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みなさんの現代語俳句 ~作品・記事集~

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現代語俳句の会の作品・記事集です。 #現代語俳句の会 のタグをつけて頂いた作品・記事を納めています。 2019年12月分より。
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#習慣にしていること

低気圧頭痛告げるは冬の雨

低気圧頭痛告げるは冬の雨

季語:冬の雨(三冬)
ていきあつずつうつげるはふゆのあめ

天気と体調小児喘息だった小学生のころ、雨の降る前々日くらいに必ず喘息発作が起きていました。天気予報は晴れでも、「発作が起きているのだから絶対雨が降る」と断言できるほどの精度でした。

今は喘息発作は起きませんが、天候が崩れる前から身体がだるくなり頭痛が起きます。相変わらずその精度は天気予報より正確です。地震や火山噴火の前ブレに野生動物の移

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秋の空ゆらり一片の舟浮く

秋の空ゆらり一片の舟浮く

季語:三秋

あきのそらゆらりいっぺんのふねうく

ゴミ出しやふと見上げて胸がすく俳句っぽい語調に整えてみましたが、季語もないのでシャレのようなものです。

たまにご近所さんとゴミ出し時にすれ違いますが、朝早いし、荷物は重いし、時に臭うしでだいたいみなさん憂鬱そうな雰囲気です。おそらくわたしもそう見えていることでしょう。

憂鬱気分を振り払おうと背伸びして、空を見上げると澄んだ青空が広がっていまし

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曼珠沙華天に惹かれて途中下車

曼珠沙華天に惹かれて途中下車

季語:曼珠沙華 仲秋

まんじゅさげてんにひかれてとちゅうげしゃ

俳句だよ、とわかりやすく冒頭に季語を書いてみました。あと、よみのひらがなを追加しました。

これはTwitterで見かけた俳句投稿の書き順を真似たものです。初めて目にする方にも、俳句であることがすぐわかりますし、ふりがなはハードルを低くしてくれます。この書き方でしばらく投稿してみようと思います。

ヒガンバナとも呼ばれる曼珠沙華は

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サカナ遊ぶ水は清らに秋の空

サカナ遊ぶ水は清らに秋の空

昨日投稿の「1万PV達成|ひとつ山を超えました」という記事にお祝い、ねぎらい、励ましなどのコメント、スキをいただきました。ところが、今日は全然頭が回りません。

困ったときの神頼みそこで藁にもすがる思いで、御守りをセッティングしました。

ちゃんと見てるよ、という意味に勝手に解釈したミッフィーです。

実は今年はミッフィー誕生65周年。全国を展覧会が巡回してました。田舎なのでスルーでしたが、前回5

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赤とんぼ恋のなれそめ教えてよ

赤とんぼ恋のなれそめ教えてよ

蝉もコオロギも美声を響かせ、伴侶を探す。
鳴かぬおまえの密かな恋人探しを
伝受して欲しいものだ。

という意を詠みたくて昨日Twitterに習作を投稿してみました。それが、

しのぶ恋いかにさがすか蜻蛉どの

体裁は整っている(季語あり、切れ字は「か」)のですが、妙な偉そうで武士っぽい。あと、活動がセミの鳴き声のように目立たないだけで、「しのぶ恋」ではありません。ふつうに伴侶さがしを行っているはず

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みんなのフォトギャラリーでひと遊び

みんなのフォトギャラリーでひと遊び

カバー画像は目を引き、記事を読んでもらうのにとっても重要です。ノート大学のたまごプランでしっかり教わりました。

タイムラインで手を止めてもらうファーストステップ記事を読んでもらうには、他にもいろいろと気配りが大事なのですが、まず、カバー画像に気を使ってみましょう。タイトル文面を詰め込んだだけのものもみかけます。良い効果が出ることもありますが、かえって読みにくい、目についてもスルーされるだけに終わ

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空渡るうねる魚影か鰯雲

空渡るうねる魚影か鰯雲

本日は俳句を詠みます。

朝は身体がシャキッとしない。よくあることです。ついつい元気なく、足元の歩道ばかり見て歩きがちですよね。

でも、姿勢良く前向くのは健康のためにもおすすめ。ウォーキングで心がけていることのひとつです。

いつもは夕方ウォーキングでしたが、たまたま朝の空を見るとすごい雲。
空いっぱいに鰯雲が広がっていました。

姿勢をよくして上見て歩いてみたら?
珍しい光景に出会えるかもしれ

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【俳句エッセイ】月見

【俳句エッセイ】月見

【追記】応募するよー。

信号を待つ顔は皆月を見て 白月季語 月見 《仲秋》

先日は中秋の名月でした。

あ、そうそう、中秋と仲秋はねぇ。

ってことで、書き分けております。

月見は広く仲秋の月を見ることなんだそうです。

 10月1日、部活を終えて帰路についたわけですが、最近は日が沈むのもはやくなりました。

 帰っている途中、すっかり辺りは暗くなり、くもひとつない空には煌々と光る月が浮かん

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俳句の作法を知らずにピンチだった話

俳句の作法を知らずにピンチだった話

わたしの投稿記事の中で、おそらく1番多い内容が「俳句+エッセイ」です。それにもかかわらず、俳句の作法(基本ルール)を知らずに危うく恥をかく、というかみっともないことになるピンチを救っていただいた話です。

現代語俳句でも作法は大切わたしは古文は得意ではありません。高校のテストくらいはごまかし切って見せましたが、名作(枕草子や源氏物語)をそのまま読もうと思ったこともありませんし、あくまで試験勉強のた

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【俳句エッセイ】冷やか

【俳句エッセイ】冷やか

鳩の巣の下に殻落つ冷え冷えと 白月
季語 冷え冷え 仲秋

冷え冷えは冷やかの子季語(同じグループみたいな意味かな)

冷やか(ひややか) 仲秋
【子季語】
冷ゆ、ひやひや、ひえびえ、下冷え、秋冷、朝冷、雨冷
【解説】
秋も終わりに近づき、冬が迫ってくると肌に触れる物や空気をひんやりと感じることがある。この皮膚の感触が冷やか。人のものいいや態度にもいう。これにたいして、冬の季語「寒し」は体全体の感

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カタコトリ機織り深く荒い息

カタコトリ機織り深く荒い息

テレビや映画で機織りのシーンをご覧になった経験はないでしょうか。あるいは、地方の民芸館などで機織りの実演をご覧になったことはありませんか?

機織り機の基本的な構造うーん、あまり記憶にないなぁという方のために実演映像をさがしてみました。

高崎市歴史民俗資料館で実演されているボランティアさんの映像です。

実にリズミカルで心地よい響きです。上下に分かれた縦糸の間に、横糸をついた器具を滑らせて通り抜

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椰子の葉の揺れる異国よ夏帽子 白月

この間、俳句道場風でかこちゃんの俳句に対する返句をしたんだが、フリー素材に合わせて、ニシキゴイに投句。写真とコラボするとまた違うね。