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青春のLUMINEカードと、私



LUMINEと聞いて何を思い浮かべるだろう。

私にとってLUMINEは憧れのキラキラ空間である。



冷たい目で見れば、LUMINEはいつも混んでいるし
トイレは長蛇の列。

この間レストラン街のカフェでお茶をしていたら、トイレに行きたくなった。
急いでトイレに行くとどの階も並んでいる。膀胱とぎりぎりの戦いとなった。

安くて可愛い服が雑草のようにポコポコ生まれる現代では、LUMINEに入っているブランドの服は高い。


それでも私は、
LUMINEで可愛いものに囲まれるのが大好き。


郊外育ちの私。

中高生の頃は長期休みに都会に遊びに行くが、LUMINEは横を通り過ごすだけであった。
LUMINEに行くとしてもレストラン利用。

年上のお姉さんに初めてLUMINEを案内してもらった時、
洋服とコスメのキラキラに圧倒された、眩しかった。

将来はLUMINEで洋服を買う素敵なお姉さんになりたいと思った。



LUMINEが身近な存在になったのは大学生になってから。

コロナ禍だったこともあり午前はオンデマンド授業、午後は対面授業などの時間割が多かった。
オンデマンド授業や課題を後回しにしたら平日に自由な時間を作れることが多かった。

通学定期と自由な時間を手にした私が行くのは、LUMINE。

平日のLUMINEはまったりとした時が流れていて大好きだった。友達と行くこともあったが、1人で気の済むまでLUMINEを漂うことが多かった。



そんな中、LUMINEとの関係性を変える出来事がやってきた、


大学の友達がLUMINEカードを作ったのである。

友達は「10%OFFセールやるから、割とお得だよ。」と教えてくれた。



確かに!
私はLUMINEによく行く!
LUMINEカードを作っても良いんだ!!



その後すぐにはカードを作りに行けなかったが、
夏休みで暇だった日に作りに行った。

担当の人に「セール前に作りに来たんです。」と話したのをよく覚えている。
おそらくニコニコ満面の笑みを浮かべていたのだろう。
担当の方も微笑んでいた。

カードを手に入れた後は定期的にやってくるLUMINEセールに心躍らせた。

実際のところ、そこまでセール時に買わなかった。
なんせ10%OFFでも元値が高い。
買うとしたらコスメで、洋服はzozotownのセールを利用する方が多った。

それでもLUMINEセールに行くのはキラキラしたちょっとした非日常が好きだったから。


土日のLUMINEセールに行くと人の多さと、人々のギラギラとした気合いに圧倒された。

だから土日に行く時は朝一番で行き、少しでものんびり回れるようにした。

LUMINEセールが開催される月は
サイトをチェックして開催期間を必ず把握していた。


だが、そんなLUMINE大好きな私に転機が訪れた。

就職後、使う路線が変化したのである。
それに加え通学定期を失ってしまった。

LUMINEに気軽に行きづらくなり
平日にふらっと行く機会ががくんと減った。

加えて、セールで買うより吟味してから買いたいと感じることが増えていった。


コスメはアットコスメのポイント制度を活用するほうが増えた。
そうすると、LUMINEカードのお得感が減ってしまった。


ビューカードのオートチャージ機能も便利だったが、モバイルパスモの方が便利ですぐにやめてしまった。


そんなこんなでLUMINEカードを活用できなくなった私はカードを手放すことにした。


今でもLUMINEに行くが、大学生の頃のようなキラキラした気持ちは落ち着いた。
LUMINEカードを持っている自分に酔っていた面もあるかもしれない。


冷静に振り返るとLUMINEの戦略にまんまとはまっていた。

それでも、

あの頃は楽しかったな。
大切な思い出。

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