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バリトンギターのすゝめ②


過去にバリトンギターのすゝめという記事を書いてから2年経ちました。

長い試行錯誤の末、ようやく出したい音が出せるようになってきたのでまとめてみようと思います。

1.使用機材

・バリトンギター
Paranormal Baritone Cabronita Telecaster/Squier

・カポタスト
Performance 3 ART Capo Silver/G7th

・エフェクター
Hx stomp/LINE6
OC-5/BOSS
BB-1X/BOSS
MIDI Baby/DISASTER AREA DESIGN
One Control Minimal Series BJF Buffer Split

Paranormal Baritone Cabronita Telecaster/Squier
現在のエフェクターボード

2年前と同じくSquierのParanormal Baritone Cabronita Telecasterを使用しています。
他のバリトンギターもチェックはしてるのですが、なかなかしっくりくるのが無いですね。
また、大きな不満は特にないです。
強いて言うならば、買った当初は電装系に難があったり、カポを使用した際のチューニングが安定しなかったりなどあったのですが、メンテに出したら化けました。

カポに関しても複数種類のカポを試したのですが、G7thのPerformance 3 ART Capo Silverが一番安定しました。
他のカポだと抑える力が強すぎてかなりシャープしてしまうので少々高いのですが、おすすめです。

エフェクターに関してはめちゃくちゃ試行錯誤を繰り返しました。
かなり散財しましたね…
Hx stomp 内で2つに分岐してあり、順番としては下記の図の様な感じになっます。

エフェクトルーティーン

まずはコンプをかけてそのあとでSENDからオクターバーに送ってます。
OC-5は少しだけドライを混ぜて音程感を増し、オクターブ下はMAX、オクターブ上は0で後ろに歪を入れることで音を馴染ませています。

HX STOMPはSnapshotで使用しており、1はクランチ、2はオーバードライオブ、3はベースをミュートするという感じです。

HX Stompの欠点として、スイッチ間が狭く踏み間違いが起きやすいというのがあるので、MIDI BabyにSnapshotの2を割り当て、HX Stompの左端に3、右端に1を登録してます。
真ん中のスイッチは使用しておりません。

MIDI Baby は踏む長さでMidi信号をコントロールできるので、長押しすることチューナーが起動するようにしてます。

スプリッターをいれているのは、私がやっているバンドは4人体制だとトリプルギターとなるのですが、ライブハウスによってはギターアンプが足りない場合あります。
なので、ベースアンプからベースとギターの音を混ぜて出せるようにしております。
その際にはBB-1XからSpliterに戻してHx Stomp内で音を混ぜてます。

2.チューニング

以前からチューニングも変わっていまして、6弦から
ADADEAの半音下げとなっております。
ギターで置き換えるとDGDGADチューニングで、openDsus4です。

このチューニングの利点としては、6弦と4弦、5弦と3弦、4弦と1弦の同フレットでオクターブ奏法を使うことができることです。
また、6弦と2弦でパワーコードになります。

オクターブ奏法を使用することで、音程感の補強、メロディー感のあるフレーズを弾くことができます。

また、自分がやっているバンドのギターのチューニングがDAEABEなので、6弦と5弦の開放弦を多用することができ、低音弦の開放弦を鳴らしながらちょっとした上物を弾くことも可能です。

自分のバンドで用いているチューニングだと曲のキーは大体Aメジャーになるので、6弦5弦をミュートし、4弦は開放弦で3弦以下で抑えて複音リフっぽいフレーズを使用することもできます。

コードチェンジ時はルート音を鳴らし、コード感を聴かせた後で上記の複音リフを弾くと結構良い感じになります。

半音下げにしているのはカポをつけた時と外した時でチューニングが狂ってしまうのが理由です。
また、カポをつけた方が弦のテンションが上がるので音の輪郭が上がる気がします。

3.欠点

欠点としてはローフレット時の運指では手を大きく開く必要があり、ボーカルをやりながら抑えるのは結構苦労します。
ある程度手が大きい方が有利なのは間違いないです。
ただ、オクターブ奏法系は手の大きさ関係なくいけると思います。

サウンドの面では、かなりいなたいです。
バリトンギターのデフォルトチューニングよりも低いチューニングをしているのもありますが...
ただ、個人的には結構気に入っています。
バリトンギターにしか出せないサウンドだとは思うのでハマれば悪くはないと思います。
あとは慣れです。

当然の如く、周りに使用者がいない為、ライブでトラブったらお終いです。
また、弦もバリトンギター用の弦が必要なので切れる事も致命的です。
自分は必ずストックを用意しています。

音作りの難易度が高いです。
ベースとギターの音量バランスを間違えると、露骨にオクターバー噛ませてるな〜みたいな音が鳴り続けます。

また、ベースのトレブルが出過ぎるとギターを喰いだすし、ベースをミュートした時にスッカスカになります。
トレブルは結構カットする必要があるのですが、カットしすぎると音程感が損なわれてきます。
ただ、個人的には強気でカットした方が良いかなと思ってます。

一番致命的な欠点は、ミスした時のダメージがデカいです。
2ピースでミスするとギターとベースの両方が止まります。
怖すぎてアルペジオすら躊躇われます。
マジで辛いです。

4.2年間使用して

バリトンギターを購入して2年になります。
2年かけてようやくスタート地点に立てた気がしてます。

感想としては、上手くハマれば2ピースでもバンドとして成立させる事はできるなと思いました。

特にパンク系は相性良いのではないかなと思ってます。

しかし、ギターとしてもベースとしても中途半端だなと思います。
あくまでバリトンギターという一つの楽器であり、ギターともベースとも異なるアプローチで曲を作る必要があると感じてます。

あと、もっとハイエンドなバリトンギターも触ってみたいのですが、自分の要求として27〜28inch、シングルコイルで2ピックアップが理想です。
しかし、種類はほぼありません。
日本で手に入る現行品だとマジでsquierくらいです。

とはいえ、現在使用しているバリトンギターは割と気に入ってます。

今後の課題としては、今までいかにギターとベースを分離できるかに注力してきたのでそれぞれの音作りをもっとこだわっていきたいです。

エフェクターの見直しや音量バランスの取り方、フレーズやコードボイシングの見直し、まだまだ研究の余地はありますね。

5.終わりに

社会人バンドマンの身としては機動力を高める事は命題です。
良いイベントに誘ってもらったけど出られないって事は極力避けたいです。

その思いを形にしたものが現行のscorch awayのスタイルだと思ってます。

正直なところ今はベースはベースで、ギターはギターでいた方が良いと思います。

しかし、私はこのスタイルを貫いていこうと思います。

出られる人がでる。
最小限でも活動して次のライブに繋げる。
これを繰り返して大好きなバンドと一緒にやりたいです。

まだまだ発展途上ですが、どんどん良くなっていきますので何卒よろしくお願いします。

いつかは他の人にバリトンギターを強くオススメできる様に研究していきます。

最後におすすめのエモバンドです。

2012年に東京で結成されたバンドです。
綺麗なアルペジオからの爆発的なディストーション、パワーを感じるビート、怒涛の美メロ。
ポストロック、シューゲイザー、エモなど色々な要素を感じます。
しかし、ジャンルを超越して歌詞、ボーカル、メロディが良いです。
オタク達は涙する。

2020年に解散しております。
復活してくれ。


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