偏質的俳句鑑賞-第二百四十三回 雪の街畜生馬鹿野郎斃(くたば)っちまへ-渡辺白泉『白泉句集』
こんなこと言う?だけど、白泉は作ってしまったのが面白い。
なんでこんなにキレてるのかといえばやっぱりこの当時の社会に対してだろう。
戦争に突き進む大日本帝國へか、それとも食料状況の悪化へか、それは白泉にしかわからない。
内容は全くわからない。
けれど、「雪の街」という普段とは違う環境でこんな悪態をつくということ自体が重要なのだろう。
この当時、人々は悪態をつきたくてもつけない状況にあった。
それも踏まえてこの句を読むと、こんな悪態をつける現代というものが良いんだなぁと思える。
次回も良ければ読んでください。
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