【感想】SANWA SUPPLY 400-JYP62UBKX
こんにちは今晩は、あるいはおはようございます。
昨年のCRカップからスト6にハマっているhairandoです。
レバーレスが界隈では賑わい、モダンのお陰でパッドコントローラーも熱い中、「天面6ボタン」仕様、しかもOCTAでもVictrixでもない「サンワサプライ」製の
を購入したので格ゲー目線で感想を書きたいと思います。
概要
長い製品タイトルですが要するに多ボタンゲームパッドで、まぁ安いです。
セールも重なりましたがアマゾンで購入した際3000円と少しでした。
最近中華系の高級志向コントローラーが台頭してきて1万を切ると騒がれてる中の3000円は安い。
購入した時の包装も内容物も簡素なので値段相応だと思います。
購入したのはラメ入りブラックタイプで、マットブラックだと製品名が「400-JYP62UMBKX」に変わります。
第1印象
「いや、角ばってんなぁ!!」
第1印象はそんな感想が出てきました。
持ち手にエルゴノミック感がほぼ感じられない角の立った持ち手なので、好みが相当に分かれます。
普段PSコントローラーを使っているので、個人的にも削るかパテを盛るかしてなんとか丸みを持たせたくなる角の立ちっぷりです。
金型成形のコストを下げたかったのか知りませんが、丸みを省く事でコストカットになるんだろうか・・・?
機能面
ドライバディスクが付属してきますが、プラグアンドプレイで動作しました。
DirectinputとXinputの両方に対応しているようですが、接続した直後からXinputとして認識されます。(LEDが点滅)
ボタンについて
全16ボタンの名の通り16個のボタンと「turbo」「mode」「clear」ボタンが配置され、十字キー、スティック二本がプレイステーション風に配置されており、背面ボタンはありません。
LT/RTに該当する8/10ボタンもリニア仕様ではなくボタンです。
振動機能
この価格帯で振動機能が搭載されており、付属ドライバを入れれば動くようですが個人的には必要ないので入れていません。
ターボ機能
「turbo」「clear」を押しながら該当ボタンを押すタイプです。
最近の格ゲーで連射パッドは意味をなさないのでスト6では使わないかと。(昔のブランカは連打で技が出てましたね)
Direct Input/XInput切り替え
「mode」ボタン長押しで切り替えます。
LED消灯-Direct Inputアナログモード
LED点灯-Direct Inputデジタルモード
LED点滅-XInputモード
SteamゲームはXinputでプレイするのでほぼ押すことは無いと思います。
Xinput状態でこのボタンを短押しするとSteamのBIGPictureモードが起動します。
実際に使用した感想
良い点
6ボタンが前面に出てきているので、配置がよりアーケード的に配置可能。
気になる点
①:実はかなり癖のある作りをしており、いくつかのボタンが独立していない。
機能的には3=9、6=7、Lスティック=14、Rスティック=16となっている。
プレステ的に書き直せば3=R1、6=L1、14=L3、16=R3であり、この配置で固定となっている。
SF6でプレイする場合でいえば、アーケード的に配置するならばL1/R1に強攻撃を配置する事が強制されるため、インパクトとパリィを置くならL2/R2に移動しなければならない。
個人的にはモダンでL1/R1に置いていたインパクトとパリィを、トリガーに入れ替える事になるので咄嗟の際にごっちゃになる可能性が発生した事になる。
Steamであれば双方の機能を入れ替えてやればいいのだが、2つのボタンが同期している事は変えようがないので、非常にクセが強いと言える。
②:おそらく個体差であるが十字キーが硬い
使用しているシリコンラバーが300万回の耐久テストをパスしたというが、静音とは程遠い仕様である事は伝えたい。
ラバーはドーナツ状で全面が沈み込み、入力後強く押し戻されるため意図せずバチンバチンと音が響く。
支柱となる部分が無いので入力が頻繁に漏れ、自分は特に竜巻コマンドがなかなか入らない。
3:個体差だろうが十字キーの反応が悪い
ゲーマーのコントローラーに求められるのは当然応答性であり、押したら反応するというのはもはやどのレビュアーですら考えもしない部分だが、②に関連して衝撃的だったのは、十字キーを押した時に反応しない、厳密に言うとポチッと押した所から若干の圧が掛からないと反応しない、というコントローラーとして駄目すぎる欠点が露見しました。
手元にある二十年近く前のPS2コントローラーですら短押しで反応しないなんて事は無かったのに……。
まとめ
16ボタンと謳ってはいるが、システム上で動作するのは12ボタンという事のようだ。
必要最低限の実装をしてくれているし、この価格帯の製品に配置変更機能やらメモリ機能やらを求める事は無理だとしても、何故L3をメニューとシェアキーの間に配置したのかそこだけは分からない。
アマゾンのレビューを見るに買い替えてでも使っている人がいるので、一定の支持はあるらしいが、ボタンの配置はともかく正直十字キーの応答性が悪いというのは頂けなかった。
これを買い直すくらいなら大人しくOCTAを買うか、別の8bitDOあたりのセガサターンクローンを試すのを勧めたい。
追記:なお応答性向上のために分解した所、配線がちぎれてボタンが完全に反応しなくなるという悲劇が発生。
配線はコネクタではなく全てハンダで留められており、ハンダの経験がない自分には修理できるか分からないが、買い直す気にはならなかった事は付しておく。