偏質的俳句鑑賞-第四十三回 祖母山も傾山(かたむくさん)も夕立(ゆだち)かな-山口青邨『雑草園』

山の名前って面白い。由来とかそういうことを知るのも面白いし、変な名前の山があるなぁというのを知るだけでも面白い。
自分にとって祖母山は自分の祖母のイメージからなだらかなやさしい山をイメージするし、逆に厳しい祖母が居る人にとっては険しい山に見えるかもしれない。
傾山はそのまんま傾いた感じの不安定な山を思うだろう。
固有名詞の力というものは偉大だ。知らなくてもそれなりに想像できる。
あえてグーグルで検索しないで想像してみるのも面白いかもしれない。
「も」だから祖母山と傾山以外にも山はたくさんあるのだろうが、主人公は祖母山と傾山に思い入れがあるのだ。
それが夕立に立っている。さてどのような山がみなさんの頭の中にそびえているだろうか。
それだけです。次回も良ければ読んでください。

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