【2024年完全版】OBSのビットレート設定に迷ったらコレ!VTuberやゲーム実況配信者にオススメの設定!
VTuberの拝師ねるです!
さて、今日はOBSの設定「ビットレート」についてです!
VTuberやゲーム実況者のライブ配信において特に重要な設定になりますが、しっかりと理解できている人は少ないのではないでしょうか。
実はこの「ビットレート」、ただ高い数値にすればいいというものではありません。ビットレートを上げると高画質/高音質になるのですが、配信環境や配信目的に合わせないと、配信の安定性に影響を及ぼしたり、視聴者のスムーズな視聴にも影響を及ぼすこともあり得ます。
適切な設定を覚え、快適な視聴体験を提供するために、ぜひ最後までご覧ください!
ビットレートとは
1秒間あたりのデータ量のことです!
音声ビットレートを上げると高音質になります。映像ビットレートをあげると高画質になります。
ビットレートが適切でないとどうなる?
しかし、数値を上げすぎると通信量が多くなり、それが自身の環境やプラットフォームの上限値を超えてしまうと、視聴者から見るとカクついたり読み込みが重くなって不安定、となってしまいます。
逆に、この数値が低すぎると、画質が悪くなり、薄いモザイクのかかったようなぼんやりした映像になったりします。
ビットレートの適切な数値は人によって異なる
動きの激しいゲーム実況を行なう場合などは、データ量が多くなりますので高いビットレートが必要になります。
逆に、動きの緩やかなゲームや雑談配信などの場合は、大きなビットレートはむしろ不要です。
また、ビットレートはプラットフォームによって上限が定められていることが多いです。配信者全員が常に大きなデータを通信しているとサーバーの負担が大きくなりますからね。
複数プラットフォームで同時配信をする場合は、個別に設定できるOBSプラグインを導入するか、上限の低いプラットフォームに合わせる必要があります。
そして、これらの内容は、パソコンのスペックや、インターネットの回線速度に依存します。人によって異なるというのは、基本的にここは人によってバラバラだからです。
それでは、最適なビットレートを見つけるための方法を見ていきます。
ビットレートに関連するOBS設定
画面サイズ(解像度)
1080p(FHD:1920×1080)か720p(HD:1280×720)が一般的です。
解像度を上げると、大きな画面で視聴してもクッキリ綺麗に映りますが、データ通信量は大きくなります。データ通信量が多くなると、ビットレートの数値も大きくする必要があります。
多くの方は1080pで配信しているんじゃないかと思うのですが、配信においては720pも広く受け入れられている解像度ですので、中程度のインターネット速度の場合はこっちを選択する方が良いです。PCのスペックがそこまで高くない場合も、解像度を下げることによってグラボの負荷が下がりますのでオススメです。
フレームレート(fps)
フレームレートはパラパラ漫画に例えられることが多いです。1秒間の映像が何枚の画像で構成されているかというフレーム数を示す単位となります。
配信においては30fpsか60fpsが一般的です。数値が高い方が滑らかな映像となります。当然、フレームレートが高くなるほど、データ量が大きくなります。
ゲーム実況するなら60fpsがオススメです!
ビットレートの目安
1080p 60fpsの配信では、
ビットレート4,500~9,000kbpsを推奨!
720p 60fpsの配信では、
ビットレート2,500~5,000kbpsを推奨!
ビットレート設定に迷ったらこの数値
ゲーム実況プラットフォーム「Twitch」が推奨している設定として、
1080p 60fpsでビットレート6,000kbps
720p 60fpsでビットレート4,500kbps
720p 30fpsでビットレート3,000kbps
となっていますので、基本的にはこの数値にしておけば間違いありません!これを基本に、ご自身の環境と配信スタイルに合わせて調整してください!
ビットレート設定の注意事項
プラットフォームごとにビットレートの上限値が異なるわけですが、例えばビットレート上限が6,000kbpsのプラットフォームがあったとして、その数値は「映像ビットレート+音声ビットレート」の合計値となります。
一般的な音声ビットレートは128kbpsなので、上限値に設定する場合は映像ビットレート5,872kbpsとする必要がありますので注意してください。
その他の一般的なOBS設定
エンコーダー
NVIDIA GeForceを使っている人は「NVIDIA NVENC H.264」(GPU処理)がオススメ!
(そうじゃない人は「×264」(CPU処理)がオススメ!)
レート制御
CBR(固定ビットレート)がオススメ!
キーフレーム間隔
YouTubeもTwitchも推奨している「2s」がオススメ!
(数値を上げる(長い間隔に設定する)ことでネットワークへの負荷を軽減できますが、画質も劣化してしまうため「4s」ぐらいまでが適切な数値です)
プリセット
プリセットはエンコードの品質を決定します。
NVIDIAの推奨は「P6:Slower(より高品質)」ですが、GPU使用率が高くなるのでオススメは「P5:Slow(高品質)」です!
マルチパスモード
マルチパスモードとは、映像の品質を向上させる機能で、適切な圧縮方法を使用します。
「2パス(1/4解像度)」がオススメ!
(1パスは品質が下がり負荷が下がる、2パス(フル解像度)は品質が上がり負荷も上がる)
その他
「エンコーダ設定」のその他の設定は、OBS初期設定で問題ありません。
Look-ahead:オフ
心理視覚チューニング:オン(GPU性能に不安がある場合はオフに設定)
GPU:0
最大Bフレーム:2
トラブルシューティング
配信でカクカクする場合
自分のプレイ画面がカクついてなく、配信画面のみカクついている場合、ビットレートの数値が高すぎます。データ量に通信速度が追いついていない状態です。(あるいはプラットフォームのビットレート上限値を超えている)
通信速度を上げる(回線をもっと速いものに変える、Wi-Fiではなく有線でつなぐ等)か、ビットレートを下げましょう。
(プレイ画面がカクついている場合は、PCのスペックが不足しています。OBSの設定で解像度を下げるなど、あるいはゲーム自体のグラフィック設定を下げるなどして、GPUの負荷を下げましょう)
配信でボヤけたような画質になる場合
ビットレートの数値が、配信内容に合っておらず低すぎます。
通信速度に余裕のある場合は、ビットレートを上げましょう。
PCスペックに余裕のある場合は、OBS設定を見直しましょう。
可変ビットレートの設定を検討してみるのもいいかもしれません。
※基本的には、ビットレートが高すぎるとカクつく、低すぎるとボヤけた画質の配信になってしまいます。
VTuber拝師ねるのOBS設定
以前までのPCでは、720p 30fpsでビットレート2,500(あるいはゲームによっては可変ビットレート)にしていました。ゲーム実況で激しい動きのある所では、ぼんやりした画質になっていましたがスペック的にそれが限界でした。ゲームのグラフィック設定は「低」や「最低」でプレイ。(参考:CPU「i5-9400f」、グラボ「RX470」)
PCをパワーアップさせてからは、720p 60fpsでビットレート5,000にしました。まだ微調整の途中ですが、かなりぬるぬると高画質になりました!ゲームのグラフィック設定も「高」「最高」でプレイしています。(参考:CPU「Ryzen7 5700X」、グラボ「GeForce RTX 2070 SUPER」)
皆様も最適な数値を見つけて、快適な配信ライフをお過ごしください!VTuberの拝師ねるでした!またお会いしましょう。ばいばい。