不要なプライドは仕事のジャマになるだけ
そのプライド、要りますか?
年齢を重ねて、仕事をバリバリしている人に共通しているのは、「年下とうまく渡り合っていく柔軟性がある」こと。
こういう方は自己効力感があり、相手が年下であっても素直に「教えてください」と言える人である。
自分へのプライドはあるが、他者に対するプライドはないので、何事に対しても素直に対処できる。
一方、年を重ねて仕事の確保に苦労している方の多くは、年下の人間や異性(特に女性)から注意されたり、物言いされたりすることがガマンならない。
そこには「自分」ではなく、「他者に対するプライド」がある。
これが仕事をはじめとする人生そのものを邪魔している「不要なプライド」であることを、残念ながら本人は気づいていない。
年を重ねるほど他者主軸のプライドは不要
「他者に対するプライド」は、他者が主軸になっている。
そういう方の多くは他者との関係性の中で、「自分が優位に立ちたい」「自分のプライドが許さない」「女から何かを言われるなんて、男の沽券にかかわる」という思いに支配されている。
そのため、ちょっとでも気に障ることがあると、横柄な態度を取ったり、明らかにぷうっと膨れたり、やたら反論をしたりする。
年を重ねれば重ねるほど、こういうプライドは捨てたほうがいい。
なぜなら、損でしかないからだ。
年下の仕事相手に対し、仕事上の注意をするのはいい。
年上として当たり前のことだからだ。
しかし、「他者に対するプライド」を行使して、へそを曲げたり、横柄な態度を取ったりすると、次の仕事はないと考えたほうがいい。
できる経営者のプライドは自分が主軸
そんな小さなプライドは、とっとと捨てたほうが仕事はうまくいく。
仕事で多くの経営者を取材してきたが、できる経営者の多くは「教えてください」とへりくだる人ばかりだった。
彼らは「他者に対するプライド」よりも、「若い世代から知らない情報を得る」という自己の知識欲を満たすほうが優先していた。
まさに「名より実」を取る「地頭のいい人」である。
私自身、ほぼ100%年下の方と仕事をするようになった。
「他者に対するプライド」なんて要らない。
そんなくだらないものはとっとと捨て、私はいくつになっても一緒に仕事ができる人でいたい。
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