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肺気腫の呼吸を楽にしてくれる吸入薬について

こんにちは、今回のブログでは、前回ご紹介した「ビレーズトリ」に加えて、肺気腫の呼吸を楽にしてくれるその他の吸入薬についてご紹介します。私自身、現在中等度の肺気腫と診断されていますが、呼吸や体温は安定しており、テニスなどの運動もできる日々を送っています。これも、日々使用している吸入薬のおかげです。

ただし、薬の使用や治療法については、必ず医師の診断を受け、指示に従うことが非常に重要です。このブログでは、私の体験と知識を共有しますが、個々の状況によって最適な薬は異なりますので、必ず医師と相談してください。

吸入薬の種類について

肺気腫や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療では、さまざまな吸入薬が使用されます。大きく分けると、以下のような種類があります。

  1. 長時間作用型抗コリン薬(LAMA)

  2. 長時間作用型β2刺激薬(LABA)

  3. 吸入ステロイド薬(ICS)

  4. 短時間作用型気管支拡張薬(SABA、SAMA)

これらは、病状や症状に応じて組み合わせて使用されることが多く、私が使っている「ビレーズトリ」もLAMA、LABA、ICSの三剤が含まれたものです。それでは、他の代表的な吸入薬について詳しく見ていきましょう。

1. 長時間作用型抗コリン薬(LAMA)

代表的な薬:スピリーバ

LAMAは、気道を広げる薬で、長時間作用するため、1日1回の吸入で効果が持続します。代表的な薬に「スピリーバ」があります。この薬は気道の筋肉をリラックスさせ、気管支を広げることで呼吸を楽にする効果があります。

メリット:

  • 1日1回の使用で長時間効果が続くため、使い勝手が良い。

  • 呼吸をサポートし、日常生活の中での息苦しさを軽減する。

デメリット:

  • 吸入後に口内乾燥や喉の刺激を感じることがある。

  • 使用方法に少し慣れが必要な場合があるため、医師や薬剤師の指導が重要。

スピリーバは、私も以前使用していましたが、現在の「ビレーズトリ」よりもシンプルに感じる部分もありました。主に呼吸を楽にする効果に特化しているため、ステロイドによる炎症抑制が必要ない方には適しているかもしれません。

2. 長時間作用型β2刺激薬(LABA)

代表的な薬:オーキシス

LABAは、気道を広げる効果があり、長時間作用する薬です。「オーキシス」はこのカテゴリーに属し、気道の平滑筋をリラックスさせることで、呼吸を楽にします。

メリット:

  • 気道を長時間にわたって広げてくれるため、1日1〜2回の使用で済む。

  • 運動中や仕事中の息切れを防ぎ、活動の幅を広げる。

デメリット:

  • 使用後、心拍数が増加することがあるため、高血圧や心疾患のある人は注意が必要。

  • LABA単独では、炎症を抑える効果がないため、重度の炎症を伴う場合は別の薬と併用が推奨される。

私の場合、運動をすることが多いので、このLABAの効果は非常に重要です。運動時に息切れが少なくなり、呼吸がスムーズになると実感しています。

3. 吸入ステロイド薬(ICS)

代表的な薬:フルタイド

吸入ステロイド薬(ICS)は、気道の炎症を抑える働きがあります。肺気腫やCOPDでは、気道に慢性的な炎症が生じることが多く、これが症状の悪化や息苦しさを引き起こす原因となります。「フルタイド」は、炎症を抑えることで症状の進行を抑制する効果があります。

メリット:

  • 気道の炎症を抑えることで、呼吸がしやすくなる。

  • 長期的に使用することで、症状の悪化を防ぐ。

デメリット:

  • 長期使用により、カンジダ症や口内の感染症のリスクがあるため、吸入後はうがいが必須。

  • ステロイドの副作用として、免疫力の低下や骨密度の減少が報告されている。

私もステロイド薬を使用しているため、使用後は必ずうがいをしています。ステロイド薬は効果が大きい反面、定期的な診察を受けながら使用することが非常に大切です。

4. 短時間作用型気管支拡張薬(SABA、SAMA)

代表的な薬:サルタノール

短時間作用型の気管支拡張薬(SABA、SAMA)は、急な息切れや呼吸困難時に使われる即効性の薬です。「サルタノール」はこのカテゴリーに属し、緊急時に素早く気道を広げ、呼吸を助ける効果があります。

メリット:

  • 効果が即座に現れるため、急な息苦しさや発作時に非常に有効。

  • 持ち運びが簡単で、外出先や運動時にも使用できる。

デメリット:

  • 効果が短時間で終わるため、定期的な治療には向いていない。

  • 頻繁に使用すると、体が薬に慣れてしまい、効果が薄れることがある。

私もテニスをする際には、万が一に備えてこのタイプの吸入薬を持ち歩いています。緊急時の対応として、手元にあると安心感があります。

以上が、代表的な吸入薬の種類とそれぞれの特徴、メリット・デメリットです。私自身も「ビレーズトリ」を中心に、呼吸が安定するように日々の管理を行っていますが、病状や生活スタイルによって最適な薬は異なります。吸入薬は、その効果や副作用を理解した上で、正しく使うことが大切です。

繰り返しになりますが、吸入薬や治療法については、必ず医師の診断を受け、適切な指導を守るようにしてください。特に、長期的な治療では定期的な診察が重要です。

肺気腫やCOPDと向き合うには、日常生活の中でのケアが大切です。吸入薬の正しい使い方を知り、自分に合った治療を続けることで、少しでも楽な呼吸ができるように心がけましょう。

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