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誰でも割りしません!思い出note

過去の出来事で
時々思い出して笑ってしまうことがいくつかありますね。

でも誰かに話すには、あまりにくだらない内容だったりするのです。
だけど何度思い出しても面白い、これはそんな話です。

あれは17〜8年前でした。
携帯電話がみんなガラケーでだった頃です。
私と姉は携帯を買いにショップに行きました。

その携帯ショップの(地方だから?)取次店は
不動産屋が携帯も取り扱っているという状況になっていました。

その不動産屋さんのおばさんが、
携帯ショップのミニスカートの制服を着て店に座っていて
(真っ青のアイシャドウと唇からはみ出たピンクの口紅が
とても印象的)
後にはお父ちゃんがおられました。
(色んなこといっぱい忘れているのに、なぜかこんなくだらないこと覚えている。)

そのおばさんお姉さんは、プリントに細かい文字で印刷された
マニュアルを私たちに一生懸命読んでくれました。
その当時、私にとって携帯の仕組みは難しく
”帰ってから使えないと大変!”と思ってと色々とたくさん質問しました。
おばさんお姉さんは親切に根気よく一生懸命に説明してくれました。
感謝。

そして最後の料金のところまでくると、
”誰でも割り”の説明でした。
それには2年の契約縛りがあって、
その間に解約したら違約金が発生するというのです。

初めて買うのに誰でも割りっておかしくない?
どうして2年?翌月になるとさらに?
不可解・・
我々の頭には同じことが浮かんでいました。
そして二人は同時に決断しました。

「誰でも割り、しません!」

「誰でも割りしません!?」
大きな声でおばさんお姉さんは言いました。

「はい、しません!」

するとおばさんお姉さんは
「誰でも割り、しません!?」と繰り返し繰り返し聞くので、

私も「誰でも割り、しません!」と繰り返し答えました。

とうとう、おばさんお姉さんは呆れた〜って顔してきたので
こちらも負けじと、”絶対しないぞ”って顔で返しました。

それから最終の書類作りでもう一度
「誰でも割りしません!?」
の大きな声で言われました。

我らも負けじと
「はい、誰でも割りしません!」と返しました。

そうして私たちは
無事に誰でも割りなしの高い料金設定で買えたのでした。

とにかく、縛られるのが怖かったから
「誰でも割りにされなくて良かったね〜」
とほっと帰路につきました。

あれから時代を経てスマホになり、私はまだガラケーを使っています。
携帯メールには
”そろそろスマホにしませんか?お得な料金設定です”
みたいな内容で毎日入ってきます。

月々2300円 カケホーダイで契約してから
今はなぜか2800円です。
でも私、家にいるし電話かけるだけだからこれでいいのです。
「スマホ、しません!」

            ーキョウコ









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