自分終い

来る老後に備えた「自分終い」


タイトルだけ見ると、なんやら誤解されてしまいそうだが、ここで言う「自分終い」とは来る老後に備え、必要なものを精査し、コンパクトに生活することである。

現在、55歳。
「まだ早い」と言われるかもしれないが、「もう年」と言われてから始めるのは遅すぎる。
カラダがしんどくなってからではてきぱき動けないし、何より頭も回らなくなる。
バリバリ動けるうちに自分自身の手で片付け、今よりさらに快適に暮らしたいのだ。

「自分終い」を決意させた2つのコト


こんなことを考えたのには理由が2つある。

1つは隣家の高齢の方が亡くなった後の家の解体を目の当たりにしたからだ。
土地の所有者の欄を見ると親戚縁者は多くいるようだが、片付けや解体は全てプロ任せ。
必要なものだけを取り除いた後は、何が入っていようが重機でガガーッと解体されていった。
解体された後の様子を自宅の二階から見ると、仏壇と思わしきものや(さすがにお位牌はなかった)、古びた着物、使っていたであろう食器が散らばっていた。

自分が亡くなった後、こんな状態を人さまにさらしたくない。

その様子を眺めながら、心底そう思った。

もう1つは高齢の叔母の生活を見てのこと。
独身で足の悪い叔母は今もなお二階建ての一軒家にひとりで住んでいる。
昔の造りなのでバリアフリーもへったくれもなく、90歳近い叔母にとって家はある意味「危険ゾーン」だ。
お風呂に入るのも、玄関を出るにも段差があり、洗濯物に至っては二階まで干しに行かねばならない。
将来的に施設に入るにせよ、決して快適とは言えない家で暮らしているのを見て、何とも言えない気持ちになった。

以上、2つのことから「動くなら早いほうがいい」と判断し、「自分終い」を徐々に始めることにした。
私の場合、まずやるべきことは住居のコンパクト化である。
現在の家は90平米近くあり、私には広すぎる。
少し長いスパンで引っ越すことを前提に、まずは家の中にある不要なものを処分することにした。

古い掃除機、客用の布団セット、ビデオデッキ、電話機、ファックス、自転車を粗大ごみに出し、ブランドの家具やアンティークの椅子などは取りに来てくれる方にさしあげることにした。
これで一部屋まるまる空いた。

洋服やバッグは破棄、寄付した後、ブランドものはネットのフリマに。
同時に読んでいない本、家電もフリマに出品した。
これが思う以上に売れて、大学の諸経費をまかなえてしまった。
ネットのフリマは商品が売れるとポイントが溜まるシステムになっていて、参考書などはそのポイントで買っている。
「これはいい」ということで、読んだ本はきれいなうちにすぐ出品している。
洋服も「合わない」と思ったら即出品。
こうすることで、ものも増えないし、無駄もない。
こんないいこと何故早くやらなかったんだろうと後悔するほどだ。

こんな感じで現在は家の中にあるものを減らすことに注力している。
次の課題は家と車だ。

既に家については動き出した。
これについてはまた追って記述する。

アラフィフオトメの「自分終い」はまだまだ続くのであった。

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