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みなさんの現代語俳句 ~作品・記事集~

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現代語俳句の会の作品・記事集です。 #現代語俳句の会 のタグをつけて頂いた作品・記事を納めています。 2019年12月分より。
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2020年6月の記事一覧

現代語俳句投句会 第6回  結果発表

現代語俳句投句会 第6回 結果発表

「現代語俳句投句会」と題して、
現代語で詠んだ俳句を募集しています。

第6回は4名のみなさんに全26句をお寄せいただきました。

以下その結果発表です。

現代語俳句投句会 第6回
2020年 6月


◎ 特選句 ◎

蜘蛛の巣も宝石になれ垂れ滴
笹塚心琴

ソーダ水躊躇が喉を下りてゆく
笹塚心琴

涼あおく水鳥が舞う逆さ富士
吉田翠

なにもかもアルバムに閉じ夜の秋
吉田翠

驟雨の矢いざ

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紫陽花の国にアリスの見え隠れ(第6回現代語俳句投句会参加)

紫陽花の国にアリスの見え隠れ(第6回現代語俳句投句会参加)

6月の俳句です。俳句がどんどん楽しくなってきました。楽しくなるためのキーワードは「難しいと言わない」だと感じています。いや、言っちゃうんですけど、以前の半分くらいになりました。笑

↓コチラの投句会に参加↓

Kusabueさん、いつもありがとうございます!
この投句会ではひとり10句まで投稿できます。
楽しいですよ(^^) ぜひご一緒にいかがですか?

今回は五句です。機知を練ったり、余情を意

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投句会参加作品

投句会参加作品

六月の投句会 夏 エイ!(っ ¨̮ )╮=͟͟͞͞

マッピング目をこらすほど夏の夢
【夏】三夏

やれ謡え空に鎮座の夏雲ぞ
【夏の雲】三夏

涼あおく水鳥が舞う逆さ富士
【涼】三夏

なにもかもアルバムに閉じ夜の秋
【夜の秋】晩夏

すべからく休み休みよカキ氷
【かき氷】三夏

洒落者が粋で鯔背ですててこで
【すててこ】晩夏

すててこを出したので、夏の季語のおもしろどころ
汗→まー確かに
冷蔵

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【Twitterに投稿した俳句】

◯ガーベラもコップの縁に休むとき

◯林道にあじさいの郷傘閉じて

◯予報より頭痛で分かる入梅か
#俳句 #haiku #習作 #現代語俳句 #現代語俳句の会

マガジンヘッダーのサイズが変わったということで、これを機に俳句用のマガジンを作りました。宜しければご覧ください

蓮の門〔はすのと/俳句〕
https://note.com/lentoy/m/mb7fb915f3dbe

現代俳句 連作

現代俳句 連作

卒業と文字の泣いてる窓ガラス

朝の鳥鳴き交わしおるひかり無遠慮

ミルク跳ね王冠となる栄えあるらむ

車窓の雪原ミルククラウンうずまれり

レールの音に卒業の二字雲りゆく

窓に書きし文字のみぞ泣く透明

瞳には表面張力で浮かせてるきみはピエロ

表面張力こぼるるは窓の水滴、と、

【Twitterに発表した句】

◯日盛りかリビングに鳴る皿の鈴

◯平和を希いオリーブの花揺れて

◯香水の空よ男子のリュック行く

#俳句 #haiku #習作 #現代語俳句 #現代語俳句の会

俳句 梅雨 十句

俳句 梅雨 十句

雨音のスタッカートに踊る恋

ソーダ水躊躇が喉を下りてゆく

濡れそぼり仰ぎ見る天のモノクロ

蜘蛛の巣も宝石になれ垂れ滴

雨傘をくるりくるりとゆるむ頬

葉の裏のカタツムリこそド根性

長電話すっかり雨もやんでおり

ふくよかな母のてのひら梅雨の雲

きみの顔ビニ傘越しに観察ぞ

大雨ののち訪れる初恋よ

在ますれば妹の背丈立葵

在ますれば妹の背丈立葵

先日、ツィッターで写真に一句の際、気後れしてアップ出来なかった句。

写真のお題は「立葵」。

この言い回しだと現代語とは言えないかな?。

それにしても「古語俳句」で使われる「てふ」と言うワードが、何の理由も無いが嫌いだ。その言い回しが優雅で美しいと思えない。

現代歌仙 「富士」の巻

現代歌仙 「富士」の巻

歌仙「富士」の巻
を巻きました

現代語で巻いた現代連句です

連句を動画にして
楽しんでいただくことにも
挑戦しました

よろしければ
ご覧になってみてください

歌仙 「富士」の巻
~現代連句~

テキスト製作:悠凜さん

歌仙「富士」の巻
~連句動画~

動画製作:吉田翠さん

いつも
ご覧いただき
ありがとうございます

歌仙 富士の巻

歌仙 富士の巻

平安時代の和歌の名手三十六人の総称である三十六歌仙。これにちなんだ三十六句からなる連句歌仙を、コメント欄を使い現代語にて巻き上げました。

実際大変でした。
前句に寄せながらも場面を転じながら進めていく連句は、粘りと我慢←が肝要と知りました。顔突き合わせた連句会だと、不穏な空気が流れて誰かがキレることもあるとか無いとか。。。

コメント欄で巻くならば、自分の前句が完成した事に気付かない「フリ」がで

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あの橋を行こうと決意あの夏のこと

あの橋を行こうと決意あの夏のこと

      一太郎  
誰もが何時か体験した、体験する事。

( 現代語俳句は難しい。ごく普通に現代語で詠んでいる積もりでも、

いつの間にか古語が入るか、言い回しが古くなったりする。)

しかし、限られた音数で詠む俳句には、古語俳句の言葉や言い回しは非常に

便利で、美しい事も事実。

私は、新古に拘らず居たいと思う。