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#22 仕事で琵琶湖に行った話
先生「明日、水着とマリンシューズを忘れないでね。朝もちゃんと起きるようにね。」
私「わかりました。先生、琵琶湖にビート板はありますか?」
先生「ゴーグルは用意しておきますので。」
私「先生、保育園でビート板をお借りしてもいいですか?」
先生「8時15分に新大阪で待ち合わせで。」
私「あの、先生。ライフジャケット的なものは……」
先生「明日に備えて早めに寝てくださいね。お疲れ様。」
私「あの、先生」
先生「お疲れ様。」
私は目覚ましがなくても起きられるし電気がついていても爆睡できるくらい寝るのも起きるのも得意だ。(母親の遺伝)
泳げないしノドは赤ちゃんだけど。(遺伝関係ない)
当日は金曜日だった。
8時には新大阪駅に着いていた。こんな朝から新大阪にいたので仕事という感覚はなく、3連休の気分だった。
そもそも琵琶湖に行くことになったのは、子供たちのキャンプ場や遊び場の設営の為だ。
私たち以外に、他の保育園の職員や、ボランティアの方々など総勢40人くらいいた。
男性はキャンプ場と遊び場の設営
女性は宿の掃除や布団の用意などをする。
鉄骨に木材を一枚一枚並べ、穴に針金を通して固定することで飛び込み台が完成する。
それを男10人でせっせと運び、複数の飛び込み台を繋げて固定するためにボルトを上と下に固定する。
下は潜って取り付けなければならない。
私は同行した先生にゴーグルを借りていた。
参加した男性達はゴーグルをつけていない人の方が多かった。
私のような者がゴーグルを首にぶら下げていると
潜れるやつだと思われるのでなるべくゴーグルは遠くに置いておいた。
ただのでしゃばりにはなりたくなかったから。
飛び込み台の設置とは別に
ロープを用意して区画を作る作業もあった。
プールのコースロープのように、水に浮かべるもの(ブイという名前らしい)の穴にロープを通し、湖の沖の方まで引っ張っていく。
画像に写ってるオレンジ色の丸いやつですね。
他の保育園の職員やボランティアの人たちはいろんな人がいた。
・茶髪でパーマで髭を生やしたよく喋る人
・ジャスティンビーバーみたいな雰囲気の美少年
・緑が好きで私服も作業用の服も真緑で、作業と並行してカエルを捕まえていた人。
・ELTの伊藤さんと俳優の高橋一生さんを足して2で割ったような顔の人
最後は見た目に限った話なので関係ないが、いろんな人たちと話したりするのはやっぱり楽しかった。
私は小さい頃からアトピー持ちなのだが、顔から足まで全身アトピーの人もいて大変そうだったな。
ちなみにその人が一番作業を頑張っていました。頭が上がりません。
私と同行した先生も何度も湖に潜り、飛び込み台のボルト締めを頑張っていた。潜るのが苦手な私の代わりに。すみません。
行きや帰りの電車で、同行した先生と色んな話をした。
調理室の職員と保育士の先生と話す機会はあまり無かったし、私のような1年目は仕事を覚えるのに精一杯なところもあるのでなおさら話す機会がなかったのでとても新鮮だった。
ちなみにその先生は保育主任の先生なのでゴリゴリの管理職だった。
管理職の人は、仕事の日も休日も仕事のことで頭がいっぱいなイメージがあったが、その先生はそうでもなかった。
プライベートをとても大事にしているし、男性職員が少ない保育園に私が加わったことで嬉しがってくれたのか、色んなことを話してくれた。
なんでも、キャンプが趣味らしい。ご家族で海や山に行ったり、愛車のヴォクシーにキャンプ道具を積んで連休によくキャンプに行くらしい。
18歳の頃から友人とよくキャンプに行っていたくらいに好きなのだとか。
「もしキャンプするならテント貸してあげるからいつでも言ってね。」と言ってくれた。
親切だなぁ。
もし自分がそういう立場になっても
無礼な態度はとりたくない。
敬意をもって接したい。
全員と分かり合えるなんてありえないから嫌われても気にしないけど、信用は失いたくない。
この日はとてもいい経験になりました。
あとは自分が潜れるように泳げるようになるだけだ。
~余談~
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こんなんなんぼあってもいいですからね。
●
ネットやSNSでは
亡くなってから敬意や感謝を言っている人は沢山いるけど
生きている人に対してはアンチや批判などが飛び交っているのはなぜなのだろう。
ネット上にからくりがあるとしたら
言っている人は同一人物でなくても
広い視点で見れば「ネット上」という名の同一人物だと錯覚してしまうことだと思う。
彼が総理だった頃は批判が沢山あった。
しかし彼が総理を辞任する時や
先日のニュースの時は敬意や労い、感謝の言葉がよく見られるようになった。
もちろん二重人格でない限り批判した人とそうでない人は別だとは思うが
なぜだかそこに違和感を感じてしまっている自分がいる。
感謝や敬意は、その人が生きているうちに示すのが1番だなぁ。