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スパイダーカポのすゝめ

スパイダーカポを使ったフレーズの考え方についてまとめてみました。

エモバンドやりたいけど周りでエモバンドできる人がいない、レギュラーチューニングのまま開放弦を使ったフレーズを多用したい方など参考にしてもらえたらと思います。

スパイダーカポとは?

スパイダーカポは弦ごとにカポをつけることができるカポです。

数種類のメーカーがありますがネットで3500〜6500円位で買えると思います。自分はダダリオのスパイダーカポを使用しています。


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使うまでの経緯

ヘクトーよるをまもるの曲には全てスパイダーカポを使用しています。

日がな一日エモの曲を聴きエモのギターばかりをコピーしていたら変則チューニングで開放弦を使ったフレーズしか考えられなくなりました。

しかし、ヘクトーではペンタのギターソロを弾いたり、リフを弾いて欲しいとのことで開放弦を用いることができレギュラーチューニングの手グセで弾けるペンタのフレーズを共存できないか考えた際にスパイダーカポを使おうという考えに至りました。

スパイダーカポ使用例

ヘクトーでは2フレットの3、4弦にスパイダーカポと3フレットの1、2、5弦にスパイダーカポの2種類を使っており、開放弦を鳴らした際にAadd9、Cadd9のコードがなる様にしてます。

開放弦はキラキラしたミッドウェストエモっぽいコードがなるので歌の裏などではクリーン気味で開放弦多めのフレーズを弾き、ギターソロやメインリフの際にはビッグマフを踏みペンタのギターソロを弾いてます。

1ヶ月ほど前にリリースしたフィードバックプラクティス/キャサリンE.Pではフィードバックプラクティスは3、4弦の2フレットにスパイダーカポを装着しAadd9、キャサリンでは1、2、5弦の3フレットにスパイダーカポを装着しております。

フィードバックプラクティスではAメロ、間奏後の倍のテンポになる部分、最後のサビの2回目、その後のタッピングフレーズなどでスパイダーカポを用いたフレーズをがっつり弾いています。

キャサリンではイントロ、Aメロで開放弦を用いたフレーズをがっつり弾いてます。

その他各種へのリンクは最後に貼っておきます。

メリット

スパイダーカポを使うメリットとしてはレギュラーチューニングの状態で変則チューニングの様な響きを得ることができる、レギュラーチューニング時ペンタトニック系の手グセフレーズがそのまま使える、などがあります。

ギターが2本でコンポーザーが作ってくる曲はレギュラーチューニングが前提の曲だが、スパイダーカポを用いる事により開放弦を鳴らすことができるのでエモバンド外でエモのフレーズを考える際にかなり役立つと思います。

さらに、今までコピーしてきたフレーズなどがそのまま活かせたりするので弾けるフレーズの幅がかなり広がると思います。

デメリット

大きなデメリットとしてチューニングが不安定になります。

スパイダーカポを付けた弦は狙った音より高くなるので、何回か強くストロークしたり引っ張ったりして弦を伸ばしながら安定するまでチューニングを繰り返す必要があります。

また曲中にも狂ってくることがあるのでギターを弾かないところでこまめにチューニングする事をお勧めします。

また、自分はクリップチューナーを装着して曲中もチューニングを確認できるようにしてます。

自分はDADARIOのPW-CT-21という小型のチューナーを使ってます。

小型で目立たないが視認性はかなり良いのでおススメです。


終わりに

スパイダーカポを使う事で新たなアイデアが出てきたりすると思うのでハマるか否か一度置いておいて是非、試してみてください。

手軽かつ練習の必要はそこまでないという学習コスト面で言えばかなり良いです。強いて言うならチューニングの練習はマストです。

デメリットで曲中もこまめにチューニングする必要があると書きましたが、裏を返せば自分のギターをよく聴いてピッチが合ってるか見極める必要があるので耳が鍛えられます。

またフレーズを忘れた時は解放弦をそれっぽい感じでアルペジオすると誤魔化せたりします。


自分の好きなエモバンドです。

トゥインクルエモ、リバイバルエモって感じの指板駆け回るキラキラしたギターとスクラムっぽいボーカルでalgernon cadwallader、Their/They're/Thereっぽさを感じます。

oliver housetonはDADF#ADというチューニングでTheir/They're/ThereのギタリストであるMatthew Frankもこのチューニングを多用してます。

以上です。ありがとうございました。

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