回使用に至ったデッキにたどり着きました。
■環境デッキレシピ一覧
上記の考察を踏まえて、想定される上位2種類の環境デッキレシピはこのような感じだと思います。
【オリジンパルキアVSTAR】
デッキコード:【wVkVkF-3rlDbz-bkkk1w】
【ミュウVMAX】
デッキコード:【L9H6Qn-S9ucVX-ngNnnL】
■今回使用したデッキレシピ
デッキコード:【kFV5FV-c3DYUJ-kb1Fkk】
《ヒスイウインディ》をメインアタッカーに、有利が取りきれない【オリジンパルキアVSTAR】に対して対抗できる《サンダース》や《マナフィ》を、【ミュウVMAX】対策として《グラエナ》を採用し、広い対面において五分以上で戦えるデッキを意識して構築しました。
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有料記事では【ヒスイウインディ】デッキの採用カードの解説や具体的なデッキの動かし方をご紹介しています。このデッキが苦手とされる【オリジンパルキアVSTAR】への勝ち方や対策カードなども解説しておりますので、気になる方はご購入いただけますと幸いです。