なんとなく嫌な感じがする日はだいたい的中する。
残暑厳しい8月某日。
夜が始まる時間も近づき帰宅する準備を始めようとする頃。
突然のゲリラ豪雨。
片付けをしながら雨雲レーダーもチェックしつつ、店で待機する事15分。
雨雲が薄くなるのを見上げながらいそいいそと駅まで歩く。
乗りたかった一本を目前で見送って次の電車をまつ。ハンカチを取り出し流れ出る汗をフキフキする姿は少し恥ずかしくも感じるが、
まあそんな話はどうでもいい。
10分後に到着した電車に乗り込み、出入口の隅を陣取り、向かいに立ってる人の髪を観察がてら、さて晩ごはんは何にしようか、と考えてる間に1つ目の駅に停車。客の乗降車のち、
ドア、閉まりません。
どうやら西のかなり先の方で人身事故発生。
長引くのは分かっているので意を決して歩く事にする。下車駅まで一駅。電車で5分、徒歩30分強。
バス無しタクシーほぼ無しなのは知っているし、何度か歩いてるので速決だったが。
雨あがりで少し蒸し暑さはあるが風もあり快適に歩ける、はずもなく。
水分補給をする時間も勿体ない、と一心不乱に歩く。「帰ったらまずビール、絶対ビール···」と考えると足取り軽くも、なるわけ無く、いい運動になる、とも思えない、などと考えてると下車駅に到着。
時計を確認すると以前より時間がかかっていた。
全身汗だく、足が少しガクついてるのは老いでは無く日頃の運動不足のせい。
嫌な予感はだいたい的中するな、なんて考えながら暫く休憩する。
さてと。通常、自宅から駅までの道のりはというと自転車であるが、タイヤがパンクした事によりこの日は原動機付自転車(通称:原チャリ)を相棒にしていたことと、なにぶん疲れた事もあり、「いつも以上に安全運転、安全確認、危機回避で」を肝に銘じて気合を入れ直しゆるりと走り出す。
(二度ほど貰い事故もありそれも踏まえての安全運転、安全確認、危機回避はして来たつもり。)
走ること数分、魔のT字路(自分段)が2回続く場所を過ぎたところで、
姉さん、事件です。
もとい、
「前の原付きバイク止まりなさい」
走ってたのは私だけですし、何事?と思い停車。
降りたところで、一時停止無視 と言いがかりをつけてきた警察官。あえて言いがかりと言っておく。
1箇所目。
一方通行に突き当たる手前、右側目視しながら減速、、ミラー越しに見えた左側から車のライト、左足をつけ一旦とまる、車(パトカー)停車中を確認、右折。
多分これは大丈夫だったというか見えて無かった。
2箇所目
左折、対面通行·右折、一方通行のT字、左に歩行者あり、徐行、右人影無し、ミラー越しに見える左から小さく車のライト、左足を地につけ止まる。距離、車幅、道路幅確認、左折。
これはアウト。
どちらも2秒程。普段通りの。(この時点でいつも以上に、というのを忘れている件はさておき。)
警察官曰く、タイヤが止まって無かった。
は?いやいや。他人はどうか知らんが、タイヤを止めないと足を地に付ける芸当なんぞ出来ませんけど。自転車じゃあるまいし。怪我しそうだし。おたくら警察の前で?
後で調べると、法律には定められて無いが警察内での暗黙の3秒ルールなるものがあるらしいとのこと。停止は絶対
知ってる。
右、左、右、で3秒かかるでしょ?
知るかぁぁぁぁぁっ!!!
おっと、失礼。
いや、2秒で十分。
冷静になって思えば「安全確認=まぁそうですよね···」ってなりましたけどね。
しかし、実際存在するのかは定かでは無い3秒ルールを守ってたとしても、警察官の目が証拠となるらしいので結果違反にされる事もあるのでは?と考えるとゾッとした。
それはさておき、ゴネるだけ無駄、何を言っても無駄とは分かってても素直に切符をきられるのも癪なので言わせてもらった
一駅30分以上かけて歩いて帰って来てこれかっ!
知らんがな。
ですよね。 一蹴。
免許取得してから違反無しだったんだがな…。
朝から感じてた「嫌な予感」はこっち(初青切符)だったのかと。
手続きをすませ、ご苦労さま、と嫌味たっぷりの挨拶をし警察車両とお別れした後。
あまりにも悔しくてアクセル全開で帰ろうかと思ったが、そもそも全開なんて出来ないし、暗いし、住宅街だし気力体力持って行かれてるしで自転車なみの速度で帰路についたのである。
減点2 罰金5,000円。
勉強代としては高いが後日支払い完了。