VRChatに沼ったらVRDJになった話
はじめに
前回の記事でVRChatに沼ったという話をしました。
今回はその話の続きとなります。
VRDJになるまで
VRDJが増えた訳
"VRDJ"とは字のごとくVR空間でDJをする人達のことを指します。
DJを趣味にする人達はもとより、中には現実の箱で十年以上経験を積んだ人達やトラックメーカーといったプロレベルが隠れて流入している事もあり、そんな人達を含めてかなりの勢いで増えている気がします。
増えた理由は当然あのコロナです。
コロナ下の巣ごもり需要でリアルの箱が稼働できない事態になり、代替としてVR空間が使われました。
ネット空間ですから距離の制限などありません。家に居ながら全国のDJ達が一堂に会するフェスイベントに参加するのと同じです。これは配信では味わえません。
ここに同じフラストレーションを抱えた海外勢も混じってきました。そんな箱が毎日5個も6個も稼働すればもうカオスです。
最近では仮想現実の強みを活かし、現実では不可能なサイズの空間やAudioLinkといったギミックを使いレーザーやライティングの数々を売りにする箱も人を呼んでいます。
デビューのきっかけ
いきつけの店長である「魔いたけ」氏がデビューする事になったのが2021年の頭頃。
多くの知見を持っていた店長はあっという間に上手くなり、周りの常連達も次は誰が続くんだという空気でしたが、そこで「興味がある」と自分が漏らした結果、機材はコレが、音源の買い方は、イベントの日程……等など、外堀がみる間に埋められて数カ月後にはDDJ-200が我が家にやってきて頭が無になったのを覚えています。
VRDJデビュー
魔いたけ氏は「BAR 羽休め」とは別に「羽ばたき」という箱も運営しています。
違いは「BAR 羽休め」に"所属"するDJがメインかそれ以外か、という使い分けだそうです。
この羽ばたきで行われる初心者イベントにて2021年11月、人生初めてのDJを人前で披露する事になった訳ですが、まぁ出来の程はお察しですw
機材はオススメされる入門向けDDJ-400でなかったり、メジャーなrekordboxじゃなくMixxxというマイナーソフトを使ったり、のっけから変な道に踏み外しておりました。
小学校時代、学芸会は裏方希望で通してきた人間はマトモではないのです(ぇ
デビューしてから
羽ばたき以後も様々なイベント運営者が初心者イベントを企画していたので、期間は開きつつも一つ二つと参加させて頂く機会を得ました。
他の人がVRDJ初心者(現場○年)という人が多く、圧倒された永遠の初心者は肩身が狭い思いをしながら音だけは止めないように気を張っていますが、デビュー前後でDJ陣と距離が縮まった事と数珠つなぎで交流が広がった事は確かです。
下手なりに技術は上がっていくし、交流の中で曲の繋ぎ方や遊び方を覚えていきます。
やらないまま蚊帳の外よりは一歩踏み出して良かったと今では思っています。
まとめ
VRDJはクラブミュージックやDJの敷居をだいぶ下げてくれたと思います。
これはDJ初心者にも現場から入って来るベテランにも当てはまり、初心者であれば緩い空気感で歓迎され、ベテランにとっては家に居ながらいくつものイベントに参加して、より練度を高めるというメリットがあります。
必要となるのは手元の機材と音源とOBSという配信ソフトなので、Twitch配信などを経験している方ならすんなり設定できると思います。
VR空間でのクラブシーンはまだ成長段階にあると思っているので、機器の進化と共にまだまだ大きくなると考えます。
現状箱一つのキャパシティは約80人とされ、これはゲームエンジンであるUnityの限界とされています。当然プレイヤーのグラボへの負担は相当です。
これがさらに進化して百人超が軽々動けるようになれば、さらに大きく盛り上がれる事でしょう。
それが何時頃の話になるかは分かりませんが、VRChat運営には期待したいと思います。
ありがとうございました。