偏質的俳句鑑賞-第百十九回 炎天のかく大いなる欠伸(あくび)に逢ひぬ-加藤楸邨『加藤楸邨句集』

欠伸している人が炎天の道の向こう側からやってきたのだろう。
それを「大いなる欠伸に逢ひぬ」と表現したところとこのゆったりとした破調のリズムが合わさっていて面白い。
「炎天」と言っても多分限界なほど暑いわけではなくて、楸邨の時代の風が吹けば涼しいような道だろう。
家に帰ったら昼寝でもするんじゃないだろうか。
あんなにも大きなゆったりとした気持ちよさそうな欠伸に逢ってしまったのだろから。
それだけです。次回も良ければ読んでください。


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