じいちゃんが繋いでくれた命
こんばんは。
今日は少しわたしの祖父のはなしを。
わたしのおじいちゃんは、
とっても目が優しいおじいちゃんでした。
見返りを求めず、
お金に執着せず、
人になにかを与え続けるようなそんなおじいちゃんでした。
そんなおじいちゃんは数年前になくなり、
お葬式では親戚にとどまらず、沢山の人が参列していて、
わんわん声をあげて泣いていました。
「あなたのおじいちゃんにはお世話になった」と
どの人にあっても、エピソードを話してくれました。
そんな私の祖父は、若くして戦争に行き、
シベリアや満州での捕虜を経験していたことを話していました。
たまたま広告で流れてきた
「ラーゲリより愛を込めて」
の映画。
まさに祖父の経験したことだと思い、
先日、おうちで夜に映画を見ていました。
その映画では
捕虜という名の奴隷のような扱いをされる日本人の兵士たちが描かれていました。
いつ日本に帰れるのかわからないまま、
-30度の中、シベリアや満州で働かされ、
自分の意思を言うと、何度も暴力を振るわれていました。
そんな絶望的な状況の中でも、
みんな希望を持って、いつか帰れるはずだとそれだけを希望に生きているシーンが描かれていました。
おじいちゃんもシベリアや満州にいたとき、
極寒の中で働き、
寒さや過労で友人が次々と亡くなったことも話していました。
食事はパンひときれ食べれれば幸せだったことや、
自分の名前を名乗るだけで殴られたという経験も教えてくれていました。
でも話で聞くのと、映像で見るのはやっぱり全然違っていて、
おじいちゃんの話していた世界を、
おじいちゃんの頭の中の記憶を、
映画を通して、わたしは見せてもらえた気持ちでした。
最初から最後まで涙が止まらなくて、
終わった後は、
あぁなんて幸せな時代に生きれているんだろう。
と改めて幸せを教えてくれた映画でした。
おじいちゃんがあの時代に、
生きる希望や、生きる覚悟を捨ててしまっていたら、
わたしの母は存在していなくて、
わたしや娘もいないわけで。
こんな時代の中、一生懸命生きてくれた祖父や祖母に改めて
感謝しなければいけないと思えました。
祖父は帰国してから、
祖母と出会い、結婚し、
何十年もお魚やさんを自分たちで開いていました。
「自分で商売やるのは面白いぞ!」
と教えてくれた祖父がいたおかげで今のわたしのお店の形がある気がしています。
おじいちゃんはいつも空を見上げていました。
電車や車に乗っていても、
眠ることなくいつも外を見ていました。
「おー!綺麗だ!」
とよく笑っていました。
最近、空みれてたかなぁ。
小さな画面ばっかりどうやら見ていたなぁ。
ちゃんと生きよう。
妥協することなく、見返りを求めることなく、
しっかり空を見上げて。
おじいちゃんを
またじーっくり思い出せた幸せな時間でした。
機会があったらぜひみてみてくださいね。
本当に素晴らしい映画でした。
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