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美容師人口が過去最高に!その裏側で人手不足が起きている?

今回のブログでは、美容師の世界をお伝えしていきます✨

美容師の世界って今どうなってるの?

年々増加傾向にある美容師、令和4年には57万1,810人(厚生労働省「令和4年度衛生行政報告例」より)と過去最高で、前年比は1.8%増となりました。
ちなみに、ヘアサロン店舗数は、26万9,889店(前年比2.1%増)であり、これは信号機の数(約21万台)より多いんです🚥

しかし、美容師は離職率が高く、人手不足と言われています。
なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。
実際に、美容師の人口や離職率、人手不足の現状を見ていきましょう


美容師人口とヘアサロン

美容師人口は、57万1,810人(令和4年度)で、年々の変化は下図のように変化しています。

(株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーより)

そのうち、国家試験に合格し、美容師免許を取得している人口(新規免許登録人数)は、1万7,876人(令和4年度)であり、毎年平均1,78万人増加しています。

では、サロン店舗数の推移はどのようになっているでしょうか。サロン店舗数は、2022年で269,889軒であり、毎年のサロン店舗増加数は約1.3万軒と徐々に増え続けています。

(株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミーより)

美容師の人手不足には、2つの理由がある

美容師人口もヘアサロン店舗数も年々増加傾向である中で、なぜ美容師の人手不足という課題が常にあるのでしょうか。
それは…
■美容師人口の増加数と新規免許登録人の差 
 → 離職、休職
■ヘアサロンの競争率の高さ
にあります。

美容師人口と新規免許登録人数は増加傾向であるにも関わらず、それぞれの増加数に差があり、下図のように毎年平均0.86万人の差が見られます。

この人口の差には、「離職」や「休眠美容師人口」が関係しているといわれます。
「休眠美容師」とは、美容師資格を持っているが現在美容師ではない人を言います。

美容師の離職率は高く、約50%と言われています。
離職理由の中でも、上位に挙がってくる理由は
 ・給与に関する不満
 ・サロンの雰囲気・テイストが合わなかった
 ・結婚、妊娠、出産
などがあります。

美容師の離職率が問題となっていますが、ここ数年で離職率の低下が見られています。
離職率低下がみられる要因は、「ママ美容師も働きやすい環境作り」や「スタッフの福利厚生の改善」、そして「アシスタントデビューの早期デビュー」などの美容師の働き方改革が進んでいるといわれています。

美容師離職率:美容師資格を持っており、かつ過去に美容師として働いていた人の割合

2019年~2023年の休眠美容師率の平均は58.5%となっており、
2019年では、美容師免許保有者が約135万人に対して休眠美容師が80.8万人でした。

では、サロン店舗数はどのような傾向があるでしょうか。

美容師人口と同様に、サロン店舗増加数と新規開店数に大きな差が見られます。
新たにサロンをオープンさせるお店が多い中で、サロンの競争率でサロンを閉店せざるを得ない店舗が多く存在しています。

サロン数が増加することにより、従業員の数が少なくなってしまい、集客なども十分にできていないサロンも少なくないようです。
「サロン数の増加=競争率の上昇」から集客・リピーターの難易度がとても高くなっています。
そのため、従業員数の少ないサロンは、閉店せざるを得ないという結果になっているのが現状です。

他業界と比較した、美容師って?

美容師の離職率は、他の業界と比べるとどうでしょうか。

美容師の離職率は一般離職率と比較すると一般離職率が平均14.7%に対して平均48.9%とかなり高い数値になっています。
美容師の離職率は改善され減少傾向にありますが、サロン新規開店数も増加傾向にあるため、サロン1店舗当たりの従業員人数の割合は約2人と毎年変化はみられません。

一方で、サロン店舗の従業員規模は2023年最も多い従業員規模は11~20人の規模と51人以上の規模であり、全体で見ても従業員規模は年々多くなってきています。

本来、美容室のスタッフ数の平均は、1店舗5.4人と言われています。その中で人手不足は改善されぬままといった状況であると考えられます。

美容師人口は離職率低下とともに徐々に増えてきてはいますが、美容師の人手不足は今後どのように改善されるのでしょうか。

今後の美容師の離職率低下や人手不足などの問題を改善するためには、様々な取り組みが必要であると言われています。
私たちHAIRCAMPでは、美容師の技術向上・集客力のための「教育」が離職率、競争率の課題解決に繋がると考えており、美容師個人のスキルアップはもちろん、サロン教育の取り組みも行っています。
サロンワークの技術を裏で支える存在として、美容師の皆様のサポートをしつつ、さらに美容業界の現状や魅力をより多くの方へ知ってもらえるように努めていきます✨