コンテンツの消費・享受のしかたについて note版(Ver.15-A)

(初出:2021年1月16日(Ver.15-A))
(過去にPixiv BOOTHに"マッハ新書"として投稿していたものを加筆・修正してこちらにもアップロードした)

コンテンツの消費・教授のしかたについて

なにかひとつのものごと、ことがら...映画でも音楽でも本でもなんでもいいけど、なにかひとつ「これだ!」というモノにめぐりあったらわりかし継続的に追い続ける。という傾向が自分という人間にはあるようだ。

何らかの「ブーム」が起きて、あるいはそれがひとつの「ムーブメント」と化して、いちカテゴリーとしてのワク組みができていったとする。

で、その「ブーム」やら「ムーブメント」やら「ひとかたまりにカテゴライズされるようなところまで成長・成熟・発展・肥大したモノ」に追従していくようにコンテンツが大量に供給されるようになったとしても、だからといってなんでもかんでも「とりあえず」飛びつく。といった"習性"がない。

端的に言えば
「ん?大量生産、大量消費していくような"バブリーな時代"って"終わった"んじゃなかっただろうか?」
というような感覚もあるし...

単にそんなあっちこっち次々と目移りしていくような浮気性的な...いや違うな...八方美人的な?器用さを持ち合わせているような人間でもない。という側面もある。かもしれない。

「好きなモノ」、「継続して追っていっていることがら」自体が増えていくことはあるし、そういう意味では次々とあっちこっちといろいろな物事に目移りしていく。ということはあるといえばあるけれど...


たとえば「音楽」。もう本当に自分の中で「これだ!」っていうぐらい好きなオンガク、曲があったら、その曲を演奏しているバンド、アーティストが解散しようが他界しようがずっと聴き続ける、実際に聴き続けている曲がいくつもある。

逆にそれぐらいのモノ...「もうずーっと延々、定期的に繰り返し何度でも聴き続けられるし、この曲だけ聴いていられればいいし、他になにもいらない。」というぐらいのハマりかた、自分への琴線のふれ方をするようなものじゃないと受動・享受したくない。という考え方みたいなものが、今にはじまったことじゃなくてもうずっとある。


より強大な「面白さ」であったり...

より強力な「刺激」を常に追い求めるフェチ。みたいなところも自分にはあるような気もする。

たとえば人...人物、キャラクターがひとりいたとして、「おもしろいなぁ」「なんかいいキャラしてるなぁ」等、なにかしら興味を惹かれる部分があったとしたら、もうその人物をまっすぐ、一直線に見続けていきたい。という感覚...


ひとつの音楽(曲)、ひとりの人物を大事にしていきたい。といったふうな、ともすればしごくシンプルでかつひどくミニマリスティックな思考回路が私という人間にはたぶん、おそらく形成されている。


「ひとりの人物」の場合で言うならば、そのひとりの"人物"を、その人のみを継続して見続け、見守っていきたいし...


少しばかり、いやかなり偏熱狂的すぎるきらいもあるかもしれないけれども。


好きな音楽、ひとりの人物、一冊の本、一本の映画。


感銘を受けたらそれら「以外」の"情報"は「不要なインプット」、「ノイズ」でしかないので、なるべくなら、できるだけ遮断していきたい。という気持ちすらある。


情報の取捨選択。


自分自身にとっての要・不要を(自分自身のことなんだから)自分自身でコントロールしていきたいし、コントロールしているだけ。


なので、べつに「興味のないもの」 「きらいなもの」の存在そのものまで否定するだとか、
「存在自体が許せない!ムキーッ!!」というような、そこまで排他的には考えてはいないけど。


あくまで個人的趣向として「興味がない」「きらい」「面白くない」「自分の中に情報としてインプット、受信したくない」というだけのことであって。


「きらい」「興味がない」「つまらない」という相反する比較対象があるからこそ、それらと比較して「これが好き」「興味がある」「面白い」と言えるんじゃないか?とも思うし。


ただただ単純に、安易に"流行"に乗っかって次々といち特定のカテゴリー内での似たり寄ったりなコンテンツを投入し続けて来られてもいささか供給過剰なんじゃないだろうか?としか感じることができないし、「そんなに消費しきれない」とも思ってしまうし、刹那的な、使い捨て的な
「情報やコンテンツの"浪費"は(本当に「好きなモノ、ことに対して"好きだからこそ")したくないなぁと思うワケですが。


良くも悪くもなんでもかんでも「ブーム」や「新しいモノ」に「とりあえず」とびついていってみる。といった"ミーハー根性"みたいなものが希薄。なのかもしれない。

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