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独白#1

振り落とされないように必死でしがみついていた。
それは体を剥がされてからも変わらなくて
私は自分がしがみつく腕を離そうとは思っていなくて。
綺麗にまとめれば、きっと愛情。
穿って見れば、単なる執着。
しかし、執着のない愛情などあるんだろうか。
愛していると言いながら相手が何をしようと自由なのか。
違うだろ。
相手を従わせるわけではない。
関係を放棄するわけでもない。
言葉すら久しく直接交わしていないのに、理解した気になるなよ。

腹を割ることが、乱暴な言葉のオンパレードにならないように
いくつか約束を書いておけ。



誰に見せなくたっていい。自分に対する約束だから。
人を人足らしめるのは、きっとこの約束を背骨に持っているから。
…私ならなんて書くだろう。
①理解のための会話だということを忘れるな
②否定と罵声は別物である
③何に対する何の感情なのかアタリをつけておく
時に私は、自分の感情の分析をしないまま会話をすることがある。

今ある感情?
悲しみの中に少し苛立ちが混ざってる。
苛立ちの内訳は寂しさと甘え。
まるで同系色の絵の具で海を描いているようだ。

あなたは今どんな色をしているの?

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