ピック弾きに悩むベーシストへ。ベースにおけるピック弾きノウハウ
1.はじめに
閲覧ありがとうございます。
ベーシストの土師 尚起(はじ なおき)と申します。
まず簡単に自己紹介をさせて頂きます。
サポートベーシストとして活動しており、現在は主に我儘ラキアというアイドルのバンドサポートメンバーとしてベースを弾いています。Zepp系列のライブハウスや横浜アリーナ、ぴあアリーナなどでのアリーナライブも経験。その他にも様々なアーティストのサポートやレコーディングを行っています。
メタルコアなどのラウドミュージックの演奏が得意ですが、その他にもポップスや邦楽系ロック、FunkやJazzなど、ジャンルを選ばず活動しています。
この2年ほど、ありがたいことに様々な場でピックを用いた演奏をすることが増えまして、元々得意だと自負していたピック弾きでしたが、現場に身を置いたことで、まだまだ詰めきれていない部分があることに気付くことができました。
その結果、機材に依存したサウンドの良さではなく、ベースとピックのみで詰め切れるポイントの探求が必要と気付き、実践と検証を行い、未だ発展途上ではありますが、言語化出来る程度には納得できるクオリティになってきました。
まずは参考までに僕がピックでプレイしている動画をご覧ください。
我儘ラキアのSURVIVEをピックでプレイしています。
今回、有料ではありますが、僕がピック弾きに対して拘っているポイントや、現場でも通用するようなサウンドを出すテクニックに関して、可能な限り分かりやすくご説明させて頂きたいと思います。
こちらのページを開いたということは、多少なりともご自身のピックでのプレイに関して変えたいと思っている方が大半だと思いますので、こちらの記事が閲覧頂いた皆様の成長の糧となればそれは非常に喜ばしいことです。
しかし、下記のような方にはご購入をあまりお勧め致しません。
現状のピックのプレイスタイルを変えるつもりがない(主にフォームなど、機材ではなくピックのプレイ方法に関して)
現状のサウンドに満足している
テクニカルなプレイを知りたい(この記事はピックにおけるサウンド向上に関しての説明がメインです)
簡単に、楽にピック弾きが上手くなりたい(試行錯誤が出来ない方には向いていません)
上記に該当する方は、見ていただいても満足できるかの保証が出来かねますので購読の前に予めご理解ください。
ただ、もし貴方がバンドの中でベースを演奏していて、周りからピッキングに関して何か改善を求められたことがあるなら、一見の価値はあるかと思います。特にライブ中に右手がすぐに疲れてしまう、フィジカルに悩んでいるという方には非常におすすめできる内容です。僕自身がそうだったので。
記載している中には恐らく見覚えのある知識などもあるかと思いますが、当記事ではピックを殆どプレイしてこなかった方でも、最終的に現場で使えるサウンドが出せるようになることを目的としています。
また、プレイ内容によって変化する、レコーディングでも有用な波形(トランジェント)のコントロールに関しても説明しますので、より良い音で宅録を行いたい方にも参考になる内容かと思います。
かなり細かく解説していくつもりなので、これは知っているな、という部分も目を通して頂ければ、新たな発見があるかもしれません。じっくり読んで頂けますと嬉しく思います。
では早速項目別に説明していきます。
目次数は少ないですが、各項目かなり長い文章になっていると思うので、読み応えはあるかと思います。
2.ピックの厚み、素材、形状の選択方法
まず大前提として、人はそれぞれ体系はもちろん、手のサイズ、指の形状など人によって違いがあります。
場合によっては、この後出てくる基礎的なプレイに関して、ベースを構える際のフォームや、ピッキングの強さ、ピッキングの早さなどを工夫する必要も出てきますが、そこを補うことが出来るとすればピック自体の素材や形状などになってきます。
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